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新型コロナウイルスが自身にもたらしたもの

全世界に猛威をふるい、今もなお世界の経済を混乱させている新型コロナウイルス。このウイルスによって、仕事や家庭環境などこれまでの生き方を半ば強制的に見直させられることになりました。

飲食店や中小企業の相次ぐ倒産、家庭内DV、離婚など、ウイルスが奪っていったものは数知れず。しかし、これによって新たにもたらすものもありました。今回はそのもたらしたものについて、記事を書きたいと思います。

人間追い詰められると潜在的な力が発揮されるようで(いわゆる火事場の馬鹿力)、当社も新型コロナウイルスの影響をもろに受け、継続できるか倒産に踏み切るかの瀬戸際でしたが、逆にその状況が僕たち事業者に新しい発想を生み出していきました。今回はその中でも印象的なのを2つご紹介します。

一つは、オンラインミーティングツールを使用したもの。今や生き残っているどこの企業もオンラインに注力して新しい可能性をどんどん増やしていっています。オンラインといえば、会議や遠距離での会話など、事業をやるための計画として使用されていたのが従来ですが、今やオンラインサービス自体が収益の源として活性化しています。

かくいう僕も自粛期間中は、生徒たちとのオンラインレッスンで、トレーニングしたり、ゲームをしたりと普段よりも会話をする時間も増え、コミュニケーションが取れました。

また、ダブルダッチ業界で長年課題として挙げられていた、地方での指導者不足。これも全国的にオンラインツールが普及してくることで、どこでも指導できるような環境ができ始めています。子供達の親世代はオンラインが苦手な方や毛嫌いする方がまだ沢山おりましたが、オンラインツールを使用せざるを得ない状況になることで、その利用範囲も格段に増えました。

これにより、全国的なダブルダッチ普及イベントをオンラインで企画することを思いつき、交通費や運搬費などのコストはほぼ0で始めることができるというイベント事業としてはかなりのメリットになる状況が生まれました。

このおかげで、全国から仲間を募り、全国の子ども達対象のダブルダッチのオンライン学校を開くことができました。これには様々な可能性があり、今まで関わることのなかった子ども達同士が繋がり、全国様々な指導者の授業が受けられ、しかもそれを勉強と連動して授業することもできます。僕個人の夢の一つに「完全に個を伸ばして社会に出れる学校を創る」というものがあり、何年先になるかわかりませんでしたが、オンラインならそれと似たようなことが可能なのではないかと思いました。

新型コロナウイルスでの自粛という事態が起こらなければ、日々の仕事に集中しすぎて視えていなかったかもしれません。僕だけでなく、全国民がこの状況だからこそ考えられ、仲間からの共感が得られ、実現しているのだと思います。

また、もう一つこの状況の中気づけたことが、今まで関わり繋がってきた方々の暖かさです。自粛による店舗休業で売上が0になり、いよいよ最後の手段でクラウドファンディングを行なったところ、利用者様だけでなく、全国各地からご支援をいただくことができ、なんとか持ちこたえることができました。

会社を設立し、一年目で資金的に余裕がない中でも、各地方にボランティアで講習会をしにいったり、学校に出向いたり、人と繋がることをずっと続けてきました。

うちの外部案件の依頼は、決まった金額がありません。ご依頼者様の予算に合わせて最大限のものを創ることを続けています。時には予算オーバーしそうなものはこちらで負担して承ることもしばしば。利益を得ることはあまり考えていません。経営者としてはダメかもですね。。。

それでも「友創共育(友を創り共に育つ)」という会社の理念のもと、共感してくれる仲間を創るために動いてきた結果、今回の事態で全国的に厳しいにも関わらず、NICOが続くことを応援するために沢山の方にご支援いただけました。会社を続けてきた3年半はとても意味がありました。

それに改めて気づかせてくれたのが今回の新型コロナウイルス。これまで何度も壁にぶち当たっては乗り越え、続けてきましたが、今回の壁は間違いなく会社設立以来一番の壁、そしてこれからも滅多にこの壁を越える事態は起きないでしょう。まだまだ収束には時間がかかり、またこれ以上の事態が起きるかもしれませんが、この第1波を越えたことにより、今回よりもずっと心強く、乗り越える準備もできます。

壁が高ければその分乗り越えた時に得るものも多い。これは経験してこないと身につかない感覚です。

そして今回の壁を越えることができたのは、支えてくれた関係者の皆さまと日本の医療従事者の皆さまのおかげです。

僕たち事業者も存続するために必死でしたが、医療従事者の方々は我が身を削って今も最前線で闘ってくれています。

どちらが崩れても日本の経済は破綻します。誰かがまだ頑張っているということを忘れずに、この新型コロナウイルスの収束と共存に向けてできる限りの社会への協力をしていこうと思います。





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