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鍵なんてかけてなかったなぁ

うちの実家は、田舎なので
鍵なんてかけた事がない

学校から帰ってくると

いつもご近所のおじさん
おばさんやら
勝手に入って来て
惣菜やら
何やら貰ったり
家に誰も居なくても
おじさんは、人の家の
リビングで勝手に
くつろいでいるw

「〇〇さん
お茶でも 飲んでいって」
とお茶を出し、
お菓子を出し、
おじさんは、
おばあちゃんと、
畑、田んぼの作物の事を
話しをする為に来ている

うちのおばあちゃんは、
早くにおじいちゃん
(夫)を
無くしている

おじいちゃんは
戦争から帰って来たは、
良いけど、帰って間も無く
結核で逝去されたらしい

私は、おじいちゃんを
写真でしか見たことがない

それから、
おばあちゃんは、再婚もせず
女一人で四人の子供を育てた

農業、家畜業で頑張った
おばあちゃん

そんなおばあちゃんと
仕事の話をしたい
おじさん達が
家に勝手にあがり
農業のアレコレを
話していた

毎日来ていたなぁ
あのおじさん

モテていたのかな?
おばあちゃん

農業で、
どれだけ稼いでいたか
よく分からないけど
おばあちゃん一人で
何とかなる広さじゃない
畑や田んぼ、
家畜仕事もしていた

田舎では、
みんなが助け合っていて
何々さんの家の手伝い
何々さんの家の田んぼの
植え替え手伝い

田舎の住人の人
みんなで一斉に助け合って
やっていた様な・・・

家畜業は豚さんを飼っていた
豚さんの出産時等
まぁ朝一からやる事いっぱい
あった様な

私は、そんな汚い仕事を
手伝いたくなく
いつも逃げていた

だから、家に来る
おじさん達に
お茶を出すだけはやったw

勝手に家に上がる人たちを
私は、
普通だと思っていた
高校生までの田舎生活

私は、高校卒業後
家を出て埼玉へ
埼玉では、寮生活
ここで初めて
自分の部屋に鍵をかける
と言う事を覚えたけど
そのうち鍵なんて面倒で
かけなくなった

やっと看護学校卒業後
一人暮らしになった
その頃鍵をかけると言う
事をし始めたけど、
何とも鍵になれなかった

田舎者の私

今では、鍵をかけるのは
普通になったけど…

実家の田舎は、
未だ
鍵をかける
習慣はなさそうだ

ただ寂しいのは
昔来ていた
おじさん、おばさんは
もう居ない

今では
実家に訪ねに来るのは
妹の友達
弟、弟の嫁
たまに、母の兄弟

鍵なんてかけない
田舎の実家
寂しくなったもんだなぁ


鍵のない夢を見る
辻村深月 (著)

望むことは、
罪ですか?
誰もが顔見知りの
小さな町で
盗みを繰り返す
友達のお母さん、

結婚をせっつく田舎体質に
うんざりしている女の
周囲で続くボヤ、
出会い系サイトで
知り合ったDV男との
逃避行──。

普通の町に
生きるありふれた人々に、
ふと魔が差す瞬間、
転がり落ちる奈落を
見事にとらえる五篇。

現代の地方の閉塞感を
背景に、
五人の女が
ささやかな夢を叶える
鍵を求めてもがく様を、
時に突き放し、
時にそっと寄り添い
描き出す。

著者の巧みな筆が光る傑作。
第147回直木賞受賞作!

鍵のない夢を見る
辻村深月 (著)
Amazonより

最初の物語
うちの田舎の実家でも
あっても不思議じゃない
物語だなぁと思った

お財布なんて
いつも入っているところは
誰でも手がとどく
戸棚の中のあそこ

数千円盗まれていたかも
しれないけど
誰も疑わず
誰もが知り合いだから
疑う事がおかしい事
だった

誰かのものを盗む事は
やはり罪だよね

知り合いであっても
友人であっても

罪は罪


………………
自己紹介
noteがスキ❤️になってきた。より


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