Part6:遠征民必見!作品の搬入出方法
Part5:展示は作品を魅力的にする舞台装置の記事で備品を用意するのはいいものの、特に遠征民は搬入出できる範囲が限られています。
そこで、デザフェス5回出展全て運送会社に任せてきた私の技術を伝授したいと思います!我ながらめちゃくちゃいい運搬方法だ思うので!
※後日、知り合いの作家さんにインタビューしてそれぞれの搬入の仕方を記載予定です。
❻-1:荷物の効率のいい運び方は?
運送方法も作家それぞれでありますが、現在確認できているルートのメリット・デメリットをまとめてみます。
公式アナウンスの佐川急便を使用→会場内保管
赤帽などのトラックで運送→当日ビックサイト
宿泊のホテル(ビックサイト徒歩5分内)に運送→当日ビックサイト
自家用車で運送→当日ビックサイト
1.公式アナウンスの佐川急便を使用→会場内保管
【メリット】
・公式アナウンスのやり方なので一番安全
・会場内に荷物が保管してあるので受け取りやすい
・荷物の移動に台車を貸してくれる
・申込がネットで完結するので楽ちん
【デメリット】
・多くの人が利用しているので受け取りに時間がかかる場合がある
・通常の運送より料金がかなり高い
・準備開始時間(6:00~)から受け取れるわけではない
・自分の荷物がどの便に入っているかで受け取れる時間が前後する
・遠方勢(関東・関西以外)は他より早めに集荷しなければならない
・多くの人が台車を借りるので、借りるための長蛇の列ができる
私は基本的にこの運送方法を使います。安全なので…それ一択です。荷物が手搬入では収まりきらないけれど、量は多くない!という人にお勧め。搬入は別の方法で、搬出は佐川急便を使うのも有り!
2.関東圏付近に運送→当日ビックサイト
【メリット】
・ギリギリまで作業できる
・費用を1より抑えることができる
・自分のタイミングで発送することができる
【デメリット】
・別途で搬入出のための駐車券を購入する必要がある
・時間帯によっては搬入に行列(車)ができ搬入が遅れる
・知人宅or最寄りの運送支店に運送時、道路状況で荷物が届かない可能性(大雨等)
・車を都内で運転できる協力者がいないといけない
デザフェス59ではこの方法を使いました。私は幸い協力者がいてくれたので、いつもよりギリギリまで作業できる&安心して搬入できました。
また、ヤマト運輸 東京中央営業所(有明受付)がビックサイトから車で5分の距離にあり、24時間受付なので当日早朝でも荷物が受け取れるそうです。そこに荷物を運送→自家用車orトラックor徒歩(21分)で運送も現実的。
※ヤマトでの受け取りが本人確認する可能性があるので、不安であればヤマトに直接ご相談してみてもいいかもです!
4.赤帽などのトラックで運送→当日ビックサイト
【メリット】
・最長前日まで作業することができる
・助手席に乗せてもらえる可能性有り(ドライバーさんと相談)
・大手運送会社に勤めていた元ドライバーがいる確率が高い
【デメリット】
・別途で搬入出のための駐車券を購入する必要がある
・時間帯によっては搬入に行列(車)ができ搬入が遅れる
・短い距離の運送じゃないと逆に費用が高くなる
関東圏に住む作家さんが使っていた手段になります。大きな荷物(キャンバス・什器など)を運ぶ人にはとてもいい手段だと思います。
4.宿泊のホテル(ビックサイト徒歩5分内)に運送→当日ビックサイト
【メリット】
・ホテルに荷物を直送するので手ぶらでホテルに行ける
・ホテル側が荷物を受け取り→チェックイン後に引き渡し
・印刷所直送も対応(ホテル着)できる
【デメリット】
・ホテル泊の搬入手段でもあるので、荷物が行方不明になる場合あり※
・会場までの道のりにエレベーターがあるか要チェックするべし
・ビックサイト周辺のホテルは割と高い
印刷所から直接ホテルに送ることができるので便利です!デザフェス59で使用した壁面の貼るパネルは印刷所→ホテルで郵送してもらいました。※私はホテル内でこの荷物が行方不明になりました(無事に見つかる)
他の出展者の荷物らしき中にはキャンプ用キャリーワゴンを送ってる人もいました。頭がいい…私が愛用しているのはこのキャリーワゴン。ゆうパック100サイズだと4~6個はいけると思います。ちょっとこの搬入方法はやってみたい!
