見出し画像

ステゴサウルス(屋根に覆われたトカゲ)②

恐竜は現在、生存してしませんので、わくわく感があります。そして想定外な考察があっても筋が通っていれば、なるほどと納得してしまいます。今回は「食事」に関して見てみようと思います。

ステゴサウルスの食事については、驚かされました。植物食ということは何となく想像がつきます。ここから驚愕です。ステゴサウルスの歯はとても小さいのです。どのくらい小さいかといいますと、ハムスターほどでした。そして、何を食べていたかというと、他の恐竜(竜脚類)の新鮮な糞です。糞の中には他の恐竜が消化しきれなかった栄養素が残っていて、ここから栄養素を摂取していました。身体の構造を見ると納得します。私も納得してしまいました。胴体がかなりふっくらしていて、そこにはとても長い腸があり、糞から栄養素をじっくり摂取するのに役立っていました。そもそも歯が小さいのでバリバリ植物をたくさん食べられません。顎の力もかなり弱いです。30kgほどで、この力はおばあちゃんと同じくらいです。また、脳がクルミ、梅干し並に小さいことを考慮しますと、食べている食物の栄養価が低く、代謝も低かったとなります。人間の脳は摂取したエネルギーの20%を消費します。脳が小さければエネルギーをそこまで必要としません。頭部の構造が、ほぼ真下を向いているので、上を向くことが出来ません。意味するところは上に生えている草を食べるのには向いていないということです。よって糞を食していたと考えられるのです。

初めはこの事実に驚きました。しかし生態系の観点から考えますと素敵です。竜脚類(例:アパトサウルス→元ブロントサウルスのような巨大植物食恐竜)の糞は大きく、この処理をステゴサウルスがしてくれていたということになります。生態系は適材適所がとても上手だなと感心してしまいました。

バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。