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ナイジェリアチンパン闊歩物語

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ナイジェリアチンパン(チンパンジー)が人間界を闊歩しています。その中で様々な体験をしていきます。超ショートストーリーです。
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2020年6月の記事一覧

チンパンジー⑳(循環)

チンパンジー⑳(循環)

植物は霊長類に種子(植物の子供)を遠くまで運んでもらうために果実をおいしく、栄養素は高くなるように進化しました。霊長類がその果実を食べて、移動し、種子を排泄などでばらまき、そこで新しい若い植物が育ちます。森林の循環です。

植物を見ると葉は光合成器官ですので食べられてほしくありません。そこで植物は霊長類に食べられないように苦み、渋みを進化させました。アルカロイドが苦くて、タンニンは渋いです。こうい

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チンパンジー⑲(モテモテチンパンジー)

チンパンジー⑲(モテモテチンパンジー)

チンパンジー界にも、モテる、モテないがあるのでしょうか。
イケメンやかわいいという概念があればかなり興味をそそられますが、チンパンジーのモテる、モテないの判断はどうも違うようです。

モテる雄チンパンジーを見てみましょう。
新しい雄がモテるようです。高順位の雄がモテそうですが、モテるというより高順位の雄は雌を独占できますので、結果、子供が多いだけです。権力を振りかざして自分の欲求を満たしている感じ

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チンパンジー⑱(尻尾)

チンパンジー⑱(尻尾)

尻尾のありなしで呼称が変わります。

・サルは「尻尾あり」
・類人(猿)は「尻尾なし」
類人(猿)、つまり「ヒト」「チンパンジー」「ボノボ」「ゴリラ」「オランウータン」「テナガザル」には尻尾がありません。この中に「テナガザル」が入っているとちょっと違和感を感じてしまいます。体積がなさそうだからですかね。

さらに分類すると、ヒト科に分かれます。
「ヒト」「チンパンジー」「ゴリラ」「オランウータン」

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チンパンジー⑰(アルツハイマー病)

チンパンジー⑰(アルツハイマー病)

アルツハイマー病は、1907年ドイツの精神科医アルツハイマーが発表しました。日本で1907年と言えば「第3次日韓協約」です。

アルツハイマー病の病理学的特徴は以下の3つです。
①「老人斑(ろうじんはん)」・・・アミノ酸が40~42個つながったアミロイドβ(ベータ)ペプチドが主成分。「老人斑」が多いと神経細胞が死ぬ。
②「神経原線維変化(しんけいげんせんいへんか)」・・・「タウ」というタンパク質が

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