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4.音楽を通じて伝えたいこと

2022年も残り1週間となった、クリスマスイヴ。
全国的な大寒波到来で、普段、雪など降らない地域でもドカ雪!
「ホワイトクリスマスだ~」とロマンティックな気持ちだけではすまない、お困りごとや不便不具合、各地で出ているようです。
どうか少しでも状況回復となることを、願うばかりです。

そんな私は埼玉県在住です。
やはり山間部では雪が降っているようですが、街はまだなんとか大丈夫!?
今のうちに、タイヤ交換に行ってきます。

さて、こちらのサイトでは「精神障がい者の家族(兄)を持つ1人として」
家族としての体験や、所属している愛媛県の家族会(実家が愛媛のため)のことを綴っていきますが、今日は自分のことを。。。

私の職業は「音楽」「演奏」です。
個人事業ながら《sound office 音旅舎》という事務所を起ち上げ、オリジナル音楽や舞台作品を制作し、全国に出向いて演奏活動を行っています。

その中でも ”トイピアノ” という、おもちゃのピアノを中心にした内容がメインプログラムですが・・・
珍しい楽器としての魅力だけでなく、長年統合失調症を患いほぼ断絶状態にあった兄と、トイピアノを通じて互いを理解し、共に未来を描くきっかけをもたらしてくれた~という体験があるため、他の楽器では表現出来きれない想いを小さなピアノに託したり、我が家の体験や、家族の置かれた厳しい状況を、同じ体験をしてきた1人として、社会に向けて話し始めるようになりました。

確か2010年、このブログの発行者でもあり〈愛媛県新居浜市家族会〉の総会で、トイピアノを弾いたり~ 我が家の状況をお話したり~
それが、この活動のスタートとなりました。

その後、何度か同じ家族会で回を重ねたり、そこからご紹介をうけて別の家族会でも語るようになり、少しずつ、周りの友人知人にもカミングアウトするようになりました。
(※当時から言い続けている「我が家の体験」の詳しいことや、現在の活動については、また別の機会に書きます。)

そこから徐々に活動場所や内容も広がったことで、今年の12月だけでも〈精神障がい者ご家族〉や〈当事者〉が集まる会などにて数カ所、演奏させていただく機会がありました。

その1つは、数年前に埼玉にいる数名の仲間と発足した団体〈Happy with とこ・トーン ※音楽で溶かす心のバリアフリーの会〉が主催する「精神障害や生きづらさを抱える当事者サロン」での演奏でした。

病気の特性上、人が集まる場所に出向くことすら苦手な方も多いです。
もう何ヶ月も外に出ていなかった…という方も、珍しくありません。
それでも、共にこの活動に取り組んで下さっている、生活・就労支援の事業所からのご紹介で、数名の当事者とご家族。
そして施設のご関係者が10数名、足を運んで下さいました。

クリスマスをテーマにした音楽や参加型コーナー。
そして最後は、トイピアノ体験コーナーなど組み入れたプログラムでしたが、はじめは固い表情だった方も、帰る頃には「また来ます!」と笑顔で挨拶して下さり、ほっとしました。

さらには、事業所で当事者の皆さまが協力して作って下さったという、クリスマスリースのプレゼント!!

これを飾るために、例年になく早めに大掃除を済ませたぐらい(笑)
嬉しかったです。

2つ目は〈埼玉県障害者協議会〉の研修を兼ねたトークコンサート。
家族会だけでないこうした場では「ご家族の置かれた状況を社会に伝える」「知っていただく」ことも、大きな目的としています。


3つ目はその翌日。
同じく埼玉県内にある市で開催された、当事者&ご家族によるクリスマス会でした。
地域の公民館など利用した会場に、手作りの看板や飾り付けが温かかったです。

日常とはまた違った時間・環境で心を緩め、楽しい時間を過ごしていただきたいと願いながら出向くのですが、反対に、皆様の優しさや笑顔、そして逞しさに励まされて帰ってくることも多々あります。

苦難に立ち向かいながらも、日々懸命に生き、支え合う家族の温かさや現状を、少しでも「知って欲しい」と願いながら、また来年も綴ります。

どうぞ皆さま、幸多きクリスマス、幸多き年末年始をお過ごしくださいね!!

2022年12月24日
新居浜家族会/畑 奉枝

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