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【映画「ククルス・ドアンの島」レビュー】

ガンダムは単純な勧善懲悪のアニメではないとよく言われるが、その象徴のような回が「ククルス・ドアンの島」である。

敵側であるジオンにも「良い人」は居る。

クルス・ドアンは戦災孤児たちを連れて戦場から逃げた。

敵前逃亡は死刑だと軍規では定められている。

しかし可哀想な子供たちを育てるため無人島での自給自足の生活を彼は選んだのだ。

驚いたのは映画化に際して追加されたエピソード。

無人島にはなんと、ジオン軍の核ミサイル設備が隠されていたのだ!

マ・クベ大佐(映画ではなぜか少将)が、連邦のゴップ提督との交渉決裂を機にミサイルの解凍を命じてしまう。

しかしミサイルを無力化する工作を、ククルス・ドアンは秘密裏に行っていたのだ!

さすがドアン!!

スリリングな展開はテレビ版には無かったもの。

また、戦争の残酷さ、子供たちの愛らしさが涙をさそい、本当に良い映画だった。

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