特別授業|憧れの人、来たる
「緊張して、でも楽しみで、真夜中に何回も起きちゃいました」
そう語るのは今年イラストレーション科に入学した1年生で、仮にAさんとします。
Aさんは入学前からニチデ卒業生のイラストレーターに憧れていて、ニチデの門を叩いてくれました。そしてこの日は特別授業でその方と初めて会える日。興奮と緊張で眠れないのも頷けます。文字通り、Aさんの特別な1日が幕を開けます。
特別授業|卒業生イラストレーター座談会
この日はイラストレーション科卒業生の現役イラストレーター、なつきさんと時雨さんに来校していただきました。
2人合わせてTwitterフォロワー数が18万人くらいいます。
18万人…
18万人!?!?!?!?!?
東京都立川市の人口とほぼ同じ人数がお二人をフォローしています。
立川はサンリオピューロランドや味の素スタジアムが近くて、さらに駅を降りた後の街並みがすっっごく仙台駅に似ているいいところです。立川に寄る際は「なつきさんと時雨さんのフォロワーと同等の市…」と思ってくださいね。
18万人て、すご。
なつきさんは喋り出すと周りにパッと黄色いお花が咲いたように雰囲気が明るくなる元気でパワフルなお方で、一方時雨さんは、たまにTwitterで見かける小さな猫と一緒にくつろぐ動画に出てくる大きくて優しくて賢い犬のように冷静で思慮深いお方です。
太陽と月を思わせる対照的な雰囲気のお二人ですが、実は同じ年にニチデのイラストレーション科に入学した同期でもあります。在学中も、そして卒業後も同じ道で仲良しなお二人の掛け合いは心地よく、フォロワー数に平伏する学生&職員を緊張させないくらい和やかなムードで座談会がスタートしました。
最初に行われたのはライブペイントをしながらの質問コーナー。
事前に集められた在校生からの質問に、片方が答えたらもう片方は筆を進める、という豪華な形で進行していきました。
Q.イラストレーターを目指す上で学生のうちにやっておくべきことは?
A.オリキャラのグッズを作ってみたり、雑誌に投稿してみたり、思いついた楽しそうなことを全部やってみる!その時の経験が思わぬところで生きてきたりするかも。あと描いた作品は全て、どんなものでも取っておくこと!
A.ついでにイラストレーターは体力勝負なところもあるので、可能であれば体力をつけておいてください。学生のうちしかできないイベントにもぜひ顔を出してみて!
Q.スランプになった時の対処法があれば教えてほしいです。
A.インプットの時間だと思っていろんな作品に触れてみる。と言いつつ自分は無理やり描いたりもしてました。
A.いろんなものを模写してたりしました!
Q.学校の課題をする上で意識していたことはありますか?
A.締め切りまでに絶対に終わらせること。
A.授業時間に終わらせちゃうこと!
お二人が答えるたびにふむ、と深く頷きながらメモをする学生たち。
実際に活躍している方の言葉ともなれば、説得力は言わずもがなです。
そして学生時代に実践していたことや気になるイラストレーターとしてのリアルな生活の部分などもお話くださったのですが、そのあたりで学生たちのメモ帳は真っ黒になっていました。
ちなみに、お二人が質問に答えながら仕上げた作品がこちら。
きれいだ…
ウェディングドレスに身を包まれた新婦と対面した時の新郎みたいになってしまってすみません。
線画は元から用意したもので、その場で水彩で色を重ねていただいたのですが、それでこんなに綺麗に色を出せるものなんですね…
しかも質問に答えながら。すごい、としか言いようがないです。
この様子は手元にカメラを設置してモニターで表示していたのですが、学生たちも釘付けだったのではないでしょうか。
特別授業の後半の時間では、任意の添削会が行われました。
実際に憧れの舞台で活躍している先輩からアドバイスをもらえるまたとないチャンスとあって、多くの学生が添削を希望しました。
特別授業終了後、Aさんにインタビューを敢行。
序盤に記したような興奮と緊張の前日譚を語ってくれました。
「いや、ほんとにすごかったです。添削会の直前は手足が震えてました」
Aさんが持っているのはかわいいぬいぐるみと七夕の願い事。
(どちらもnote担当がお願いして持ってもらいました。このぬいぐるみ可愛いですよね。私物です)
実はAさん、先日までニチデに飾っていた七夕飾りに今回の特別授業の開催をお願いしていたのでした。
(↑詳細はこちらのnoteをご覧ください)
今回の特別授業の開催は候補としてあったものの、その時はまだ未確定でした。
願い事を受けた職員間で「頑張るぞ!」と実施に向けてスケジュールの調整などを行い、開催に至りました。
Aさん、願い事が叶ってよかったですね…!
インタビューで目を輝かせて感想を語るAさんを見て改めて開催できてよかった、という気持ちになります。
「なつきさんも時雨さんも本当に丁寧に、真摯に答えてくれてもっとファンになりました」
いつかお2人のように活躍するイラストレーターになれるよう、Aさんこれからの学校生活にも期待しています!
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