コロナ禍でのイベント後日

食文化祭，無事終えることができました。なんだか筋肉痛，笑

先日も書きましたが，結果盛況であっても楽に集客できたことなんてなくて。開催が決まったとこからイベントを育てて，そこに興味を持った人が増えていって，無事当日。
これは店の普段の営業も。ありがたいことに混み合うこともありますが，予約で埋まってなんてことは最初の3年くらいで。当日予約で埋まって入れません。なんてことは今までもほぼ無いんですよね。それでも当日埋まっていって，良い日になったな。そんな毎日です。でもそれで11年やってるので，それが気に入ってます。楽じゃないけど，それを忘れるくらい楽しくて，イベントはハレとケでいうとハレ。良いもんです。

23日，早朝まきちゃんと吉祥寺からタクシーで東小金井ふじわらへ。毎回何もない高架下にテーブルと椅子を組み立て，並べます。4時間の営業で消えるレストランです。7時いつもの朝，あたらしい朝ごはん開始。10日前の告知にも関わらず80人ほどの方が来てくれました。
11月は初の開催だったのですが想像を超える強風〜。紙皿と割り箸が飛ぶっ。お客様から，これも笑い話になりますよ。と温かいお言葉を頂き。でもやるんだよ！の気持ちで続けていこうと思いました。どの料理も，冷えても美味しかった。
アベさんのガパオも肉の食感が気持ち良く，生の白菜に鯛子のココナッツ煮込みも美味。中野さん，のんちゃんお世話になりました。rep can't stops.

吉祥寺へ戻って，EAT UP。村越シャモロックを色んな角度から解体しました。まず，シャモロックについてお話しさせていただき，その後僕が一羽さばく。そのあとは交代で各部位ごとに皆さんと。包丁の筋も色々あるものだなと横で皆さんを見ながら楽しかったー。
説明しながらやってると時間があっという間に過ぎます。
ビールで乾杯，飲んで，食べて。
今回事前に村越さんに電話取材を。印象的だったのは，鶏を美味しくしようとして皆さん旨味ばかりを上げようとするけど，大切なのはバランスなんです。仰ってました。
この言葉は在来種の野菜と意図的に品種改良された野菜にも通じる違いだと思いました。苦味や渋みを含んだ酒とそうでない酒にも通じます。
旨味を突出させれば良いわけではないんですよね。甘いだけの果物の輝く場もあると思うけど，毎日食べるならバランスの良い味わいのものを。
それと，これはお邪魔した時にも感じることですが，沢山の鶏をきちんと観察，個性を把握して育てる。頭では理解できてもなかなか行動につながらないところです。
お付き合いの始まった10年前と比較してもどんどん良くなる肉質。満足せず，どうすればもっとシャモロックが伸び伸びと成長するか考え続けてますね。
参加された方々が，それぞれシャモロックを家でさばいて楽しんでくれると良いなあ。ホームページから簡単に購入できます。シャモロック解体，食べて呑む。この組み合わせは色んなとこでやりたいので誰か呼んでほしーです！

そのまま周藤と美和に交代して，冬酒場。僕は小間使いで，料理と酒を運ばせてもらいました。今回，初めてしゅうと気が合ったかも。という料理のコンセプトで。うちは食材を自分で選ばず，届いたもので料理をする。不便を作ることで東京での郷土料理を演出する。ということをやってます。
そんな事を食べる時は感じないように作ってたけど，料理の内容を見るとそんな組み合わせになってて。おー。やるー。となりました。
美和もお客さんの様子を見ながら同じ料理でも相手によって酒を変えたり，楽しそうに燗つけてましたね。たのもしー。
勝手知ったるお客様を前に，どんなに忙しくてもよく喋るしゅうが，黙々と料理を盛り付け，落ち着いてくると笑顔と会話が。お客さんも。待ってました。
良い時間を作ってたなー。

明けて，24日はondo。温度で音頭。
どうなるかわからないままの開催でしたが，良い場を作れば，あとは参加した人たちが空気を作ってくれる。日本酒でいうと良い環境を作れば，菌たちが良い酒を醸してくれる。そんな気持ちで準備をばたばたと。
結果，自分が想像した以上に楽しくて，いい空間ができてました。参加者の皆さんのおかげです。またやります。僕はもっと良い場を作ります。是非お付き合いください。

と，4つの全く違うけど，どこにもお酒がある楽しい時間を過ごさせてもらいました。どの時間も消費ではなく，積み重ねになったような，，，自己満足じゃないといいなと思いつつ。アグれたはずです。
良い経験を自信にして明日からの営業に返していきますー。自信って，他人のことを信じるとこからくるんだなと思う最近です。ではー。

参加できなかったけど読んでくれてる方，参加された方，皆さんいつもありがとうございます！