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「サイクル」 2年 齋藤慈英

こんにちは。今回noteを担当させていただきます、ベガルタ仙台ユース出身、文理学部2年の齋藤慈英です。初めてこのような機会を頂き、素直に自分の気持ちを綴ってみました。拙い文章ですが、最後まで読んでいただければ幸いです。
 
突然ですがこの言葉をみなさんご存知でしょうか。
 
夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。
 
これは幕末にかけて活躍した長州藩士の吉田松陰が残した言葉だ。私が中学1年生の頃の担当コーチに初めての練習でこの言葉を教えて頂いた。当時の自分は「夢を持つことが大事なのか!」と考える程度だった。しかし先日大学の授業中にドラッカーのマネジメント方法としてPDCAサイクルを回すことが大事であるという講義を聞き、コーチが本当に伝えたかったのは夢を成功に変える為のこの言葉の真ん中の
 
計画無き者に実行なし、実行なきものに成功なし
 
の部分だと今になって解釈した。
 
 
 高校卒業のタイミングでなることが出来なかったプロサッカー選手になるための残り時間を大学に入学することで4年のモラトリアム期間を与えて貰えた。しかし、気付けば大学に入学して1年余りが経ち、残りその猶予が2年半となっている。残りあと2年半で自分の人生が決まると言っても過言ではない。そもそもなぜ私はプロサッカー選手を目指しているのだろうか。
 
 私は小学校2年生で東日本大震災を経験しました。1ヶ月近く電気、水道、都市ガスのライフラインが止まる生活を送り、親戚の家は津波で流されてしまった。ラジオから聞こえてくるニュースは被害状況などの暗いニュースばかりだった。そのような状況で、ベガルタ仙台が東北、宮城の希望の光となることを掲げて泥臭くも必死に戦う姿を見て自分も誰かの心を動かすプロサッカー選手になりたいと思うようになった。
 
 


 大学に入り高校時代より自分で自由に使える時間は確実に増えている。しかし、ボールを蹴る1本1本にこだわりがあっただろうか。動き作りやアジリティのトレーニングもやることに満足していないか。ただ毎日IPCに行って筋トレを行い体が大きくなるだけで満足していないか。試合の振り返りも他の人の試合をみて学ぶことをたくさんしてきたか。そう自分に問いかけた時に今の自分は全てこだわってやっていると言い切ることが出来ない。
 

 だからこそ自分は今満足できる立ち位置を掴み取ることが出来ていない。去年1年間Iリーグのほとんどの試合に出て、勝っている現状に甘え個人として危機感を持てていなかった。春先にかけてトップチームに上がるも、Bチームへと落とされて、すぐに戻ると意気込んでも時間が経つにつれてプレースピードやポジショニングなどの基準を知らず知らず自分で下げてしまっていた。一刻も早く関東リーグで活躍するための行動を日々行わなければいけない。
 

 今の自分は素晴らしい設備、環境を日本大学サッカー部に用意してもらっているのにも関わらず日大の関東1部昇格に1mmも貢献することができていない。一刻も早く日本大学サッカー部に貢献し、その先にある人の心を動かすプロサッカー選手になるという夢を叶えたい。計画、実行、評価、改善のサイクルを回し続け24時間をデザインし、サッカーに日々取り組む必要があると改めて強く自覚している。



小学生の頃から休日も送迎やサポートをし続けてくれている家族に本当に感謝しています。これからサッカーで恩返し出来る様に頑張るのでこれからもよろしくお願いします。また、自分のサッカーを応援して、気にかけてくれている地元や大学の友達や仲間に本当に感謝しています。2年半後に家族や友達に最高の報告が出来るように日々行動します。

 
 


 
 
 
 
最後までご覧いただきありがとうございました。日頃から日本大学サッカー部へのご支援、ご声援頂きありがとうございます。みなさんのご期待に沿えますようにより一層サッカーに取り組んでまいります。今後とも変わらぬお力添え宜しくお願いします。

齋藤 慈英(さいとう じえい)
〈経歴〉
ベガルタ仙台ジュニア→ベガルタ仙台ジュニアユース→ベガルタ仙台ユース→日本大学

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