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第3回 「不動産王トランプ、 次の顧客はサンタさん?! 底無しの意地汚さの真相に迫る」


こんにちは。ニダイバナシと申します。

「ランダムに選んだ2つの単語を題材にして強引に記事を作る」という企画をやっております。今回はその第3回です。ナンバリングタイトルで「3」は、結構良作揃い(MGSとか)のイメージがあるので、ちょっと緊張しております。

ということで、ガチャ行きましょう。

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おお?! この企画初の固有名詞が出ましたね。

でも「グリーンランド」に意地汚いなんてイメージはない… ならば強引に他のトピックにすり替えてしまおう!

この強引さがこの企画の醍醐味です。さあ、行きましょう。今回のタイトルは「不動産王トランプ、 次の顧客はサンタさん?! 底無しの意地汚さの真相に迫る」です。


1. ドナルド・トランプ、 まさかのグリーンランド購入?!


グリーンランドは「意地汚い」とは無縁なので、その土地に関連する意地汚い人物を取り上げることにしました。

そう、その人物とは我らが宗主国アメリカのリーダー、ドナルド・トランプ大統領でございます。

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不動産王として名を馳せたドナルド・トランプ氏ですが、次の顧客として目を付けたのがなんと「サンタさん」らしいのです。

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つまり、これはどういうことかと言うと、トランプは「サンタの国・グリーンランド」を購入しようとしているということです。

購入って… 私たちがスーパーでお野菜買ったりするのとは訳が違いますからね。

この騒動の発端はトランプ大統領の以下の発言です。

「グリーンランドはデンマークに非常に大きな損害をもたらしている。保有しているだけで年間約7億ドル(740億円)の損失だ。(略)そしてそれを得ることは戦略的に、米国にとって良いことだ。」(ドナルド・トランプ)

グリーンランドは、デンマーク領ではありますが、1979年に自治権を与えられて以降、今日まで高水準の自治を保持しています。

そんな中で突如として飛び出たトランプの衝撃発言。これに対する世界の反応はどのようなものだったのでしょうか。

渦中のグリーンランド外務省は次の内容をTwitterに投稿しました。

「グリーンランドは鉱物、澄み切った水や氷、魚、シーフード、再生可能エネルギー、冒険旅行の新たなフロンティアといった、価値ある資源の豊かな場所である。我々はビジネスにはオープンだが、売り出し中ではない。」(グリーンランド外務省)

マァ、ごもっともな意見ですね。

非売品なのに買おうとするとは。全くクソ客の鑑のような輩です。トランプさんは「きっとお客様は神様だぞ」とか言っちゃうタイプなんだろうなあ。

デンマークのフレデリクセン首相はトランプ大統領の持ちかけについて、以下のように応答しました。

馬鹿げている。(略) ありがたいことに、国や人々を売買できる時代は終わった。」(フレデリクセン首相)

随分と強い言葉を使いますねえ。この方、女性の首相なんですが、アメリカのトップに対してここまで言って退けるその精神に、私は脱帽です。ツンツン美人も好きですよ。

さて、トランプさんはこっぴどく振られてしまいました。状況的には、文化祭とかでの公開告白で断られるみたいな感じですね。

そんなトランプさんは、これに対してどのような対応をとったのでしょうか。

「アメリカに向かってそんな口の利き方はないだろう。オバマ大統領の時代とは違うのだ。」(ドナルド・トランプ)

すごい言い様ですね。

マァ、そう言い切ってしまえる胆力が、彼を大統領にしたのですが。

そして彼は遺憾の念を示すだけではなく、この時予定されていたデンマークの訪問をも中止しました。

この人の外交っていっつも「駄々こね外交」ですよね。自分の思い通りに行かないのであれば、関係悪化も厭わない。全く… 嫌われちゃいますよ?


2. そもそもなんでトランプはグリーンランドが欲しいの?


世界的な大騒動までに発展してしまった、グリーンランド購入事件ですが、そもそもトランプの目的は何なのでしょうか。

この一件はかなり複雑怪奇でして、本記事では中でも重要な目的を2つ紹介したいと思います。


① 戦略的重要性

一つ目は、地政学的な理由です。つまり、グリーンランドは地理的戦略性がアメリカにとって非常に高いということなのです。

では、その理由は何なのでしょうか。それは地図を見るとよく分かります。

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てかグリーンランドって思ってる5倍はデカイですよね。

マァ、それは置いといて。なぜグリーンランドが地政学的に優れているのか分かりました???

グリーンランドは丁度米国と欧州の中間地点にありますね? 端的に言えば、アメリカからするとグリーンランドはヨーロッパへの楔なんです。この位置にある土地がアメリカの影響下にあるとなれば、欧州諸国は不安で夜しか眠れません。

現にNATOの活動の一環として、アメリカはグリーンランドにチューレ空軍基地を設置しています。

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一つ目の理由は欧州への戦略的影響および牽制を考えてのことだったということですね。


② 中国よりも一手先に…!

実はグリーンランドを狙っているのはアメリカだけではないんです。全く… グリーンランドめっちゃモテるじゃないですか。羨ましい。

グリーンランドの彼氏候補二人目は「中国」です。

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グリーンランドは鉱山資源が豊富でして。そのビジネスに中国企業が大きく関わっているのです。

つまり、現状では中国の方がグリーンランドへの影響力は大きいというわけです。オーストラリアを墜としたと思ったら、次は北極圏ですか。現代のイスカンダルみたいな野郎ですね。

もし中国がグリーンランドを手中に収めたなら、アメリカより厄介になること間違いなしです。だってあの位置に中国の目があるということは、アメリカ大陸・ヨーロッパに甚大な影響を及ぼすでしょ。こんなんキューバ危機の再来ですよ。これだけは阻止しなくてはならない。そして、その思いが人一倍強いのが、アメリカというわけですね。


3. むすびにかえて


今回は稀代のモテモテ野郎・グリーンランドについて紹介してきました。二つの大国に迫られるグリーンランドですが、果たしてこの先どうなってしまうのか。

でも、どっちの未来にしたって、そこに住む人々のことを考えると浮かばれないですよ。

こんなメンドイ三角関係は少女漫画の中だけにしてくれっ!

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最後まで読んでいただき、誠に有難うございます。
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私がやっている企画に関しては以下の記事をご参照ください。


参考文献

- AFP BB NEWS: トランプ大統領、グリーンランド買収構想認める, 2019年8月19日, https://www.afpbb.com/articles/-/3240354

- BBC NEWS JAPAN: 「グリーンランド買いたい」「売らない」 トランプ氏、デンマーク訪問を中止, 2020年8月21日, https://www.bbc.com/japanese/49416875

- FOREIGN AFFAIRS: 習近平と中国共産党, https://www.foreignaffairsj.co.jp/articles/201910_mcgregor/

- Hostelman: Thule Air Base, https://www.hostelman.com/attractions/greenland/qaasuitsup-kommune/pituffik/landmark/thule-air-base-pituffik-airport/

- Jennifer Jacobs, Christian Wienberg: トランプ氏、グリーンランド購入「興味深い」-デンマークは売却排除, Bloomberg, 2019年8月19日, https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-19/PWGIJQT1UM0Z01

- John Haltiwanger: グリーンランドを買いたいトランプ大統領…… だが「売り出し中」ではないし、そうだとしても高額に, BUSINESS INSIDER, 2019年8月20日, https://www.businessinsider.jp/post-196843

- 山本隆三: 『トランプ大統領が何と言おうと、中国に頼るグリーンランド』, WEDGE Infinity, 2019年9月4日, https://wedge.ismedia.jp/articles/-/17254









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