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人事の春、重ねて理事職を拝命する【愛知県公共嘱託登記司法書士協会】

年度末決算を経て、この頃はさまざまな団体にて定時総会の集中する時期です。本日は、私が理事を務めております公益社団法人愛知県公共嘱託登記司法書士協会の定時総会へ出席しておりました。

当協会は、司法書士を構成員としている団体で、主に、国や地方自治体の公共事業に必要な用地収容や権利関係調査に関して、委託を受けて登記業務や相続人調査をしています。たとえば、リニア新幹線や高速道路、ダム建設のような大型の工事から、河川や道路の整備などに関与しています。また、全国の法務局で実施されている長期相続登記未了による所有者不明土地の解消事業として、大規模な戸籍調査に協力してまいりました。

当協会の理事を2期4年務めましたが、本日重ねて拝命して3期目となりました。研修担当として、自治体職員向けの研修講師をお引き受けしています。また、理事会では小うるさいことを申し上げて理事長を困らせていますが、なぜならば、協会として所属する協会社員の仕事を増やすことが大切なことですし、公共事業に関与するには高い品質の仕事をしなければなりません。長年にわたり同じ顔ぶれで運営していますと、課題を課題として認識する力が弱くなり、問題点がいつまでも先送りされてしまいます。

近頃は、競争入札がふるいません。民間の司法書士事務所が著しく低廉な価格で受注しており、協会としての役割は終わったのではないかと心配されます。一方で、協会が価格競争に巻き込まれないように気をつけています。なぜならば、公嘱協会の価格が民間の司法書士事務所の価格の基準とされることで、ダンピングを後押しすることになってはいけませんし、民業圧迫するようなこともあってはなりません。あくまでも、公益法人として、公共の仕事をある意味では利益度外視で世のために仕事をするための特殊な事情が前提にあってのことです。

安かろう悪かろうではなく、長年にわたり積み重ねてきた実績をもとに、価値を出していかなけなければならないでしょう。そのためには、仕事が来るのを口を開けて待っているだけでなく、自治体に向けて私どもを活用する場面を想像させるようなソリューションを提供していかなければならないものと考えます。

ぜひ、私の活動にご支援ください。より多くの方に優良なコンテンツをお届けするため、全力を尽くしてまいります。