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“世界中の人が変わるきっかけを創り続ける“株式会社イーグッド代表取締役 榎本晋作さん

ウェブ関連の教育事業を通して、グローバルな視野で活動している榎本晋作さん。そんな榎本さんの教育に対しての熱い想いを伺いました。 

榎本晋作さんプロフィール
出身地:東京都/イギリス(京都生まれ)
活動地域:東京都
経歴:2009年、中央大学法学部卒業後、友人のベンチャーIT企業を経て、フリーランスとして独立。セミナー講師、クライアントの新規事業のプランニング(ウェブプランナー)、ウェブ運用のサポート業をメインとして活動。
2013年イギリスに活動拠点を移す。在英時には現地の日系ベンチャー企業で留学事業部を立ち上げ、1ヶ月で黒字化。Webサイトの検索エンジン対策のみで集客スキーム完成。帰国後、電子書籍2冊(『イギリスワーホリ留学ガイドブック』『ワーホリ留学ブログ@イギリス(電子書籍編): 〜体験談でわかる!イギリスワーホリ生活448日!』を出版。前著はAmazonランキング1位を獲得。
2015年5月11日、株式会社イーグッドを創業、代表取締役に就任。クライアントの企業研修業、新規事業のプロデュース業、サイト制作業、サイト運用コンサルティング業を中心に展開。
2017年自社メディア『留学マネー』立ち上げ、同マガジン編集長に就任。
同年、明星大学経営学部にて教鞭を取り始める。年に担当している学生数は約260名を超える。現場で感じた問題意識から、ウェブマーケティングスクール「ウェブグッドゼミナール」立ち上げ。これまで累計450名以上参加。
2019年3月、出版コード取得。「世界中の人が変わる”きっかけ”となる本を創り続ける」というミッションのもと、出版事業部「イーグッド・パブリッシング」立ち上げ、編集長に就任。現在、書籍出版準備中。
現在の職業および活動:ウェブマーケティング講師。ウェブマーケター。大学講師。

人の人生を一歩進められる存在

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

榎本晋作さん(以下、榎本 敬称略):
世界一の講師になることが私の夢です。
教育という場において、『人の人生を一歩進められる存在』。 
それを日本だけでなく、世界中でできること。それが私の世界一の講師の定義です。
「 世界一」っていうのは、世界一になりたいっていう大げさなテーマではなくて、自分にプレッシャーかける意味で世界一という言葉を使っています。「言葉とビジョンが自分を創ってくれる」と信じているのと、弱い自分に負けないように。
日本国内だけじゃなくて、視野をグローバルに広げて、世界中の人たちが変化するきっかけをつくり続けられる存在であるかどうか。それを常に自分に問いかけるために世界一の講師という言葉を使っています。

その一瞬を生きる

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

榎本:
現在、デジタルマーケターが本業ですが、うちの会社の事業として『セミナー/スクール事業』『企業研修』を実施しています。
また、大学でも非常勤講師として様々な形で教育に携わっています。
自分の培った経験や学んだことで、誰かの人生に何かの影響を与えられる教育に携われる講師の職業にはやりがいや生きがいを感じています。
「その一瞬を生きる」という方針で活動しているので、あまり遠くの目標は見ていないのですが、「榎本の教育スタイルってこれだよね」というものを一つ、形としてつくりたいと思っています。これをうちの出版事業で出せるように今開発/準備中です。
講師としての自分の型を完成させた上で、日本から世界へ活動を拡大していきたいと考えています。

大学の講義が面白かったら大学生は変わると思う

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような(基本)活動をしていますか?

