見出し画像

生命保険には加入していたはずだけど、どこの会社かわからない

親や家族が生命保険に加入していたことは聞いていたけれど、死亡したり、認知症になったり、急な事故や病気で、生命保険に関する手がかりがなくて困ったという話を聞きました。

どこの生命保険会社と契約をしているのか、生命保険の有無を一括して調査することができます。生命保険協会に対して照会することで、協会から生命保険会社各社に対して契約の有無を問い合わせ、一括して回答がもらえる仕組みです。

同様のしくみは、証券口座では既にありますが、このたび、生命保険でも調べることができるようになりました。

調べるにも、時間と手数料がかかります。まずは、ご自宅に保管されている保険証券、保険会社から届く契約内容のお知らせ、保険料が振替されている銀行口座などで確認してください。

また、照会ができる場面は次のとおり、限られています。気軽に家族や友人の保険契約を調べられるものではありません。

  • 死亡

  • 認知症などで判断能力が低下

  • 災害にあって死亡、行方不明

親が死亡し、生命保険金を請求しようと思ったのに、保険証券が見当たらなくて、どの保険会社と契約していたのかわからないという場合に利用できます。この場合には、戸籍謄本などで相続人であることを証明して、請求します。

親や家族が認知症になり、介護保障特約を利用して保険金を請求しようとしたが、保険証券が見当たらなくて、本人もどの保険会社と契約していたのか覚えていないという場合に利用できます。この場合には、診断書や成年後見人に選任されていることを証明して、請求します。

自分ですることが難しい場合には、弁護士や司法書士が代理で請求することもできますので、ご相談いただければと思います。

便利な制度ができましたが、大切なことは、日頃から財産を整理し、まとめておくことです。簡単に始められる終活として、いらないものを捨てること、大切な書類をまとめてわかるようにしておき、身近な人に保管場所を伝えておくことです。

ぜひ、私の活動にご支援ください。より多くの方に優良なコンテンツをお届けするため、全力を尽くしてまいります。