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【遊戯王クロスデュエル】オリジナルデッキ作成法解説【実例:EMシルバークロウ】

本記事は表題の通り、オリジナルデッキの作成の仕方について解説していきます。今回は筆者がゴールド1まで到達した「EM シルバークロウ」をエースに据えたデッキを実例として取り上げ、どのようにオリジナルのデッキを組んでいくのかを説明いたします。
クロスデュエルはR以下をエースにする価値も高く、まだまだ発売から日が浅いため開拓の余地も十分にあります。皆様もデッキ作成を試してみていただければ幸いです。

それでは、以下の流れで手順を解説していきます。また、採用カードの中でSR以上については後ろにSR、URと補記しておきます。

・デッキコンセプトの決定

・エースの選定

・サブプランの設定:環境を踏まえてのカード採択

・勝ち筋の補強:デッキを整える自由枠

・ランクマッチでのテスト:使用感を踏まえての入れ替え

・終わりに

・デッキコンセプトの制定について

まずはオリジナルデッキを組むうえでデッキコンセプトを決定しましょう。基本的には、他のデッキを回した際の課題点や、ランクマッチで見かけた他のデッキを参考にして考えるのが良いでしょう。
筆者の「EM シルバークロウデッキ」を作るに至った始点は、この課題になります。

・ペンデュラムデッキ、スケール揃わない!

筆者は「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」というペンデュラムデッキ向けのURを引けたので試してみたのですが、赤と青の両方のスケールをそろえるのが想像以上に困難でした。当時筆者は赤スケール2枚、青スケール2枚でデッキを回していたのですが、冷静に考えるとかなり無謀な試みでした。
おおざっぱな確率としては、5ターン目までに赤スケールを引ける確率が75%、青スケールを引ける確率が75%、つまり双方がそろう可能性は50%強くらいしかありません。エースが4割程度うまく使えないのであれば、それはちゃんと回らないのは道理でしょう。
というわけで、筆者の目指した解決法は以下となります。

・下級のスケール持ちをエースにすることで、メインデッキのスケールを一色にする

こうすれば「ペンデュラム召喚」という最上級モンスターをコストなしで出せる強力なギミックを安定してつかえるはずです。さっきと同様に2枚ならば5ターン目までに75%、3枚に増やせば87.5%まで上がります。これならば、コンセプトとして据えられるでしょう。

・エースの選定

次いでエースの選定に入ります。この時点でエース候補となるのは下級のスケール持ちであり、資産の都合でスキルスロットを開けるためにRである必要があります。そのため、赤の「時詠みの魔術師」「EM シルバークロウ」、青の「虹彩の魔術師」「ヨコシマウマ」の4枚に絞られました。
まず、ステータスの都合で能動的に攻めずらい「ヨコシマウマ」は候補から外れました。
そして、取得できるスキルからエースの選定を行いました。比較内容としては「魔導」シナジーを生かす「魔術師」か、「攻撃支援」を生かす「シルバークロウ」か、という選択になりました。「魔導」側には「ブラックマジシャンガール」で回収できるという強みはありますが、攻撃支援により初動を強くできることを重く見て筆者は「シルバークロウ」の方を選択いたしました。(エース決定)

これに伴い、メインデッキには青スケール持ちの「虹彩の魔術師」「ヨコシマウマ」筆者は持っていた「時詠みの魔術師(SR)」を採用しました(ヒックリカエルは未所持です)。
また、ペンデュラム召喚時に強力な効果を持つ「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン(UR)」も採用を決めました。(計4枚。残り15枚)

・サブプランの設定:環境を踏まえてのカード採択

さて、「シルバークロウ」を選んだので、ペンデュラム要素以外に、「攻撃支援」を生かせるプランを検討することになります。筆者が採用することにしたサブプランの一つは「プライズ争奪」のために「加速モンスター」を採用することです。
現環境のプライズ争奪において、加速かつ攻撃力1500は一つのラインとなります。妥協召喚したネオス(スキルスロット3)や、「Yードラゴンヘッド」「Zーメタルキャタピラー」といった下級で最高の攻撃力が1500だからです。よって、「攻撃支援」によって少しでも上乗せすると、衝突した際にプライズ争奪に勝利できるケースが多数あるということです。
このために、先述した攻撃力1500の加速下級「Yードラゴンヘッド」「Zーメタルキャタピラー」、およびプライズ争奪に強い減速付与の「幻奏の音女 アリア(SR)」を採用することにしました。(計7枚。残り12枚)

