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安倍晋三という独裁者

  トランプ大統領を安倍首相がノーベル平和賞に推薦する手紙を出していた事が大きな話題になったが、『オレ、そんな手紙出したっけ…?』と誰よりも一番驚いていたのが実は安倍首相本人だった、という政治記者の内輪話が「週刊ポスト2019年3月15日号」に載っていた。

   勿論、これを安倍のいつもの嘘や苦しい言い訳とみるのも可能だが、これは恐らく本当の事だろう。

総理大臣である安倍の下には毎日、無数の書類や文書が運びこまれ、安倍自身は言われるまま中身もよく読まずに署名している訳で、その一通がノーベル平和賞委員会へのトランプ大統領の推薦状だった筈。

   ただ、ここで考えてほしいのは、では誰がその推薦状を書いたのか?という事なのだ。

トランプから本当に依頼があったのか、それとも日本側からトランプを喜ばす為に推薦したのかは判らないが、安倍ではなく外務省か官邸の誰かが推薦状を書いて、安倍に署名を貰ってノーベル平和賞委員会に送ったことになる。

何のために?

そう、安倍の為だ。安倍自身が指示した訳でもないのに、誰かが安倍をもっとトランプに気に入って貰う為にノーベル平和賞に推薦したのだ。

つまり、これは安倍の周囲には、安倍に命令される前から安倍の意を汲み、安倍の為に、安倍が喜ぶような事をする官僚がいるということ。官僚だけではなく、与党政治家も含めて、安倍に仕えて、安倍を喜ばす事で自らの出世や権力の拡大を目指している人間、そして、それが現実に出世や権力の拡大に繋がっている人間が安倍の周囲には大勢いると考えるべきなのだろう。

   こういう環境にいる人間こそを「独裁者」というのだ。

勘違いしている人が少なくないが、「独裁者」はそれこそ森羅万象、何から何まで自分一人で知り、考え、判断している訳ではない。そんな事が出来るのはそれこそ人智を超えた神しかいない。「独裁者」もごく普通の人間に過ぎず、そんな事は出来ない。

あくまでも周囲の力があってのことだし、その周囲の人間全てが国家とか国民とか正義とかの為ではなく「独裁者」の為に、という一事で情報を集め、判断し、実行してくれるからこそ、結果として「独裁者」でいられるのだ。

    言い換えれば「独裁者」は誰でも、どんなバカでもなれる。

必要なのは「独裁者」の為に働いていくれる人間がいるか、組織があるかというだけのこと…そこを理解していないと、「独裁者」である事自体が人智を超えた神のような存在に思え、「独裁者」であるからこそ崇拝するという愚かなことが起きてしまう。

    最近、安倍には『私は森羅万象を司っている、私が国家だ』とかいった“言い間違い”がとても多いが、これは単なる“言い間違い”ではなく、気分としては正にその通りなのだし、安倍をそういう「独裁者」の気分にさせる…いや、安倍を「独裁者」にする人間や組織、官僚や政治家、省庁やマスコミがこの国に既にあるという事に私たちはもっと恐怖を覚えるべきだと思うのだが。

                                                                        ※Photo by Thomson Reuters






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