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自分が立ち還れる軸をもつ

こんばんは。
_____にまつわるエトセトラ共同代表の池上です。

初の連日投稿。笑
毎日のように書いてくれてきた三宅には頭が上がりません。

挑戦中のクラウドファンディング。
現在、111名の方々から1,241,000円というご支援をいただいております。

僕たちエトセトラはなかなか分かりづらい取り組みでもあるものの、
ここまで多くの方々にご支援・ご声援をいただけていること、
心から感謝しています。

いよいよ残り2日。
どうか最後まで応援をいただけたらと思います。

さて、昨日は僕が学生時代に学んでいた
「文化人類学」がエトセトラの活動にも、
引いては日々の暮らしのなかでも
有用ではないかと考えました。

https://note.com/ni_matsuwaru/n/n6e56443ab809

本日は、さらにもう一歩「文化人類学」の視点に
踏み込んでいきたいと思います。

僕の大学院時代の研究テーマは、
「多民族・多文化状況における共同性」

移民国家であるオーストラリア・メルボルンにある、
NPOレストラン(https://www.lentilasanything.com/)を対象に
約6ヶ月間の調査をしました。

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結論は、と言われると難しいのですが、
このレストランで起きていたさまざまな出来事(人間関係)
表向きの会話から目配せのような動作、陰口など
詳細に記述していきました。

そして、一層だけのつながりではなく
時には陰口を言ったり、客の誰かを対象に白い目を向けたり
文化にまつわる情報を交換したり

形も大きさも違う複層が重なったところに、
このレストランらしさ、特有のつながり=共同性が
生まれている
様を描きました。

* *

僕自身の研究について上記に書きましたが、
口が裂けても立派なものとは言えない仕上がりです。笑

ここで研究について触れた理由は、
(僕の研究が有益だからではなく、)
この対象地としたレストランが
エトセトラがコミュニティを考える上で比較参考になること。
また、コミュニティを捉えようとする人類学的視座も
同様に参考になると考える
からです。

これがまさに、昨日の記事にも書いた
「マクロ」の視点を持つことにも通じます。

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NPOレストランの事例から、例えば1つ気になるのは、
陰口を言うような関係がコミュニティを支える
一つの層になっていること。

エトセトラの取り組みのなかで喧嘩が起きたっていいね

そんなことをメンバー間で話したことがありましたが、
感覚的に出たその言葉も、レストランの事例と比較してみれば、
たしかにそのコミュニティを強固にしていく
ヒントかもしれない
と考えられるでしょう。


また、「コミュニティ」と言えば、
僕たちが認識する「家族」は構成員が明確ですが、
実際にはその構成員が明確でないコミュニティが多々あり、
そのコミットメントにもグラデーションが生まれます。

構成員が流動的に変わったレストランだったため、 
実はそのなかで共有されているそのコミュニティらしさも
常に移ろっていたわけですが、
一方で、その場所/団体らしさとしか言えないような雰囲気は
一貫して流れており、構成員の立ち居振る舞いにも影響を与えていました。

一枚岩では描けないようなコミュニティを見ることで、
僕たちが今後つくっていきたいコミュニティの設計にも
大いに参考になる
ことでしょう。

* * *

僕が今後やりたいこと=文化人類学ではないため
正統な研究活動をするわけでなないですが、
(繰り返しになりますが、)
文化人類学的視座はエトセトラの活動に深みを与えてくれると思います。

コミュニティ研究の事例のみならず、
自然と人との関わりについても重厚な研究の歴史があり
これからキャッチアップしていきたいところです。


とは言え、ここまで書いておきながら、
みんな文化人類学を学べば良い!ということでもありません。

つまりは、重要なことは、
没頭して何かに取り組んでいく時に、
いつでも立ち返ってこれる場所
自分の中の軸、思考の手助けをしてくれる武器
そういったものを持っているということ
なのかと思います。

それが、僕にとっては文化人類学という学問だったと言うことです。


そんな思考の武器自体も研ぎながら、
エトセトラの活動をより活気があり
よりしっかりとした芯があり
より楽しいものに仕上げていきたい
と思うばかりです。

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