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UPDATE [mindfulness]~より多くの人々にマインドフルネスを~

2020年5月29日、ヤフー株式会社を最終出社し、退職することになりました(厳密には6月2日まで)。

15年3か月と長く在籍してましたので、言い尽くせないほど感慨深すぎるのですが、今までお世話になりました、一言モノ申す的な退職エントリーではなく、これまで何を感じ、これからどう在りたいかを、ここに記しておきます。


退職意向をお伝えしたメッセージ

事前に、上司や同僚、マインドフルな方々にお送りしたメッセージです。
ほとんどの方にはfacebookメッセージでお伝えさせていただきました。

私事ですが、5月末にて、ヤフーを卒業する決意をいたしました。
「UPDATE mindfulness」として、より多くの人々にマインドフルネスを届ける理由が高まったこともあり、いくつかの企業を掛け持ちするようなポートフォリオキャリアの働き方で、さすらいのマインドフルネス・メッセンジャーになります。今後ともよろしくお願いいたします!


一方、家庭内稟議では、もちろんテキストだけでは通らず、しっかりとスライド作成し、プレゼンしまして、資料の抜粋より。

日本のマインドフルネス事情

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昨年秋に、Mindfulness Nowというイベント登壇の際にも触れたのですが、
マインドフルネスはそんなに流行っていない(googleトレンド推移より)説がありましたが、このご時世だからこそ!と、急に追い風が吹いてきた感覚です。

どういうご時世かというと、

・世の中がVUCA worldで散らかっている×自分自身も散らかっている=心身のコンディションの維持がとってもむずかしい

・世の中や社会の変化にあわせて、自分自身も変化せざるをえない

国連、テレワーク中のメンタルヘルス対策として職員にマインドフルネスを推奨する一方、まだまだ日本企業の取り組み事例や実践の場が少ない

という必要性、必然性の声があがってきました。

次のキャリアへ向かう理由

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なぜ、私がこのタイミングで?次のキャリアへ向かうのか? 

これは、ホントにたまたますぎて、もともとは1年間くらいからぼんやり考えており、半年前には明確に準備しつつあったのですが、3か月前には、こうなってしまっていただけです。

そうはいっても、ギリギリまでヒヨりそうでしたが、社是である「迷ったら、ワイルドへ」の決意をいたしました。


1年前から何があったかというと、
・4~6月は3か月間のサバティカル休暇
 会社との距離感をおいて自己のキャリアを見つめなおし

・8月末、マインドフルリーダーシップ・シンポジウム2019
 やり切った感があり、これ以上にヤフー社のプレゼンスを上げるよりは
 他企業のプレゼンスがあがるほうが価値あるはず

・3月、『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる』出版
 すべてのエピソード、エッセンスはここに書いてあります

という一連の流れがありました。

あらためて振り返ると、ピークが来てしまった感、おなかいっぱいになってしまった感があったようにも思えます。そんな中、わきあがってきて、もっとも関心あるのは、他業種や他業界の会社や組織ならではの事例をつくっていくことです。

・インナーコンディションを整えられる人を増やす
・自立する人を増やす(発達段階が高まる人を増やす)
・自立する人たちが集まり、自律分散的チームや組織が機能する

このあたりで、いくつも事例やロールモデルがでてくると、ほか企業も追随していくはず。 そして、いくつか業界や地域でスタンダードになると、日本のOSは変わります。


さすらいのメッセンジャーとして

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本音でいいますと、ヤフーを辞めるという実感はあまりなく、ヤフーグループを超えて、意図をもって対象範囲をもっともっと広げたい感覚です。

この3、4年間の展開にしても、ヤフーアカデミアからはじまり、ヤフー(東京拠点)<地域拠点(大阪、名古屋、八戸、北九州など)<ヤフーグループ<オンラインと、徐々に半径が広がっていきました。

また、個人事業でも、IT企業、スタートアップ、外資系コンサル、大学など、想像していない分野からお声かかるなど、気づいたら広がってきていて、お声がかかれば、どこへでも!という、さすらい感がでてきてました。

