見出し画像

60歳の宮古島トライアスロン

宮古島トライアスロンには、年齢制限があり65歳までしか参加できません。夫は59歳から65歳まで、私は43歳から50歳まで参加してました。

レースの2日前に60歳の誕生日を迎えた私は、10年ぶりの9回目の宮古島トライアスロンにチャレンジしました。

スイム3000m バイク155km ラン42.195kmが、スイム3000m バイク123kmラン30kmに変更されての4年ぶりの大会開催です。いつもは夫とふたりでの参加ですが、75歳の夫は参加資格がありません。夫はサポートに徹してくれました。

朝3時起床。補給のおにぎりを作り4時から、レストランで朝食。ノブリンも5時頃起きてくれて、バイクセッティング、荷物預けに一緒にいってくれた。仲間たちにやっと会えた。一緒に練習した彼らの顔を見ると心強い。

前日にバイクを預けます。雨が降っていたのでみなさんカバーをつけてましたが、わたしはなし。雨が上がってから預けました。
まだ暗い中、準備します。
部屋からレース会場が見えます。

7時スタートなので、部屋からウェットスーツを着て6時30分頃裸足で、スイムチェックに向かう。ノブリンとそこで遠慮がちなハグチューをして別れたけど、悲壮感はなかった。ノブリンがスイムアップのとき待っていてくれる、すぐ会える。

スイムは『あいうえお順』のレースナンバーでの4グループ、2分毎のウェーブスタート。私は第2ウェーブ、スタートまで仲間と一緒で心強かった。ありがとうございました。

とにかく人がいっぱいで泳ぐスペースがない。第3ウェーブの速い方々がすぐにきて、足を引っ張られ殴られ、パニックになり胸が苦しくなり、泳ぎが止まった。ウエットを脱ぎたくなった。後ろのファスナーを下ろしたい。これが過呼吸?

スイムリタイヤはしたことないし、考えたこともなかった。スイムが得意というわけでもないんだけど。海の怖さより、混んでいる人が怖かった。リタイヤが頭に浮かんだのははじめて。

気持ちが弱くなった。

でもノブリンが待っている。ウェットをノブリンに渡す予定になっている。私がリタイヤしたらノブリンに申し訳ない。

人のいないところにいこう、逃げよう。外へ外へ。
気持ちが落ち着き、泳げるようになった。遅くっても遠回りでも、時間がかかってもリタイヤはなしだ。大丈夫。

1周1500mの2周回だったけど、コースがよくわからない。ヘッドアップしても大きなブイがなく目標物がわからない。ただ人がいっている方向に泳いでいた。

スイムアップしたら、トランジションに仲間がいた。顔を見れただけで安心する。ノブリンもいて着替えてスイムギアを預けた。ハグチューの余裕はなし。

ノブリンに会えてよかった。スイムリタイヤしなくってよかった。

バイクコースは、変更になっていたけど全部知っているところで、懐かしくうれしかった。「あ、ここ合宿で何度も上ったところ!」「ノブリンと行ったレストラン!」

知っている。いろんな想いがこの道にある。上りだって楽しい。

バイクフィニッシュでノブリンの姿を見つけたときは泣きそうになった。

ありがとう。

ランスタート直後も、少しだけノブリンが並走してくれた。

ランは15kmの2周回でアップダウンが激しいタフなコース。

応援はあの頃と同じ。10年前と変わらない。

https://blog.goo.ne.jp/nicolson/e/0f8ef659d98e5b8fb2a785187b5173ea

2008年 第24回の大会で琉球新報のインタビューをうけたときも宮古島の応援の素晴らしさに感動した。

ブラバンの演奏、飲みながら応援している方々、レースナンバーを見て、名前を呼んでくださる方々、踊り、施設のおばあ。私設エイドに頭が下がる。本当にすごい。

宮古島トライアスロンを島の誇り、お祭りとして楽しんでいる。


開催してくださりありがとうございました。地元の方の暖かいご協力、大会関係者、ボランティアとたくさんの方々のお力のおかげで、トライアスロンができるしあわせを感じることができました。

指導してくださったコーチ、一緒に練習した仲間、一緒に参加した仲間、トライアスロンで知り合った方々、遠くから見守ってくださった方々、ホテルのスタッフの方々、ノブリン、ありがとうございました。

ノブリンは競技場とホテルの往復20km以上走ってのサポートでした。選手と間違われ、地元の方が作った特別な泡盛を一緒に飲んだり、交通整理の方々と話したり、宮古島の方々とのふれあいを楽しんでいました。

地元の人と一緒に飲んじゃうノブリンは、格好良いし、一緒に飲もうと誘う方々もいい。

宮古島はやっぱりいい。

ありがとうございました。

強人でなく狂人かも。

年代別で6位で上位者一覧にのっていました。以前は10位が最高順位だったけど年齢があがると、健康で長い時間身体を動かし続けることができること、そう生んでくれた亡き両親に感謝。

完走メダル、Tシャツ、バスタオル

ホテルでは、スープとパンのサービスがあり泡盛で乾杯。

翌日は朝シャンでなく、ワインで。

noteにも同じレースに参加してらした方がいらっしゃいました。
準備、スイム、バイク、ランとパートごとに詳しく書かれていて楽しく読めました。

ランで脚が攣り、宴会をしていた方に醤油をいただく度胸がおありで、笑えました。

今回、私が上手くいったのは補給でした。サプリ、おにぎりを完食し胃薬のおかげで胃痛はなかったです。

tatukiさんも学生のとき、2012年の宮古島に参加していました。この年私も行ってました。トライアスロンは、同じレースに出ているとささやかな共通項があり、あたたかいものがそこにあります。

それぞれの宮古島トライアスロン、それぞれのドラマがあり感動があります。

ありがとうございました。

トライアスロンは、関わるすべての人々を愛し感謝するスポーツです。

この記事が参加している募集

私の遠征話

私のスポーツ遍歴