禍ジナリア 「ぼーだーについて」

※これはnote用の企画として、「禍話」語り担当の中年男性かぁなっきと、怪談手帖シリーズの執筆者である余寒によるメールのやり取りから切り抜いて若干読みやすいように修正した断片です。題名はポーの「覚書(マルジナリア)」を捩りました。

1 (余寒)

(前略)この間のメールでも書きましたが、先日、皮肉屋文庫君と久々に会い、話に花を咲かせつつ二人で小倉を彷徨しました。
その中で、思いがけず気が付いたことがあるのでご報告というか、話を伺いたく…

というのは、かつて二人でやり取りに使っていた共有ファイルを漁っていたところ、2016年のフォルダ内に、「ボーダーさん」というファイルを発見しまして。
見てみたところ、皮肉屋君が書いてきた怪談小説案で、「特定の夢の中で、よく観察すると視界の端にいる」「それが出て来る夢は、高いところから落下しているとか、とにかく自分が死ぬというシチュエーションに限られる」「中学校で噂されていた妖怪」「カメラでこっちを撮っている、服装はまちまちだが男性らしい」「死の瞬間、もしくはそれと同時に夢から醒める瞬間を撮影している」と言った内容でした(最終更新日付は2016/03/21)。

私は正直記憶がなく、皮肉屋君も、「こんなもの書いた覚えはない」と訝しがっている(かぁなっきさん関連でもないはずと言っている)のですが、何かご存じでしょうか。
禍話で語られている「ボーダーの動画」シリーズのことを考えると、私としては、かぁなっきさんが皮肉屋君に話して書かせたものか、逆に皮肉屋君がかぁなっきさんに報告したものかと思うのですが…。
これは、そういう設定のネタなどではなく、本当の話です。しいて言うなら、入っていたフォルダからすると実際の怪談というより、創作怪談みたいなので、皮肉屋君が偶然、同じ名前の怪談を思いついて、書いたというだけのことなのかなとも思うんですが。

※かぁなっきコメント

いや、ぼーだーというかサカイさんの話は誰にも言ってなかったので、これは偶然の産物だと思うのですが、実に厭な汗をかかせる話題だなぁ、というか(笑)、似たようなことは、ちょこちょこあるので今後禍ジナリアでも紹介していきたいと思います。


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