そのほか、ペンデュラム召喚先のサブプランとして「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン(UR)」以外も採用したいと考えました。というのも、1枚刺しのカードを8ターン目まで引けないのは約25%、確定ペンデュラム召喚の利点をそれだけの確率で腐らせるのももったいないと思ったからです。
そのため、最上級モンスターとして強力な「青眼の白龍(UR)」を採用しました。(計8枚。残り11枚)

ここまでデッキを組んだうえで、環境で対策できていないデッキを検討しました。前述の通りプライズの取り合いに強いので、同じくプライズの取り合いが強みの一つである「ネオス」にはある程度対策できているとしていいでしょう。そのほかの流行っているデッキでは「青眼の白龍」や「Z-メタルキャタピラー」が存在し、単体のカードとしてはエースでなくとも固有スキルを利用した「青眼の白龍」が飛んでくることが頻繁です。(本デッキでも採用予定ですし)
「青眼の白龍」のポピュラーな対策は「シールド・ハンドラ」ですが本デッキではあまり採用したくありません。というのも、「シールド・ハンドラ」のターゲットは「青眼の白龍」と破壊系のプライズカードですが、プライズの取り合いに強い本デッキは後者はあまり大きな問題ではありません。「青眼の白龍」の効果を食らった後に引いてしまったり、結局最後まで破壊が飛んでこず腐るパターンもあるため、投入せずに済むならその方が良いでしょう。
そのため、デッキ全体で固有スキル(レベル4以下破壊)で対処されない最上級モンスターを増やすアプローチとしました。ペンデュラム召喚先の選択肢にもなりますし、ダブルコストモンスターは「青眼の白龍」と共有できます。強力な最上級はあまり持っていなかったため筆者はステータス重視の「カオス・ソルジャー(SR)」と団結でステータスが補える可能性のある「スターダスト・ドラゴン(UR)」を採用しました。併せて、ダブルコストモンスターの「EMディスカバー・ヒッポ」「ダーク・リゾネーター」を採用しました。(計12枚。残り7枚)
また、これらを踏まえ魔法罠から生贄要員と「青眼の白龍」対策を兼ねた「クリボーを呼ぶ笛(SR)」、対「Z-メタルキャタピラー」「青眼の白龍」の「猛毒の風(SR)」を採用しました。(計14枚。残り5枚)

・勝ち筋の補強:デッキを整える自由枠

残り5枚は自由枠として必要そうなカードを適宜採用してデッキを整えていきます。特に、ここまでの構築でライフ優位を取る具体的なプランが「ブルーアイズによる守備モンスター破壊」「最上級モンスターによるラッシュ」程度しかなく、補強が必要と考えました。
まず筆者が採用したのは「バトルマニア」。挑発付与は最上級モンスターの高いステータスと相性が良く、また同時戦闘になれば複数体に挑発を付与できる点も「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」と良相性です。次いで戦闘補助兼最上級の高ステータスを生かす「右手に盾を左手に剣を」、治癒により強引にライフ優位を取れ、ステータスの高い「幻奏の音女 カノン」を採用しました。(計17枚。残り2枚)
最後に転生持ちでリソースを確保できる「ガガガマジシャン」、半上級で取り回しが良く、レベル5故ブルーアイズの固有スキルを耐える「バイスドラゴン」を採用しました。(計19枚。完成!)

・ランクマッチでのテスト:使用感を踏まえての入れ替え

ゴールド帯でEM シルバー・クロウを回し、微調整を行いました。具体的には最上級が1枚削ってよく「スターダストドラゴン(UR)」を外し攻撃支援との相性の良い挑発持ちの「RAM クラウダー」に、また単体で攻撃してくる「ネオス」や「ファイアウォール」対策、プライズ争奪への流用もかねて「猛毒の風(SR)」から「魔力の足枷」へ変更しました。レアリティの高さが強さとは直結しないいい例ですね。

・終わりに

最終デッキ
ランク帯が上がったうえで勝率が上向いています。改善の成果

これをもってゴールド1まで上がることができました。デッキの改善も現時点では好印象です。

このデッキは最上級モンスターは替えがきき、SRも必須はほとんどありません。ぜひいつものデッキに飽きた人や、低レアエースで戦いたい人は使ってみてください。

また、低レアデッキの作り方はこの流れで考えていけば問題なくできると思います。皆様も、思い思いのコンセプトで組んでみていただければ幸いです。

それでは、よいクロスデュエルライフを。

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