5.自家用車で運送→当日ビックサイト
【メリット】
・長距離からでも自身で搬入できる
・ギリギリまで作業することができる
・ガソリン代や高速道路費で済む
【デメリット】
・別途で搬入出のための駐車券を購入する必要がある
・時間帯によっては搬入に行列(車)ができ搬入が遅れる
・長距離運転は体力を削がれる
兵庫県から車で搬入してる作家さんがいたりするので、割と運転できる陸続きに住んでいる人は使う手段なのかもしれません。私は運転が苦手&高速に乗ったことがないので怖くてできませんが、めちゃくちゃ憧れはあります!かっこいいですよね…
❻-2:荷物の内容で分ける搬入方法と荷造り
現在の活動拠点が福岡というイベントがメインになる東京・大阪から飛行機or新幹線で移動しなければいけない土地ながらも、前回のデザフェスは在庫2000個(主力作品:100TYPOGRAPHYのみの個数)を運びます。
効率よく現地で搬入、搬出できるように知恵を絞って荷物を詰めてます。ここで私が生み出した技を伝授したいと思います!
・運送搬入と手持ち搬入2種類を使う
❻-1で説明した通り、メインは運送で現地に発送するのですが、その他に手搬入も使います。運送搬入と手搬入で何を運んでいるのかというと
【運送搬入】➡︎在庫などすぐに開けなくていい物
【手搬入】➡︎展示関連の道具(電動ドリル・サンプル・什器など)釣り銭
これを分けておくだけで、もし現地で1.公式アナウンスの佐川運輸の荷物がスムーズに受け取れなかったとしても、展示だけはできるようにします。手搬入の場合はキャリーケースで運びますが、都内はほぼ階段地獄なので、面倒臭い時はホテルに直送します。(片道¥2,000ほど)
※釣り銭はすごく重たいので、金曜日東京入りをして現地で両替するのが一番楽です。
使用しているキャリーケースは販売してないのでなるべく近い大きさのを。このMサイズが持ってるものに近いです!
・佐川急便を使用する前提の荷造りの仕方verまさる
佐川急便で荷物をスムーズに受け取れない理由は、段ボールの山から『自分の荷物を探すのに時間がかかる』からです。それを解消するのに、私が行なっていることを図解しました。
【中身(おおよそ)】…ゆうパック(大)100サイズを使用
作品(在庫)
電卓・会計関連
※基本的に釣り銭は運送できません(郵便局の現金書留利用すればOK)ゴミ袋、ガムテープ、はさみ、カッター
卓上で使うちょっとした什器
ショップカード
平台車※重要
【段ボール】ゆうパック(大)100サイズを使用。
外装が白いため、他の茶色い段ボールより目立ちます。
【自前の伝票】ブース/日付/ブランドを印刷した紙(A5)を側面全てに貼る。
どんな状況で置かれていても見つけられる確率が上がります。もちろん佐川急便に申し込んだ伝票も忘れずに貼ってくださいね!
【中身のメモを記載】開けなきゃいけない優先順位を判断するため
何がどこにあるの〜!?とならないために事前に記載!
【※平台車】その場で出し、佐川急便➡︎自分のブースへの運搬するため
台車を借りるために長蛇の列に並ばなくてもいい!
これが私の発明です。
平台車を上部に入れることで、作品を保護しつつ、移動をスムーズにすることができます。荷物を出し終わったとは机の下に平台車+段ボールで簡易的な引き出し機能にもなります。
搬出も佐川急便の荷物集荷まで運んだ後に段ボールにしまっちゃえばOK!本当に便利なので、ぜひ試してみてください。
ここで私の推し生活雑貨屋、山善の登場です!!この台車、ゆうパック(大)にギリギリ入る大きさなのです!
