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{読書感想短歌*48}コナン・ドイル 『恐怖の谷』

第二部の主演俳優のように今 人生の袖幕で待機している

dainibuno syuenhaiyuunoyouni ima jinseino sodede taiki siteiru

シャーロック・ホームズ、最後の長編。途中から事件の前日譚な事件(ややこしい)のおはなしになって、ホームズぜんぜん出てこないので、すききらいが分かれる作品らしい。私はすき派。

※どの時点の、誰の目線で切り取るか、によって主人公が異なってゆくのは、フィクションもリアルもいっしょかもね。とはいえ、〈誰でも自分が主人公〉…という観点もすこし古びつつあって、むりして主人公でいるのしんどいぞと気づきはじめたひとびとによる、「自分は自分の価値観で選んだあのひとを、主人公とする!」などの自由度が高まった結果の、〈推し文化〉なんじゃないかなぁと、自己(ビ活)擁護的なことを言っておく回。

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