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僕らにとってのものづくり

こんばんは、共同代表の池上です。
久々、2回目の投稿をさせていただきます。

改めて、「僕らにとってのものづくり」を考えてみました。

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きっかけは、
mountain coatの着用写真撮影にご協力いただいた
香川県・金比羅山の麓にお店を構える「栞や」さん。

https://shioriya.net/

お二人には実際にmountain coatの購入予約もいただいており、
先日訪ねた時にはこんな言葉をいただいた。

「服を買えるタイミングをもらえたことが、すごく嬉しい」

そんな素敵な言葉を掛けていただき、
胸が熱くなると同時に、僕の頭のなかでは何かのピースが一つハマるような
不思議な(でも心地よい)気持ちになった。

ストーリーのあるものづくり

モノからコト、モノではなくその背景にあるストーリーを買う時代。
そんなことが言われて久しく、僕自身も漏れずに
そうした「コト消費」の機会を作ることに従事してきた。

背景にあるストーリーを買うとは、
ものづくりの過程や、そこに関わるさまざまな人の顔が浮かぶこと。
素材ひとつひとつの選ばれ方や、どんな思いで作られたかを知ること。

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ストーリーを深く理解した共感者は、
そのモノに愛着をもって、大事に永く使おうとするだろう。

物欲を満たすためだけに行われる消費よりも
健全なモノの消費のされ方であると思っている。

違和感と自省

今日まで「コト消費」が広く謳われると、ストーリーが身近に溢れてくる。

自ずと消費に対するリテラシーも高まり、
全体として "豊かな" 状態には近づいているのだと思う。

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一方で、ストーリーがないモノとは何だろうとか、
ストーリーの良し悪しって何だろうとか、そんな疑念も持つようになった。

また、そもそもそうした疑念を持つことすら忘れられてしまうこともあり
ストーリーがなんとなく見えてくれば良し、というような風潮にも
どこか違和感を覚えつつあった。

そんななかでも、僕たちは今回mountain coatを作っている。

行動が矛盾しているじゃないかと言われてしまうかもしれないが、
そこには大事なスタンスがあって決断した。

まず第一義的に「体験」があること。
しかし、その体験をするには時にさまざまハードルがあるため、
そのハードルを下げ、体験に挑戦しやすくするサポート的な存在として
アイテムを作ること。

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ただ、ここまで言っておきながら、
体験が想定されていればアイテムを作る意義があるのかということに対し、
栞やさんの言葉に出会うまで、それ以上の説明はできなかった。

未来志向のストーリー

「服を買えるタイミングをもらえたことが、すごく嬉しい」

この言葉と併せて、
「mountain coatを着て、手付かずの土地活用を今年は始めたい」
「一緒に、ここの活用をできたらいいな」
とかけてもらった時、これまでの疑念や違和感がすっと引いた気がした。

これまで、ストーリー消費ということを
モノづくりにまつわる過去のエピソードや、
職人が注ぎ込んできたこだわりなどに限定してしまっていた。

しかし、ストーリーはモノが生産され届けられて「お終い」ではない。
むしろ、モノが届けられた後に
どのように使われていくかが重要なのではないだろうか。

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その時に、モノを提供する人がどんな人たちで、
その人たちとどんな未来のストーリーを一緒に描いていきたいと思うか
そもそもそれが想像できるのか、が「ストーリー消費」なのだと
自分のなかで鮮明になった。

決意

「服を買えるタイミングをもらえたことが、すごく嬉しい」

この言葉は、僕たち「_____にまつわるエトセトラ」との
未来を想像していただいた、期待の一票なのだと今は痛感している。

その期待に応えていくことはもちろんのこと、
今後も「彼らとだから、何か一緒にやりたい」
「彼らとならば、こんな未来を想像できる」と思ってもらえることを
常に念頭に考えながら、ものづくりに携わりたい。

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ここまで考える機会をくださり、栞やさんには感謝しかありません。

クラウドファンディングは残り30日間。
現在84名、942,000円(78%)のご支援をいただいております。

一層気合いを入れ、目標達成に向けて走っていきたいと思います!

ーCreditー
写真・文章 池上

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