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健康になりたければ、健康のことを考えるな!

健康になりたければ、健康のことを考えるな!
ベルゲン大学の研究

誰しもが健康的な生活を送りたいと考えている
しかし、健康について考えることが、必ずしも健康に結び付くとは限らない

ノルウェーで行われた健康調査のデータを使用して、1953年~1957年に生まれた7052人を調査した
健康、ライフスタイル、学歴などをアンケートし、
身長、体重、血圧、血液などの身体データを収集した
さらに、健康についての考えも調べた

その後、12年間追跡して、健康意識と病気のリスクの関係を調べた

分析の結果、健康について考えている人は、病気になりやすいことが判明した
健康に不安を抱えて生きている人は、不健康になる

健康に不安を抱えていない人は、3%が心疾患に罹った
一方で健康に不安を抱えている人は、6%が心疾患に罹った
健康に不安を抱えているだけで、2倍も病気になりやすい

他の健康に影響を与える要素を調整した後も、リスクの上昇と関連していた
最終的に、健康に不安を抱えている人は心疾患発症のリスクが73%高くなる

健康について考えれば考えるほど、健康から遠退くという、なんとも皮肉な結果となった
過度に健康不安については考えないほうが無難である

ただし、今回の研究はあくまで観察研究である
健康不安と心疾患の因果関係を説明するものではない
不安はうつ病や不安症の原因となるので、メンタルの問題が心疾患の原因だったかもしれない

楽天的な人のほうが長生きする、というデータもあるので、あまり不安になるようなこと考えない生き方が長生きの秘訣かもしれない
病気になった人に、あなたは病気です、と告げるのはあまりよろしくないのかも……?

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参考文献
Health anxiety and risk of ischaemic heart disease: a prospective cohort study linking the Hordaland Health Study (HUSK) with the Cardiovascular Diseases in Norway (CVDNOR) project
https://bmjopen.bmj.com/content/6/11/e012914.full

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