ないものはつくればいい
ものづくりが好きだ
ほしいものは自分で作ってみたい
それはお金を払えば手に入るものかもしれない
なんなら買ったほうが早くて、安くて、クオリティも間違いない
それでもつくるのは
手に入れることだけが目的ではないから
つくることはよく知ること
よく見て、どこがどうなっているのかを考えて、
本質を見つけ、完成をイメージする
つくることは楽しむこと
手を動かし、作り上げていく過程は何にも替え難い
その喜びを放棄し
他人の手に委ねてしまってよいのだろうか
つくることはただ計画を実行することではなく
想像を形にすること
この世になかったものを生み出すこと
夢をかなえること
そんな思いで
ものづくりのあるくらしをしています
そんな私が作ってきたもの
学生時代は建築設計を学び、図面を引き模型を作る日々。
卒業後は静岡県沼津市の工務店に入社。
ここは大学卒でも大工になれる珍しい会社でした。
ものづくりが好きだった私が、つくったものに価値が付くことを初めて体験した原点です。
辞めはしましたが、貴重な経験ができたことをいまでも感謝しています。
家づくりから家具作りへ
現場でものづくりのノウハウを学びながら感じたことは、ヒトが書いた図面を形にしていくだけでなく、何を作るかを考えるところから形にしていきたいということ。
そして地元に帰り家具の工房で働き始めます。
同じような道具を使い、同じような材料を扱う仕事ですが、ミリ単位の仕事から0.1ミリ単位の仕事になり、より繊細な扱いが求められる環境でした。
家具も一通り作れるようになったころ、新たなものづくり欲求が生まれてきます。
それは目に見えないさまざまなものづくりでした。
形あるものだけがものづくりではない
ものづくりと呼べるのは形があるものだけではないと思っています。音楽、料理、アート、イベント企画、コミュニティづくりなど、なにかを設計して形にしていくプロセスが広義のものづくりといえるのではないでしょうか。
そんな中で私が引き込まれていったのはデジタルなものづくり。
PCの中で3Dモデルをつくるようになりました。このころには手ごろな3DプリンターやCNC加工機が登場しデジタルをリアルなものに変換することが現実になっていました。
クリス・アンダーソンの”Makers”を読んではデジタルファブリケーションの時代だ!と興奮したものです。
デジタルなものづくりといえばウェブサイトの製作を入口にwordpressを触るようになり、次第にプログラミングを独学で学ぶようになっていきます。
PHPやjavascriptで主にフロントエンドをいじりはじめ、データベースの構築などバックエンドにも手を伸ばしていきます。
ネット上に多くの記事があったり、QiitaやStackOverflowなどたくさんの知見が集約されているサイトのおかげで、独学でもハマったときに答えが見つかるいい時代になりました。
個人的にはいろいろなものづくりの中でもプログラミングをしていて思い描いたアプリケーションが動いた時の喜びは格別だと思います。
ものづくりからまちづくりへ
それと同じタイミングで一度は居を構えた沼津で
空家をリノベーションしてまちを活性化する市役所の取り組みを知りました。
デジタルxアナログなものづくりやものづくりxコミュニティを軸に仕事をしていきたいという思いから家具工房として沼津で独立することに決めました。
空家を活用する動きの中で、大工と木工の技術を活かして貢献したいという思いで使命感をもって参加しつつ、沼津で着々と仲間を増やしていくことになります。
大規模な工事ができるわけではありませんでしたが、いろいろな物件の活用でちょっとした改修や家具・建具工事をやらせてもらったり、並行して前々職の工務店とも一緒にお仕事をさせていただく日々。
楽しい日々をつくる
独立して個人事業主として活動していると、今までと全く違った人たちと顔を合わせる機会が増えました。
まちなかでお店をやっていたり、個人で活動している人たちと接する機会が増えて、このまちがどんどん好きになっていきました。
そんな中で仲間と一緒にこの街のいいところに
もっと気づいてもらいたいという思いで、シーズンオフの海水浴場でテント泊できるイベントを企画。
オーガニックで持続可能な生活をテーマに山でイベントをしたり。
川沿いで映画上映をしたり。
イベントをきっかけに街の魅力にきづいてもらい、普段からこのまちを楽しんでもらえたら嬉しい限りです。
ヤタイもつくる
楽しいまちで、ゴキゲンなイベントやってる感を演出するモバイル屋台TINY STANDを作りました。
手軽に持ち運べて、だれでもどこでも出店できる。
そうしてイベント出店から街のプレーヤーが育ち空家を活用して店を構えていくというストーリーを描いています。
素敵な場所をつくる
空家を活用する中でとある川沿いの物件に出会いました。
沼津市のリノベーションスクールの一環で、ここを誰かに活用してほしいという思いで3日間でこの場所を素敵に仕上げて注目を集めるべくデッドストック工務店の協力のもとウッドデッキを製作することになりました。
暫定的にウッドデッキを設置し、活用していく方法を模索する中で建物自体の活用方法として蒸留所計画が浮かび上がります。
クラフトジンをつくる
静岡県東部の沼津市は伊豆半島の入口に位置し、駿河湾と富士山に挟まれて自然が豊かで、クラフトジンを作るのに欠かせない水とボタニカルに恵まれた場所です。
また古くからバー文化が栄えた場所としても知らていていまでもたくさんの名店が残るまちです。
そんな沼津のとあるバー(Bar&Grill SASAという名店)でかねてから沼津のジンを作りたいと話していたマスターと意気投合し、例の物件を蒸留所として生まれ変わらせる計画が始動しました。
2年の歳月を経て生まれたのがクラフトジンLAZY MASTERです。
飲み方はいろいろありますが、
個人的には沼津生まれのシースカウトというカクテルがおススメです。
グレープフルーツとブルーキュラソーが入っていて、さわやかで甘すぎず、夏にぴったりのカクテルです。うますぎて何杯でも飲めます。
ちょっと告知をさせてもらうと、本日から新作のレモングラスが発売となります!
炭酸で割るとレモンサワーのように飲んでもらえる仕上がりです。ぜひ!
そして次につくるのは
クラフトジンはCMでもやっていますが
”それはまだはやってない” という段階
本当においしいジンを飲んでもらいたい、
クラフトジンの幅の広さ、
奥の深さを感じてもらいたい
そしてジンを好きになってもらいたい
そんな思いから蒸留所を持たないクラフトジン製造チーム Ginpsy のファントム・ディスティラリープロジェクトに参加することになりました。
このプロジェクトはクラフトジンをつくり、
クラフトジンラバーのコミュニティをつくり、
クラフトジンムーブメントをつくっていく
ことをミッションとしています。
一緒につくり上げていく仲間を募集しています
ただジンが好きだったり、
仲間がほしかったり、
なにかつくりたかったり、
きっかけは何でもかまいません。
だれから強制されるわけでもなく、つくりたいものをつくってきたわたしですので、やってみたいという気持ちが一番の原動力だと思います。
興味がある方はぜひご連絡ください!
GinpsyのFacebookのコミュニティへの参加もぜひお願いします。
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