おはようとつぶやき
起き抜けに窓を開けると爽やかな冷気が流れ込んできた。
早朝は半袖では肌寒くなるほど、夏が過ぎていっているようだ。病室にこもりきりなので、窓を開けた時ぐらいしか季節を感じる機会がない。
入院してから3週間ほどたった。心の水の温度があったまってきた感じがする。活動的になろうとすると疲れるが、苦痛さはやわらいでいる。回復期にさしかかってきたんだろう。
でも未来の自分に対する不安は取り除けない。私は無理だということを知っている気になって、縮こまったまま身動き取れずにいる。今ここに記すことが苦いほど強く思っている。
不完全感、無能感ってどうやったら消えるんだろうか。
心の中にいる自分を見つめると、欠落ばかりが目立って不格好な形で立っている。こんな人間がまともに歩きだそうなんてできやしないように見えるし、歩けたとしても多分それは息も絶え絶えだろう。それならいっそ消えてしまった方がこの人のためなんじゃ?
まあなんかそんなことを考えすぎてもしょうがないか。
今は考えちゃダメだ、多分。思い出しちゃダメだ。
とりあえず良い気分になる音楽を爆音で聴いて、好きな本を読んで好きなように過ごして。飯がうまいと感じれる時に色んなことを考えよう。
言語化は時に私を追い詰めるから、上手く付き合わないと。朝から鬱々としちゃ治るものも治らないや。