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猫と出会い ハナコへの想い

「一人暮らしの女性は猫を飼っている」
それはなんか淋しげで、私だったら絶対犬と暮らす!

猫も可愛いと思うけど、少し苦手
あのザラザラした舌がちょっとイヤ

これは私の偏見だった
大きな間違いだった

猫と暮らしてみたら
それは犬と違うところはいくつもある
でも家族として一緒に暮らしていたら、何も変わらない
寄り添ってもくれるし、構ってもくれる
話し相手にもなってくれる

全ての猫たちに謝りたい
かわいがっている人たちにも謝りたい
猫ちゃんもとても可愛いです!


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ヒナコとの出会いは
子猫の鳴き声が3日くらい近くで聞こえていた
まだ暑い日がつづく9月に入ったばかり
ハナコと散歩に出る度に気になって周囲を見渡すけど
姿は見えず、そんな時は鳴き声も聞こえない

近くで野良猫が出産したのかな~
そんな程度に思ってた


小雨が降る中
いつものようにハナコと散歩をして帰ってきた
か細い猫の鳴き声が近くで聞こえる

こんな雨の中 濡れて寒いんじゃないかな…

そう思って、近くを探し回る
植え込みの中、車の下、建物の裏…

ハナコが吠えるでもなく
うなるでもなく
小さな鼻息のような音を出しながら
急にシッポを左右に振り始めた

ハナコの視線の先に
小さな小さな子猫がうずくまっている

玄関下の隙間に入っていて
手を伸ばしても届きそうにない場所

何も考えてなかった
とにかく助けなきゃってその思いだけで
雨で濡れる地面に膝をつき
そっと手を伸ばしてみた

その小さな子猫は
ヨロヨロ、ヨタヨタとゆっくり向かってくる

そして私の指先を舐め
抵抗することもなく、私の手のなかにおさまった


体長10センチくらい
重さ186グラム
短いへその緒みたいなものも付いている

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枝かなにかでひっかけたのか、左目まわりに傷がついていて目が少し小さい
毛布にくるみ、温めていたら
また元気に鳴き始める

お腹すいてるのかな…
うちには子猫に食べさせてあげられるようなものは何もない
牛乳はよくないって聞いてことあるし
とにかく獣医さんに電話で聞いてみよう

ハナコと出会わせてくれた獣医さんに電話を

---
子猫を拾ったんです
身体が冷えているので、温めていたら
鳴き出したので、何か食べさせてあげたほうがいいですか?

 その子猫飼うの?

何も決めていないのですが、可愛そうで…

 無責任に手を出したらダメだよ
 飼うつもりがないなら、心を鬼にしてでも手を出さない事
 里親を探したいというなら、預かってもいいけど
 費用として3万円かかるよ
---

私はこの言葉に唖然とした
この獣医さんには先住のロイからお世話になっていて
母にもとても良くしてくださった
ロイと別れ、淋しさで生きていく気もなくなってしまったような私に
ハナコを出会わせてくれた
その獣医さん

とても信頼していた
それだけに、この反応と言葉に傷ついた

 わかりました
 考えてみます

そう言って、電話を切った


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時間的にミルクやフードを買うこともできないので、
白湯を少し飲ませて
翌朝 別の獣医さんへ連れて行く

ハナコと一緒に
小さな箱にいれた子猫を連れた
始めて来た私達に
そこの獣医さんと助手の方はとても親切に対応してくれる

昨日の事があったので、
同じように「無責任」に手を出した私に何か言われるんじゃないか
そう構えていただけに、ふっと肩の力が抜けて
聞きたいことを聞くこともできた


1ヶ月経っているか居ないかだろうという子猫
もし、里親を探すのであれば張り紙を作ってきたら貼ってあげるよと
飼うのであれば、トイレなど買い揃えないといけないリスト
注意すべきこと
一緒に飼ったとしてもハナコに影響はないこと

話を聞いている間
ミルクを飲ませてもらっている子猫

「先生 この子猫を拾ったことを
 無責任に手を出してはいけない
と言われたのですが、拾ったからには飼わないとダメなんでしょうか」

帰り際、突然質問した私に獣医さんはニッコリ笑って
『助けてくれて、ありがとう
 あなたが飼わなくても、可愛がってくれる人につなげてくれるのであれば
 この子猫ちゃんも幸せだよ
 ここに連れてきたというだけで、既に無責任じゃないよ』
ハナコの頭を撫でながら、答えてくれた

この日から、ハナコも最期の日まで
ココでお世話になるようになったんだ
すごく安心したいい先生との出会い

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この時の私は、里親を探してもらおう
それまでの間 元気でいられるように可愛がろう
…そう思っていた

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コードを噛み
ヘッドセットが壊れ
マウスが壊れ
ソファがボロボロになり
ハナコのお気に入り毛布から糸が飛び出しまくり
子猫が来てから、思わぬ出費が続く

オモチャを買い
小さめのキャットタワーに、爪とぎ
加えて、猫用グッツが増え続ける

…里親さんが見つかるまでの間のはずが
1週間後には「ヒナコ」と名付け、ゲージも買ってしまった

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自分が飼えないのに子猫を保護し、
病院に連れていき
世話をしながら、里親さんを探している方が「無責任」と言われたというツイートを見て思い出した~ヒナコとの出会い~

『無責任』
そうではないよね
何らかの理由で一人になってしまっている子猫を連れてきたこと
『無責任』
ではない
だって、飼えないなら可愛がってくれる人を探しているし
お渡しするまでキチンと世話をしている

拾った人も不安なんだ
私も初めての猫で、どうしていいかわからないことイッパイだったもん
そんな人にいう言葉じゃないと思う

私の場合 獣医さんだったけど
今まで私たちに寄り添ってくれる先生だと信頼してたけど
『無責任』の一言で …離れた

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全ての猫ちゃんや犬ちゃんたちを助けてあげることなんて
私にはできない

でも、縁があって出会った子は
責任をもって楽しく暮らします!

そしてなにより
ヒナコは、ハナコが出会わせてくれた子
ハナコが寄り添って育った子
ちょっぴりハナコっぽい行動もみせてくれて
この子と暮らせることに感謝してます


今日も一日ありがとう

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