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『Auto Chess』が生み『TFT』が広げた文明開化【俺ゲーム・オブ・ザ・イヤー2019】

 本当は2019年内に書き上げる予定だったトークテーマ【俺ゲーム・オブ・ザ・イヤー】。読んで字のごとく、個人的なゲーム・オブ・ザ・イヤーを発表しましょうというものだけど、けっこう選定に時間がかかってしまった。

 というのも、2019年はカロリーが高めのゲームを多く仕事で担当していたため、あまり趣味のゲームができていないから。『SEKIRO』も序盤を触ったきりだし、『デスストランディング』もまだプレイできていない。仕事で担当したゲームは、面白いものはそれなりにあったけど、ゲーム・オブ・ザ・イヤーに推すかと言われると悩んでしまう。趣味のゲームに至っては、2019年に発売されたものではない作品も多く、どうしたものかと悩んでいたのよね。

 今回のテーマと直接関係はないのだけど、最近のゲームは継続的にアップデートするタイトルが増えたから、クリアまで遊べば終わりというものが少なく、次々と発売される新作タイトルと時間の食い合いをしてしまうのが悩みの種。時間に恵まれていた学生時代ならまだしも、今ではゲームも取捨選択をしなきゃいけない。ゲームばかりしているわけにもいかないしね。

 ともあれ、頭をひねった結果出てきたのが、『チームファイトタクティクス(TFT)』だった。PCゲームも守備範囲に収めている人なら、2019年の春頃に「オートチェス」という単語が話題になったことを知っている人もいるかもしれない。『TFT』も、そんなオートチェス系ゲームの1つ。ちなみにオートチェスという言葉は、厳密にいえばその名を冠した源流となったタイトルのことを指すことが多いのだけど、まだ新しく生まれたジャンルで正確な名称が定まっていないことと、結局“オートチェス系”と言ってしまったほうが伝わるので、この記事ではオートチェス系と記すことにする。どこかのタイミングでオートチェス系のゲームについて触れたいと思っていたので、『TFT』を俺GOTYに推すとともに、オートチェス系の魅力を紹介したい。

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