日本史(非効率勉強方法)

日本史は好きですか。私は出来たら良いなとフワフワ思っていました。
日本史学習の目的は人それぞれ違いますので、一個人のたわいのない話と思って読んで下さればと思います。ここでは「日本史が出来る」を「大学入試で得点が取れる」+「出来事の細部も知る」と解釈しています。私はこの考えで現在も日本史学習をしています。

私は日本史が好きでしたので、心のバリアはなかったのですが、どうも内容を定着させることが下手でした。日本史の勉強方法で「流れを理解する」とよく言われていますが、「流れを理解する」=「教科書を始めからすらすら読める」と勝手に解釈をして、読んでは忘れ、読んでは忘れを繰り返していました。「エビングハウスの忘却曲線」を意識して行っていたつもりです。繰り返すことは学習の基礎ですが、この繰り返しは無意味でした。また、勉強は「効率」が重要と言われていますので、「効率」も意識していたつもりです。

私は「効率」という言葉の呪縛に縛られていました。「効率」を求めることが当然で、出来たら格好いい。何かを習得するとき最短で知識を吸収するのが大人であると。本屋に行って様々な学習参考書を読みそして買い、インターネットで「日本史 勉強方法」と検索をして情報を集めました。どれも所謂、頭が良い人の考えという印象を受けましたが、頭が良い人が言っているのでまずはやってみようと決めました。

最初は簡単な問題集と参考書、教科書を使用して進めていました。私の課題は、参考書、教科書を読んだ後は、問題が解けるけれど、時間が経つと忘れてしまうことでした。もちろん、エビングハウスの忘却曲線を意識して復習をしましたが、どうもしっかりと定着しません。始めの頃は、日本史の勉強にわくわく感がありましたが、次第に消え去っていきました。なぜかと言いますと、参考書、教科書を読んだ後に問題が解けるという状況は、スポーツの世界でドーピングをして勝利をおさめることと同じではないか、と思ってしまったからです。これでは学問を修めているとは言い難いです。

この状況は非常にまずいなと思いました。まず実施したことは、「効率」を捨てました。私には「効率」は無理だったようです。どういう方法に変更したかと言いますと、市販教材を片っ端から購入して分析そして解きました。分析と言っても室町時代(理解が難しい)、明治文化(多すぎる)、大正文化(多すぎる)など細々している時代、単元の答えを最初から見てどう違うのかを書き込んだだけです。暗記の意識はありませんでした。同時にパスナビで大学入試の問題もたくさん解きました。こちらは解いた量の方が多かったです。1年間で約300の大学入試を解きました。大学は主に私立大学で、国立大学は記述形式ですので解答を読み物として使っていました。インターネットは本当にありがたい物で、インターネットなしでこの勉強方法を実践すると赤本代で相当かかってしまいます。エビングハウスの忘却曲線は「効率」を求める人専用な気がしますので、私はこれを忘却しました。外山滋比古さんの「忘却の整理学」はこのとき、心の安定剤となりましたので、ここに紹介させていただきます。

この方法をとってからはほぼ毎日勉強(問題分析)をしていましたが、仕事が休みの日に入試7校分などまとめてやった日もありましたので分量は「計画的」ではありません。気分が乗っているときはどんどん解いて、気分が乗っていない時は、「織田信長の黒人弥助」「仏教とは」「通州事件」などの入試にはあまり関係のない話を読んでいました、と一応書いておきますが、実際はチンパンジーの写真をネットで見ている方が多かったかもしれません。

この非効率的な方法で恩恵はありました。入試で用語記述がどのくらいのレベルなのかを感覚で分かるようになりました。参考書は「日本史実況中継」を愛読していましたが、読んでいる際に、この用語は記述レベル、この用語は記述で見たことない、などの感覚が身につきました。また入試問題で、謎の選択肢を見抜くことも出来るようになりました。私大は教科書範囲外が出てきますので、この選択肢のことかなと疑えるようになったということです。

今現在は、勉強方法をさらに非効率化して、参考書「日本史実況中継」をベースに一問一答、時代並び替え、年号問題などを自分で作りながら進めています。問題を実際に作っていると、因果関係がしっくりしないと気になってしまいますので調べたりしています。また、完成品を印刷して誤字脱字がないかチェックをしていますので必然的に復習になっています。

日本史学習で年号を暗記したことによって本を読む面白さが倍増しました。例えば、霊長類の本を読んでいると日本での霊長類研究は1948年と書いてありますので、朝鮮半島では大韓民国が建国、日本では経済安定九原則が実施と同じ時期か、と思い浮かぶようになりました。知識は調べれば良いというご意見もありますが、知識と知識の結びつきが閃いたときの喜びが私は好きですので、やはり知識はあった方がいいと思います。

最後に私の日本史非効率勉強法をまとめて終わりたいと思います。
①市販教材大量買い
②パスナビで大学入試大量コピー
③市販教材は分析。大学入試問題(私大)は基本解く。
④問題を自分で作る

読んでいただき有り難うございました。

バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。