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サロン集客の広告について思う事

最近物凄く思うことがあります。
このご時世人々の価値観はがらっと変わり他人との直接的な交わりの抵抗がある世の中となりました。そんな中でサロン集客を売りにする商品はもはや時代遅れなのではないかと思います。

サロンに限らず飲食店や対面で利益を生み出す職業全般に関係します。
髪の毛に関しては、どうせいつかは伸びるからと言う理由で美容室に行く人はいるものの自宅に居る時間が長いとおしゃれなヘアスタイルやヘアカラーなどに価値観を置く人が減り美容室に行く回数が激減します。
今回は実際サロン現場で生計を立てている身として、こう言ったサロン集客について考察したいと思います。

もくじ

(1)直接他人と交わる事への価値観の変化
(2)ネイルサロン現場の実態
(3)ネイルへの価値観
(4)サロン集客広告が時代遅れな理由
(5)サロン現場で生計を立てている人はどうしたらよいか
(6)私自身の今後の方向性

(1)直接他人と交わる事への価値観の変化

東京での主な変化は2月末頃からではないでしょうか。
急にドラックストアからマスクが消え、消毒液も消えました。この頃から人々の価値観は変わり始めたのではないかと思います。

丁度2月末に私は友人の結婚式に行きました。その為記憶がかなり鮮明なのですが、手指消毒の徹底、空調の管理に注意が向けられていた時期です。
かと言って、必要以上に人との距離を空けるだとかマスク必須だとかそういった雰囲気ではありませんでした。

今では普通になってきましたが、手指消毒や空調の管理なんてかつての生活ではさほど重視されていなかったはず。
友人達複数名で輪になって対面で会話をするのも何も抵抗なく行っていました。

東京がこれらに関してシビアになってきたのは3月以降ではないでしょうか。3月半ばには既に人との距離を置くのが当たり前、とにかく何でもリモート、オンライン、遠隔でというのが主流になっていたはずです。

対面で人と話すのは悪、公共の場に出向くなんてもっての外という考え方が蔓延しましたね。その事により苦しめられる飲食店が実際に報道されはじめたのもこの頃だと思います。

これまで普通とされてきた一般常識が通用しなくなってきた時期でもあります。たった数週間で対面で稼ぐ仕事が消滅してしまったかのようです。

かつてはITが進みどんなに技術が発展したとしても『直接話す良さ』みたいな風潮がどこかありました。それはもう今の世の中からしたら微塵も感じなくなったのではないでしょうか。

むしろオンラインでどこまでできるか!?みたいな部分に焦点が当たっている気がします。

オンライン会議、オンライン飲み会、オンライン講義、オンライン説明会、オンライン入社式、オンライン授業など・・・

ぶっちゃけこれらの言葉を聞いて最初は違和感がありましたが、今ではナチュラルに聞こえますね。
それだけオンラインで何かをすることが私達の生活で当たり前になっているのでしょう。

もちろん、これが悪い事だとは全く思っていません。ただ時代の変化がこれだけ大きいんだという事を物凄く感じます。

(2)ネイルサロン現場の実態

ではネイルサロンの実態はどうでしょう。全てのネイルサロンが同じという訳ではありませんが、実際にネイルサロンを運営しているうちの一人として実態を書いていきます。

まず間違いなく客足が遠のきました。
若い層は親に反対されてという理由だったり、実際外出が怖いという方も。早い段階で職場で自粛要請が出ているためキャンセルなどをされる方もいらっしゃいます。単純にお仕事がリモートになり美容に対する意識が薄れたとい方もいらっしゃいます。
人によっては自粛期間中なのでネイルサロンに行ったことがオンライン会議などを通し、会社の人にバレるとひんしゅくをかうという理由も出たり。
主婦層の方など中には高齢者と住んでいる為、配慮をされている方も。
もちろんある程度、ご高齢の方は身の安全の為に外出を控える方も居るでしょう。

私が異変を感じたのは3月半ばあたりからでした。なんだかいつもよりもお客様が減っている・・・。この頃から1日0件の日も少なくはありませんでした。

ネイルサロンによっては自粛期間が明けた後の対策として、お客様のスペースと施術者のスペースの間に仕切りを設けるサロンもあります。
お客様がご来店の際は体温が37.5度以下である事、咳やくしゃみなどの風邪症状が無い事、マスクの着用必須などの徹底的な対策も当たり前になっています。

雇用に関しては休業によりスタッフの給料カットはざらではないでしょうか。また1日の出勤人数を減らし、密閉空間を避けるという対策も多々取られているようです。つまりどちらにしろ収入が減るという事に繋がります。

これらはネイルサロンに限らず他業種でも同じことが言えると思います。
対面で利益を得る職業はみんな壊滅状態かと思います。

(3)ネイルへの価値観

こう言った状況となりお客様のネイルへの価値観も浮き彫りとなりました。
ネイルは日常必需品ではなく嗜好品です。

特に働く層だと分かりやすく、仕事がリモート化されると外出の機会も減り、人と会わなくなります。その為みだしなくを気にしなくてよくなるのでネイルは人に見られてこそ意味があると改めて感じる方も多いようです。
中には自分のモチベーションアップの為、自己満足の為という方も居るかと思います。
どちらが良くてどちらが悪いという話ではなく、実際にこの状況下でネイルに対する多くの人々の価値観が鮮明になったという事です。

ネイルサロンを運営する側からすると、とても信じたくない事実かもしれませんが事実です。
嗜好品なのでいざとなった時には客足がぱたりと途絶えるのです。
二の次になり、必要ではないものへと価値観が変わります。


中にはネイル難民となり営業しているネイルサロンを探す方もいらっしゃいますがごく少数でしょう。

つまりビジネスとしてネイルサロンで生計を経てるという事が、とても困難な世の中になっているという事です。

こんな事は今に限った話ではないのですが、人間はなかなか体感しないと分からないものですね。実際に窮地に陥って実感するのではないのでしょうか。

(4)サロン集客広告が時代遅れな理由

上記の理由から、そもそもサロン運営が厳しいとされる時代にサロン運営をする人が減ります。その数少ないサロンに対し、集客の商材を売っても未来は無いです。

ネイルに限って言うと、ネイルの市場規模は本当に小さなものです。
集客の商材はネイルサロンに限らず、美容室、エステサロンなど枠を広げてもなかなか難しいでしょう。

もちろん一時的に、今サロン運営に困っている人を取り込める余地はあるでしょう。でもそれは今だけなのです。



本当に良い商品を売りたいのであれば、その集客できるマーケティング能力を使い、もっと別の提案をしてあげたほうが親切なのではないでしょうか。

ではサロン現場で生計を立てている人はどうしたよいのでしょうか?
実際、現場で働く私の考えを次の章でお話しします。

(5)サロン現場で生計を立てている人はどうしたらよいか

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