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ニコスケッチ#4 決め構図 2023

★ テッパンの構図は?
★ それは… 一点突破 3分割法

2023.7.29 nicosketch-004-composition3split
  • 一点突破はペンスケッチの永沢まこと先生オススメの構図法。描きたいモノから描き始めるというスタイル。

  • 3分割法はカメラの構図法。画面をタテ、ヨコ、それぞれ三等分線をひき、その線の交点に主題を配置するスタイル。

永沢まこと先生の一点突破構図

一点突破は、ペンスケッチで知られている永沢先生の著書「永沢まことの街歩きスケッチ入門」で紹介されています。

構図に頼らない一点突破

ザックリ言うと、アレコレと構図を考えるのではなく初めに描きたいと感じたモノを描き、そこから周りを描き広げて行く…これが一点突破スタイルです。
主題 = 描きたいモノを決めてから描き始めるのはイイと思います。ただ描きたいモノを画面にどこに描けばイイのか、永沢先生は語っていません。そこには先生なりの考えがあると思いました。

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どこに描くの?

ワタシの推測ですが、何かの構図法や考え方や規則性に従って描くより、思いつくままに描き始める方が面白い構図ができる…と永沢先生は考えられているのではないでしょうか。
偶然の力も借りるでしょう。意図しないからこそ個性も現れやすいのかもしれません。
そして主題をどこに置こうか…と作者自身が考え悩むことで成長する…そんな思いで、あえてどこに配置するのかを語らないのではと思うのです。
でもね、描き慣れない方はやっぱりとまどいますよね、そこで…

3分割法

△ 写真の基本的な構図法です。
△ まず画面をタテヨコ三等分する線を引きます。
△ その線の交点が4つ…

この四つのポイントのどれかに主題を配置する…これが3分割法です。
画面の中心に主題を描くと、上下左右の空きが均等で静的な構図となります。そして主題そのものの表現に魅力がないと全体が単調になって、たいくつな絵になりやすいのです。中央に主題をドーンと置く構図には画力が必要です。
ところが3分割法で主題を中央からずらすと、主題の上下左右の空きに変化が生まれます。リズムが生まれ単調さから解放されるのです。では…

どのポイントに描くの?

その四つのポイントのどこに主題を置けばイイのでしょう、そして大きさは?
それはどんな絵を描きたいか、作者の気持ちで変わってきます。

△ 例えばこの景観…
△ 空を大きく描きたい…主題の位置を下げる。
△ 水面の映り込みを描きたい…主題の位置を上げる。
△ 主題のディテールが魅力…大きく描こう。
△ 広々とした空間が魅力…小さく描こう。

などなど、どんな絵を描きたいのか…作者の考えによって構図は変わります。一点突破3分割法は失敗の少ない構図法です。他にもいろいろな考え方がありますのでググってみてください。カメラの構図法が参考になると思います。

  • 次回も構図のことに触れる気がする…

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