冥府魔道映画紹介365日‥2020年8月上旬

8月1日は冨永愛さんの誕生日。 

おすすめ映画は、おすすめ映画は……うああえああ、『デビルマン』(2004)です、うえあああ! 監督は那須博之。 

今さら私が何かを言う必要もありませんが、見る者全てを地獄に落とし、人生の中の116分を無駄にしたと絶望させる映画ですね。

8.01デビルマン

8月2日は「パンツの日」。 

おすすめ映画は『パンツの穴』(1984)。監督は鈴木則文。 

これぞデウス・エクス・マキナという展開にビックリ。この映画で機械仕掛けの神はUFOと武田鉄矢の声で登場。 監督の童貞応援映画でウンコの話題もたっぷりですが、惣領泰則の音楽が素晴らしく、爽やかな映画に。

8.02パンツの穴

8月3日は「ハサミの日」。 

おすすめ映画は『ハサミ男』(2005)です。監督は池田敏春。 

観客をミスリードする仕掛けは色々と。そんな中で阿部寛さんの、ちょうどいい湯加減の顔面演技が印象に残ります。 ただ物語的な決着をつけるための、ラスト近くの諸々は丁寧過ぎるみたい。いい加減さも大事です。

8.03ハサミ男

8月4日は「橋の日」。 

おすすめ映画は『ゆれる』(2006)です。監督は西川美和。 

兄と弟と幼馴染の女性と、3人の物語。香川照之さんもオダギリジョーさんも、いい演技をしています。複雑で繊細な感情の揺れと、ミニマムな物語という、邦画のひとつの典型ですが、それが魅力的かというと微妙でもあり。

8.04ゆれる

8月5日は「世界ビール・デー」。 

おすすめ映画は『幸福の黄色いハンカチ』(1977)。監督は山田洋次。

出所した健さんが、最初にビールを呑むのです。 非常に完成度の高いロードムービーで、起きるべき出来事が起きるべきタイミングで起こります。皆さんの演技も素晴らしく。

8.05幸福の黄色いハンカチ

8月6日は「広島原爆忌」。 

おすすめ映画は『カンゾー先生』(1998)です。監督は今村昌平。

原作は坂口安吾。唐十郎さんも出演。 なんといってもラスト近くの水中撮影、海の上の日射しの捉え方がすばらしい。そこで描かれるソノ子の純愛と官能と。

8.06カンゾー先生

8月7日は、ジョー山中さんがお亡くなりになった日。 

そこでおすすめ映画は『人間の証明』(1977)です。監督は佐藤純彌。 

けっこう込み入ったお話を、うまく交通整理して、飽きない、見応えのある作品にしています。先日お亡くなりになった山本寛斎さんのショーの場面も楽しめますよ。

8.07人間の証明

8月8日は「ぱちんこの日」。 

おすすめ映画はパチンコ店のシーンもある、『復讐するは我にあり』(1979)です。監督は今村昌平。 

緒形拳、倍賞美津子、三國連太郎、皆さん、素晴らしい演技を見せてくれます。特に私が驚いたのは、清川虹子さんのハードボイルドな佇まい。根岸とし江さんもいい感じ。

8.08復讐するは我にあり

8月9日は、「シャロン・テート事件」のあった日。 

おすすめ映画は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)。監督はクエンティン・タランティーノ。 

私の好きな「70年前後を舞台にした映画」で、目にも楽しい。無垢な少女の聖性に触れて「善きこと」をする話ですが、脇役も秀逸。

8.09ワンス・アポン・ア・タイム

8月10日は「帽子の日」。 

おすすめ映画は、帽子が物語上まあまあの役割を果たす『悪魔が来りて笛を吹く』(1979)。監督は斎藤光正です。 

金田一耕助は西田敏行。青春ドラマが得意な監督なので、斉藤とも子さんを大フィーチャー。捜査旅行にも同行し、金田一耕助が寅さんに見える場面もあります。

8.10悪魔が来りて笛を吹く

読んでいただき、ありがとうございます。

8月中旬の映画紹介は、こちらに。


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