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自己都合退職で損しないために知っておくべきこと

前回、定年を5年残して辞める意味から「早期退職」と書きましたが、正しくは「自己都合退職」です。しばらくは労働せずに地方都市で暮らします。
12月末の退職のため、残り数日の出勤を残すだけとなりました。
ここ最近は、私の退職が会社の電子掲示板に掲載されたこともあり、同期や後輩、かつての顧客から電話やメールが来るようになり、懐かしかったり、嬉しかったり、寂しかったり、と複雑な感情が交錯しています。
近況はさておき、今回は現在進行形の自己都合退職の「手続き」と「損しないために知っておくべきこと」について記述したいと思います。

【必要な手続きたち】
まず「会社関係の手続き」です。
・退職願の提出
・借上げ社宅退去申請
・財形貯蓄解約
・退職金受取口座申請
・会社持株会解約
など。
後述しますが、少しやっかいだったのが社宅退去でした。
退職金の受取口座は住信SBIネット銀行を指定しました。(退職金は投資に回すつもりなのです!)

次は「公的な手続き」です。
・国民年金への移行手続き
・国民健康保険への移行手続き
・雇用保険申請
・(次年の)住民税支払い

というように、すべきことが多々ありますので、時間的な余裕を確保したり、勤労担当のオバサマと仲良くするなどして乗りきることが必要になってくると思います。

【損しそうになった健康保険】
私の場合、あやうく金銭的に損しそうになったのが健康保険料でした。
国民保険保険の保険料は「前年の所得」に応じて決まるため、わが居住地では初年度の保険料は夫婦ふたりで102万円と算定されました。年間の生活費の400万円にオンされるのでかなりの痛手です。しかし実際はある方法により49万円と半分以下で済むことが判りました。
その方法です。
健康保険には「任意継続制度」というものがあり、私の場合、二年間に限り前の会社の健康保険に残留できます。1年間を任意継続(年間保険料49万円)に加入して、就労しなければ「前年の所得」が消えます。そうしてから国民健康保険に異動すれば、それ以降の保険料は年間12万円です。
このように任意継続にすれば53万円お得になりました。
あやうく→1年目102万円、2年目以降12万円
任意継続→1年目49万円、2年目以降12万円

【少しやっかいだったこと】
前述した通り「社宅退去」の手続きが少しやっかいでした。退去はせずに同じマンションの同じ部屋に住むことにしました。会社の契約から個人の契約に変更となりますが、電話口の仲介業者からは、
「えっ、これから無収入になるんですか?!」と懸念を示す反応を受けました。
また「連帯保証人が必要になるかもしれません」と言われました。

借りられない展開になりつつあったので、ネットで傾向と対策を検索。
やや意外なことに『仲介業者や貸し手は、借り手の見かけや人間性をみているものである』とあちこちに記載がありました。
次の日曜日、敢えてスーツ姿で仲介業者を訪問。また会社の名刺(未だそこそこの管理職)で挨拶し、ビジネスマンチックに接しました。
その甲斐あってか、保証会社と契約でき、なんとか連帯保証人を立てることは回避できたものの、銀行預金の写しを提出するというエグいことにはなりました。

【そんな方はほとんどいません】
仲介業者は業界大手と言える会社でした。無収入の人の契約は珍しいことなのか聞くと、
「無収入の方はほとんど居ません。今回は貸し手の大家さんがたまたま理解のある方でした。それですんなり通ったんだと思います」とのこと。
改めて、無収入の人間が生きていくことの肩身の狭さを感じました。

これからも似たような事態が起きると思います。
それらによって、自分のメンタリティがどう変化していくのかも含め、これからもnoteに記述していきたいと思っています。
皆さま、引き続きどうぞよろしくお願いします。





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