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「たくさん運動している」という思い込みが健康の秘訣

「たくさん運動している」という思い込みが健康の秘訣
スタンフォード大学の研究

思い込み、というのはバカにならない
たとえばプラセボだ
薬でも効果があると言われて飲んだら、ただの小麦粉でも効果が現れる
意識一つが、人体に影響を与える

研究者はアメリカのCDCが行った二つの大規模なデータセットを使用して、アメリカ人の運動と健康について調査を行った
対象となったのは、1990年の国民健康インタビュー調査と1999年~2011年までの国民健康栄養調査
対象者は、アメリカの成人61141人
身体活動レベル、健康状態、病歴、喫煙状況、メンタルなどを調べた
この実験ではさらに、主観的な運動量についても調査を行った
最大で21年の追跡を行って、主観的な運動量の影響を調べた

分析の結果、自分はたくさん運動している、と思っている人は健康だった
あまり運動していないと思っている人は、運動は普通くらいと思っている人に比べて死亡リスクが18%高くなっていた
たくさん運動している人と比べた場合、死亡リスクは71%高くなる

実際の運動量、喫煙、肥満などの死亡リスクに影響を与える要素を調整した後も、同じ結果だった
誰でも、運動しているという思い込みで健康になれることが判明した

思い込みで健康になれるメカニズムとして考えられるのはモチベーションだ
運動していると思い込む、自信になる、運動に積極的になる、運動が好きになる、ライフスタイルに影響を与える、などが考えられる
他にも、運動していないと思い込むと運動不足と考えてします
運動不足がストレスになって、健康にダメージを与える

詳しい理由は不明だが、大事なのは結果だ
プラセボでも、効果があればいいのだ
結果よければすべて善しである

何より、必要なのは思い込みだけ
お金も手間もかからない

ホテルの清掃員に仕事の運動量を伝えたら、4週間で体重や血圧、体脂肪などが改善したのは有名な話
思い込みはバカにならない

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参考文献
Perceived physical activity and mortality: Evidence from three nationally representative U.S. samples.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28726475
Mind-Set Matters: Exercise and the Placebo Effect
https://journals.sagepub.com/doi/10.1111/j.1467-9280.2007.01867.x

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