それならば、いっそのこと、さすらいのマインドフルネス・メッセンジャーとなろうという次第です。

とはいっても、完全に個人事業だけですと、心もとなく、、この半年間でずっと模索していたのは、新しい働き方として、ポートフォリオ・キャリアです。

1企業の雇用関係ではなく、週2相当は企業の中の人、週1相当は組織開発コンサル、スポットで個人事業、週0.5は育児デーなど、いくつか組み合わせるような、こんなにも都合の働き方があるものか?と、ニューノーマルになるよう、さすらっていきます。

週1相当はまだ空いてますので、お声がけお待ちしております!


より多くの人々にマインドフルネスを

なぜ、私がここまでマインドフルネス推しなのか?

「マインドフルネスが大好きだから」
「マインドフルネスで気づかされたから」
「マインドフルネスへ恩返ししたいから」


に尽きます。

ただ、その理由だけだと、単に私固有のエゴにすぎませんが、誰にとっても「マインドフルネスの実践を通じて、いろんな意味で座標軸ができ、いつでも自分自身のゼロポジションに戻れる」のは確信だから。

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座標軸といっているのは、縦軸と横軸の2本の線があるだけ。

縦軸に思考ー感情、横軸に過去ー未来でもいいし、
縦軸に内部ー外部、横軸に個人ー組織でもいいし、
縦軸に仕事ー家庭、横軸に時間ー空間でもいいし。

2軸があることで自己と立ち位置を相対化し、距離感をおくことができます。「いまは私はこの位置にいるんだなあ」「そっか、いつでも私に戻れるんだ」と思えるようになり、自分との距離感との付き合い方が分かってきます。付き合い方が慣れてくると、自分が!オレが!でもなくなり、誰に対しても、穏やかでやさしく、ともにいられる感覚が芽生える。

マインドフルな人と組織がインターネットのように自律分散協調でつながりつづけ、今までの延長線上にはない、新しい何かがふっとわきあがり、未来が創られていく。

このような世界観の景色が見たいからこそ、いま必要とされている時代の追い風に乗っかって、マインドフルネス推しなんだと思います。

マインドフルネスさん、ありがとうございます。


背中を押していただいた応援メッセージ

冒頭の退職意向を伝えたfacebookメッセージより、ホントにお世話になった方々から心温まる応援メッセージをいただきまして、当分はこれを糧にがんばれます。

まじか!それは思い切ったけど今年はコロナもありそんなタイミングなのかもね。がんばれー
ぶははははは!、いいじゃん、いいじゃん!そういう我が道をいつかは行くべきだよ。
おお、そうなんだ!でも、もうマルチに活動してたから違和感ないかもね笑
世の中の流れもそうだろうから楽しみだねー。
あー、そうなりますかー。そうなってもおかしくないなーとは思ってましたが、やはりですか。マインドフルネスは一過性の流行みたいなものではなく、ビジネスパーソンにおいても心身の基礎として組み込まれていきそうですね。そして、withコロナ、afterコロナでもより必要とされるでしょう。
少しでもマシな未来に向けて仕掛けていきましょう。
核を人を大事にしていこう!
改めてコロナ禍で多くの人が気づいたように、マインドフルネスが人生の基本になる時代だと思います。是非世の中のためにご活躍ください!!
このような時代において、とてもニーズがあると思うし、1つの会社に縛られない、プロフェショナルとしての新しい生き方を切り開いてくださいね!
アカデミアでお世話になって以来、マインドフルネスで社内だけでなく社外まで活動領域を拡げて行くところは、lead the selfを体現でしたね。
中村さんご自身もやるべきことが目覚めて、チャレンジされていくのですね。マインドフルネスで人々の心身を整えること是非がんばってください!


おまけ

来週6月1日月曜夜に、ヤフー名義でのラストステージの機会をいただきました。事前準備なしの、ノースライドの丸腰で臨みます。


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