公民がつまらない?
公民がつまらない。中学生から破壊力抜群の言葉を撃ち込まれました。どうやらマグナカルタやら公共の福祉やら平等権やらイメージが掴めていないようです。公民も歴史と同じように流れがあるものだ、から始めました。そしてこの生徒の言葉を私が現在破壊活動中です。保安条例、破壊活動防止法は公布・施行しないで下さい。
公民は判例が非常に興味深いので判例を紹介しつつ、また哲学的な問いを投げかけます。よく例題として挙げるのが「安楽死の是非」「トロッコ問題」「保守か革新か」「コミュニタリアン」など、対立する考えを提示して、その後に自分なりの考えを導き出させ思考してもらいます。そこに私が生徒の反対意見を突っ込みます。生徒も私の突っ込みに一生懸命答えてくれますのでこちらも嬉しいです。
もちろん教科書に沿って解説をするのですが、どうやら私は脱線をしたくなる性分のようです。ルソーなんかはエミールというスーパー教育書を書いておきながら…やサルトルはノーベル文学賞を辞退した。なぜなら…など教えたくなります。平等権の単元ではアイヌ民族の方々のお話をするのですが、そこから脱線して北海道、北海道は明治初期に札幌県・函館県・根室県、蝦夷、坂上田村麻呂、阿弖流為、清水寺と阿弖流為の墓など止まらなくなってしまいます。憲法14条条文での門地、モンチッチ、サル、チンパンジー、チンパンジーはな…。
私が伝えている知識は大学入試用の参考書や一般書籍から抜粋しているのですが、脱線話の後に「今言った知識は大学入試用の参考書からね」と伝えると、「マジですか?」と驚かれます。生徒は教科書、参考書=つまらないと繋がってしまっていますが、脱線で話すと違う感覚になるようです。この生徒の思考はうまく使えそうです。
私の所有している武器で生徒の防具を破壊できるか分かりませんが精一杯「公民はつまらない」を破壊したいと思います。