信書便でお願いしますは悪手
やっとこさ確定申告関連の書類をこの休日にまとめることができました。マイナンバーカードを作成していない非国民の私は、申告書を印刷して紙で提出するタイプの国民です。
確定申告と言っても、企業に所属する人間ですので、申告するのはマンション購入に伴う住宅ローン控除と、医療費控除を受けるための申告です、
毎回思いますが、申請しないと税金が返ってこないこのシステムどうにかしてほしいですね、
「ランチタイム大盛無料サービス!」って書いてあるお店に入って、こっちから「大盛で」っていうのはがっついている感じがして嫌なので、オーダーした後に「大盛無料ですけどどうされますか?」って確認されると思って何も言わずに「ラーメン下さい」ていったら「ラーメン一丁!(次の客のところにスーッ)」ってなっちゃう感じと同じですねと思いましたが少し違いますね。
さて、申告書をどうしたものかというところですが、国税庁によると郵送でも提出ができるので郵便局に提出しに行くことにしました。
国税庁のホームページによると、こんな注意書きがされていました。
確定申告書は、「信書」に当たることから、税務署に送付する場合には、「郵便物」(第一種郵便物)又は「信書便物」として送付する必要があります(郵便物・信書便物以外の荷物扱いで送付することはできません。)。
なるほど。マイナンバーや登記簿等の重要書類が入っているから「信書」なのだなと思い、忘れないように「信書便で送る、信書便で送る・・・」と唱えながら家を出てバスに乗って郵便局に向かいました。
途中、「郵便局の窓口で信書便っていえば良いのかな?」と不安になり、”郵便局 信書便”でスマートフォンで検索しながら向かいました。すると出てきたのは下記ページでした。
「信書に該当するもの」「信書を扱うことができないサービス」が記載されており、今回私が送付するものは確かに「信書」だなと確認できました。
しかし、ここで違和感があったのが、いくら日本郵政のホームページを見渡しても、信書便の金額や、送り方などの説明が一切書いていないのです。
なんかおかしいなぁと若干疑いの念を抱えながら、郵便局にたどり着きました。3,4人受付に並んでいたので、少しはなれて様子を見ることにし、店内に信書便の送り方の記載方法や価格が掲示されていないか見渡してみましたが、どこにも信書便の表記がありません。書留や特定記録の申込用紙はあるのに信書便はないのです。
これはやっぱりおかしいぞと思いながらも、二年前に医療費控除を郵送した時のことを思い出し、あの時も確か”いつもとは違う出し方”をしていたよな、と思い、根拠のない自信をもって列に並ぶことにしました。
「すみません、信書なんですけど...?」「信書って特別な送り方あるんでしたっけ?」「確定申告の書類なんですけど、普通郵便で大丈夫ですよね?」等々、窓口の局員と対峙した時の会話シミュレーションを脳内で10パターンくらい実施しました。なぜならば恥をかきたくないからです。
頭をフル回転させて導き出した答えは、「信書便でお願いします。」(クールに当たり前感を演出しながら)というものでした。それに対する窓口の方の答えは、
「信書便ってのはないので普通で良いですね」
私は何を言っているのかわからなかった。わからなかったが、「あー普通で良いっす普通です。」とさっきのは言い間違えちゃっただけなんですよ感を出して定形外250円を支払い郵便局をあとにしました。
そして、郵便局の目の前で約15分くらい総務省のガイドラインやYahoo!知恵袋を参照して、謎が解けました。
そうなのです。郵便局には「信書便」という特別なサービスがあるわけではなく、郵便局は全国的に「信書」を集配することができる(実質的に)唯一の事業者ということなのですね。(たぶん)
だから、あの郵便局員は私が「信書便で」といったときに、心の中で笑ったんだと思うのですが、達人にしかわからないほどのわずかな間を置いていたのです。そして、明らかに(笑)のニュアンスで「普通で良いですね」と言ってきたのですね。
すべてを理解した時、郵便局に来るまでの私の行動や思考したことがフラッシュバックして、気が付いたら顔が真っ赤になって立ち尽くしていました。
日本郵便のコーポレートカラーのように。
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