東京研修2日目-コミティア当日-
↑1日目の様子はこちらから!
AM8:00くらい
皆さんは、朝ごはんをご存知ですか?
note担当はご存知です。
朝ごはんは、昼ごはん、夜ごはんと並ぶごはん御三家の一角。
朝ごはんを食べると活力に溢れる1日を送れるということで、コミティアを直前に控えた学生さんたちも寝ぼけ眼(ねぼけ まなこっていうVTuberいそうですね)で朝食会場に向かいます。
混みました。
それはもう、混みました。
一般宿泊客の方の迷惑にならないよう朝食時間を遅めに設定したり、学生さんだけで満席にならないよう時間をずらして来場をお願いしたりと工夫をしたものの、至らず。こちらの想像力が足りないばかりに、やや窮屈で駆け足の朝食となってしまいました。学生の皆さん、申し訳ございませんッッ!!
それでも最終的には美味しい食事や、ホテル側のご配慮で別会場を開放してくださったこともあり、笑顔で1日の元気をチャージすることができました。
別会場に最初に案内された学生さんは「精神と時の部屋にいるみたい」と言っていました。この後ご学友が合流しました。よかった。
そう、我々はバタつきながらも美味しく朝食をいただくことができたのです。
貴重な朝の15分と引き換えに…。
AM9:15くらい
ここで我々は、
①コミティアに最初から参加する組
②ちょっと他のところに寄ってからコミティアに行ったり行かなかったりする組
の二手に分かれて行動します。
note担当とマンガ科教務は①の引率。
予定より少し遅れて、ホテルを後にします。
このとき、note担当とマンガ科教務の頭の中ではガリレオの推理パートのように無数の数式、もとい時刻表が脳内を駆け巡っていました。
乗り換え、到着時間、最寄駅から会場となるビッグサイトまでの移動時間…
うん、かなりギリギリ。
①のメンバー約30名を引き連れ、ヌーの群れのように土煙を上げながらドドドド…と駅に向かいます。
乗車中は、グループLINEで常に情報を共有。
「ゆりかもめ」をあえて「ゆりかめも」と打ち間違えることで、ささやかな笑いの提供も忘れません。すべってません。お笑い道ど真ん中👊💥
ゆりかもめに乗ると、大きなキャリーバッグを引き連れている方々がちらほらと。
戦友たちです。歴戦の猛者なのか、凪の表情でスマートホンを操作しています。一方我々といえば、見慣れない東京湾を前に「お台場だ」「フジテレビの◯の部分だ」「でっかガンダムだ」とおのぼりさん丸出しです。でも誰でも初見ででっかいガンダムを見たら「でっかガンダムだ」と言ってしまいますよ。風景じゃないもん。でっかいガンダムは。
AM10:20くらい
そして、最寄駅に到着。
眼前に広がるのは、アニメや漫画で見るあの建物です。
東 京 ビ ッ グ サ イ ト
でっけ〜!!!!うわ〜!!!と学生さんたちと一緒に撮影に勤しむnote担当。
いろんなアニメに登場しすぎてもはや何の聖地と言ったらいいか分かりません。
note担当は「冴えない彼女の育て方」や「これ描いて死ね」を思い出していました。皆さんは何の作品を思い浮かべましたか?
バンプレストさんのロゴでしたね?
これがメンタリズムです。
さて、note担当が仕事を忘れ1人浮かれている頃、マンガ科教務はサークルの受付を済ますべくダッシュでビッグサイトの中央部へ向かっていました。note担当も瞬歩で後を追います。
内部に入ってからも5分ほど歩いて、やっとコミティアの会場となる展示場に到着し、マンガ科教務と合流。大急ぎでブースの設営を進めます。そして、やや遅れ気味ながらも何とか販売の体裁が整いました。
AM11:00くらい
いよいよ開場。
緩やかに、けれど底の知れない力強さで人がなだれ込んできます。
「堰を切ったように」という比喩がありますが、まさにあんな感じです。
田舎の民にわかるようにいうと、水路から田んぼに水を引く瞬間のよう。
そしてあっという間に、会場は熱に包まれました。
キングダムの麃公将軍だったら「大炎が巻き起こってるのォ」というレベルの熱気です。
各サークルのクオリティの高いイラストやグッズが所狭しと並び、著名なイラストレーターさんのブースには早速人だかりができていました。
来場者の方はお目当てのサークルさんを訪問すると、今度は新しいときめきとの出会いを求めて会場を練り歩きます。といっても、参加サークルは3000〜4000にものぼります。一つ一つゆっくり見て回ろうとしたら時間がいくらあっても足りません。足早で区画を縫うように蛇腹で。コーナーで差をつけろ。首は左右に振って状況把握。狙った獲物は逃がさない。手練れの来場者はものすごいスピードで次から次へと作品を見定めていきます。
ここがチャンス。
ニチデのブースでも、岩の裂け目からこんこんと、ささやくように湧き出る清水のようにちょろちょろと来場者が通り始めます。
売り子もシフトで学生さんに担当いただいてましたので、挨拶から頑張ってもらいました。こんにちは!!どうぞお手に取ってご覧ください!!と他サークルではあまり見られない初々しさとはつらつさに、道ゆく人も足を留めます。