今はこれを使っているのですが、この間超薄型が出たんです!こっちの方が嵩張りも減っていいかも?
❻-3:佐川急便を使った運送の申込(搬入搬出)
公式からアナウンスされる佐川急便ですが、申し込み時に気をつけておくと良いことを記載しておきます。
関東・関西以外は集荷の締切が数日早い!
→小さな文字で書いてあるので尚のこと注意!搬出の申し込みは荷物の大きさが確定してからでOK!
→在庫が減るなどで搬出する荷物のサイズ・個数が変わったら、事前に申し込んでいてもキャンセルして、再度申し込みをしなければなりません。
→閉会前から少しずつ荷物をまとめて、すぐに搬出できるようにしよう!佐川急便の荷物受付〆切時間がある(搬出時)
→悠長に荷物をまとめてる時間はありません!荷物が多い人は早めに片付けましょう。前回のデザフェス59では19時(18時閉会)だった気がします。
この2番目の注意点は実際に私がやらかした内容です。現場で個数やサイズが変更されたことは認知できても、届け先の現場で認知できないため、しっかり確定してから申し込んで欲しいとのことでした!その節はご迷惑をおかけしました…
❻-4:ブースのどこに荷物を置く?
荷物の置き場所なのですが、基本的に机の下に置き、テーブルクロスなどで隠れるようにしましょう。段ボールやキャリーケースが剥き出しだとそれだけで、ブース内の景観を悪くしてしまいます。
また、角ブースで通路に置いてる人を見かけたことがありますが、NGです!荷物もブース内に収めるルールなので、どこに荷物を置くかは考えてブース作りをしましょう!
❻-5:番外編宿泊するホテルはどこがいい?
遠征民はどこにホテルを取るのがベストか、悩んじゃいますよね!そこで数多く東京に泊まってる私お気に入りのホテルをご紹介します!基本的にホテルは出展が決まった瞬間に取ると、安く予約できるのでホテルだけはすぐに押さえましょう。
私がみてるポイントはこちらです!
館内寝巻があるか→特にカプセルホテル系
コインランドリーがあるか→持っていく服を減らしたいので
空港線を通っているか
・とにかく楽したい!東京ビックサイトから徒歩5分
ここ2つが東京ビックサイトでイベントをする方々御用達のホテルです。荷物の受け取りもOKなのでホテル直送の運送ができます。徒歩5分なので疲れた体でもなんとか帰ることができます。欠点…はご飯食べる場所がビックサイト付近は少ない…かな?
・会場からは少し遠めだけど安く押さえたい!
東京有明BAY HOTELは11月のデザフェス(手伝い)の時に泊まるカプセルホテルなのですが、みた感じ施設も綺麗そうなので安く押さえたい人にはもってこいかも!hotel MONday Premium 豊洲は、屋上に露天風呂があり、ビックサイト行きのバス停もあります。また、目の前にイオンがあるのでご飯はそこで調達するとGOOD!
・安く、ちょうどいい場所!新橋駅(ゆりかもめ)付近
東京ビックサイトまで行く『ゆりかもめ』始発の新橋駅に泊まると、座席に座りながら電車に乗ることができます。また、空港線に乗れる品川駅にも近いので交通の弁がとてもいいです。駅周りにもご飯屋さんがたくさんあるので、疲れた体を元気にすることも可能!
・その他おすすめのホテル
都営浅草線蔵前にあるカプセルホテルで、設備が整っててリピートしてます。羽田空港線も成田空港線もどちらも行けるので、飛行機を利用する人はぜひご検討してほしいホテル!休憩スペースには漫画も豊富に置いててポイントが高いです!
東京メトロ銀座線田原町にあるホテルです。ここのホテルもとても快適に過ごせておすすめです。近場に美味しいベーカリー&カフェヤマザキ田原町店(パン屋)があるので大好きです。
ホテルは特にインバウンドで値段が上がっているので、自分の優先順位を考えてとってくださいね!
次はPart7:大慌て!当日にやることをチェック!
準備は整いました。当日に向けて頑張るのみですよ!ラストスパート!
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