とある来場者の方がふむ、とポストカードを手に取り、穴が開くかと思うほど凝視。やがて裏面を一瞥し、これ、ください。と。
売れた。
自分の作品が売れる。
自分が0から作ったものを、厳しい労働の対価を使って、買ってくれた。
「価値がある」と思ってくれた。
嬉しいだろうなあ、と思わずにはいられません。
創作って辛いですよね。孤独で、道のりは長く険しく、でも上を見れば努力で追いつけないほどの天才がうようよいて。
だからこそ、自分の作ったものを誰かが必要としてくれたとき。評価してくれたとき。羽でも生えたかのような浮遊感を伴った喜びが全身を駆け抜けるんですよね。
購入してくれた方の中には、日本語のたどたどしい海外の方の姿も。
自分の作品が国境を越えた瞬間って、どんな気持ちになるんだろう。
note担当には想像もつきません。
厳しい現実をいうと、今回のコミティアでは作品が売れなかった学生さんもいらっしゃいました。決して広いとは言えないブースに学生さんの作品をびっしりと展開していたこともあり、関心が分散されすぎたのかも知れません。
コミティアは、SNSとは違うリアルな反応が見られる場。今回の経験が今後の創作活動の糧になるのは間違いありません。
売れた方もそうでない方も、次の創作へのモチベーションとして活かして頂ければ学校として引率した意義があるのかな、と思います。
PM13:00くらい
ビッグサイト、ビッグと言うだけあって、数多の飲食店やコンビニも内包されていました。学生さんも自由にお昼休憩をとります。
スタバにお土産屋まであり、この中で1日過ごしても問題なさそう。
しかし、何気なく撮ったこの写真にもビッグサイトのシンボルとも言える「▼▼」が散りばめられていて、意匠が凝らされてますね。
会場では著名な出版社の方が出張編集部も開催していました。
この日の持ち込みから日本中を席巻する作品が生まれたりするのでしょうか。
ニチデのマンガ科のとある学生も覚悟を決めて何社かに持ち込み、「行った全部のところで同じ部分を指摘されました…」と意気消沈して帰ってきました。
伸ばすところ分かってよかったじゃないですか、と励まします。
実際、短時間で複数のプロの編集者の方から意見をもらえる場なんてそうそうないはず。コミティアは本当に成長の場になるイベントだなと感じます。
それにしてもコミティア、
楽 し す ぎ る 。
普段SNSでよく見かけるイラストレーターやライターの方、ついこの間まで週刊少年誌で連載していた漫画家の方など、四方八方に推しがいる状態。
推しがいないとしても個性豊かなサークルさんがこれでもかといらっしゃるので秒単位で推しが増えていきます。
顔出ししてない作家さんがほとんどなので、会場の様子はあまり撮れておりません…!申し訳ございません。
顔出している方でいうと、会場で野田せいぞさんをお見かけし、あまりにも普段の野田せいぞさんだったのですげえ…となりました。
note担当も、何年も前から推しているイラストレーターさんとお話できて夢見心地でした(ゆめみ ごこちってVtuberいそうですね)。
人格まで神なのかい!と心の中のボディビルダーたちが叫びます。
絵を描いたりグッズを作る学生さんたちにとっては、見るだけでもすごい勉強になったんだろうなあ。
PM15:00くらい
コミティアはもう少し続きますが、我々はそろそろ帰る時間。
シンデレラもこんな気分だったのかしら。
学生さんたちも、帰り際には今回のコミティアの戦利品でリュックをパンパンに膨らませながらニチデのブースを片付け始めます。
ロッカーに預けていた前日購入分のお土産を引き上げると、夜逃げ?と言う荷物の量になっている学生さんもいらっしゃいましたね。買いすぎ注意。
さらばコミティア。
心の中でレオリオの「よっ」の時の二本指で別れを告げます。
PM16:00-PM19:00くらい
怒涛の移動のため記憶、なし
どこかの乗り換え駅で学生さんがはぐれたり、その方を探すために山崎まさよしの「One more time one more chance」が脳内に流れながらダッシュしたり、発見して一安心したり、新幹線のチケットを紛失する学生さんがいたり、スマートホンを紛失する学生さんがいたり、それらを発見して一安心したり、新幹線が到着してから飲み物買ってきていいですか?と聞いてくる学生さんがいたり、その時ばかりは流石にトム・ブラウンばりの「ダメーーーー」が出たり、座席についた瞬間気絶するように寝落ちしてしまったため、記憶が断片的にしかありません。
PM19:00
仙台駅到着、解散
みんな、お疲れ様
ゆっくり休んでね
前期の成績発表日でした。
疲れも抜けないまま咽び泣く者、現実を受け入れられない者、100点に歓喜する者…
職員も白目になりながら成績発表〜!!と太鼓の達人なのかハマちゃんなのか分からない声で仕切っていました。
皆さん本当に、お疲れ様でした。
(おわり)
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