榎本:
「世界中の人が変わるきっかけを創り続けること」これが私の行動指針です。
誰かが踏み出す一歩だったり、誰かが一瞬で変わるようなきっかけをつくることが僕の仕事です。
人生の職業選択やこれからの選択の場面において、私という存在、講師という存在に触れることで何か気づきを得て、その先の選択が変わる、もしくは挑戦したかったことに挑戦してみることができる。
気づかせてあげることが僕の教育者としての仕事で、私の考える教育者とは、“気づかせ屋”なんですよね。
気づかないと行動も意識も変わらない。
teachが教えるに対してeducateは引き出すなんですよ、私はeducaterでありたいと思っています。
教育者は引き出す人です。1:1がコーチングなんですけど、私が今最大に目指していることは200人の大教室で行動変化を生むような講義スタイルがつくれないかということで、1:1とかゼミ形式ならできるんですが、日本の教育システムですと、大教室に多くいる講義も多いので、どのような環境でも目標が達成できるような教育スタイルを確立したいです。できれば、それを研究論文として発表したいと思っています。
大学の講義が面白かったら大学生変わると思うんですよ。
そう思ったのは、小学生、中学生とか、またそれ以上の教育機関でもそうだと思うのですが、好きな科目の裏には好きな先生がいるんですよ。私は政治経済のオタクだったのですが、その理由もきっかけは先生でした。
学校や企業いずれにしても、私という存在が新しい流れのきっかけになれるように、ということを大切にしています。
あと、これはすごく大切だと思うことがもう1つあります。
それは「最高の教育者とは、最高の学習者であり、また、自己の背中で学びを提供できる挑戦者である」ということです。
私自身、デジタルマーケターであり、事業家であり、小さいながら会社の経営者です。人になんらかの影響を与えるためには自分の言葉に重みがある必要があると思っています。その言葉とは、自分の生きてきた軌跡(あしあと)に担保されるような気がしています。
また、教えるためには、教わる人の数倍学び、理解している必要があると考えています。
自分よりすごい人を多く知っているだけに、あまり大見栄を切って、「俺は努力してるし、挑戦してるぞ!」みたいなたいそうなことを言える立場でないことは自覚しているのですが、指針としては忘れずに「今、その指針に恥じない行動をしているか?」を自分に問いかけていきたいです。

教育の持つ力って本当にすごい

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

榎本:
それは、19歳の頃の体験がきっかけです。
それまでの私は、自慢じゃないんですけど学年中、大体450人中435番とか436番ぐらいだったんです。要するに頭が悪い子だったんですよね(笑)。
大して勉強もしてなかったのに威勢だけはあって、「俺は一流大学の法学部に行って弁護士になる!」のようなことを大言壮語な夢を持つのが結構好きなキャラクターでした。
高校三年生で、模試の偏差値28という「こんな数字あり得るのか!?」という数字に「これはさすがにまずいな。。。」と思い、部活もやめ、予備校に缶詰になりながら、毎日勉強していたのですが、結局受けた大学全滅したんですよね。ビリギャルになりそこねました(笑)。
その後予備校に通っていたのですが、その時に出会った政治経済の先生の影響が、私の生き方にとても大きな影響を与えました。

記者:その先生との出会いはどのようなものだったのですか?

榎本:一番最初に伝えてくれたことは、「一つの事象には多面的な見方がある」ということです。
例えば、「アメリカ大陸発見」に例えて言うと、アメリカは、コロンブスが発見というのが有力な説らしいのですが、よく考えたら元々はインディアンと呼ばれる原住民が住んでいたわけでして。彼らから見れば、この教科書に載っているできごとは「発見」ではなく「侵略」と言えるかもしれません。
話を元に戻すと、「我々はより多くの事実を学ぶことによって、より先の真実に近づけるのかもしれない。」という前提から話していて、先生は、講義の最初に、「僕は、なぜ、君たちが大学で学ぶのか?そして、その先をどう生きるのか?ただ、合格するだけではなく、1年間の講義を通して、それを考える時間にしたい。」と、僕たちに伝えてくれました。
ただ、「人生のゴールのために合格をすればいい」そう思っていた自分にとって、その言葉はとても衝撃的でした。その先生が、僕に学ぶことの尊さを教えてくれて、気づかせてくれたんです。

また、先生の講義は政治経済という科目の特性を活かし、常に世の中を一面的ではなく、多面的に見せてくれる講義でした。

そのような講義を通して、自分自身、毎日、
「なぜ、今自分は勉強をしているのだろうか?」
「生きている時間で何をすべきなのだろうか?」
「自分の存在で世の中のために何ができるのか?」
「なぜ生きるのか?」

このような自己対話を繰り返し、そして、学ぶことの意味を自覚できたような気がします。
そこから私の人生は大きく変わりました。その後の人生では、学ぶことを苦しいと感じたことは一度もなく、また、一般的に『努力』と呼ばれる行為に対しても自然と意識せずにできるようになった気がします。
「教育の持つ力って本当にすごいな」と強く感じたとともに、自分自身も先生のような存在になりたいと心の奥にずっと思っていたのですが、様々なきっかけがあり、2年ほど前から形になってきて、強く意識し、今の状態に至ります。

また、先生が言っていたことで印象的だったのは、「知らないということは幸せかもしれないけど、知ったことには責任がある。僕はそれを君たちに伝えることで果たします」という言葉です。
私は常に「なぜ知って、なぜこういうことを感じて、何をしたら先生に恩返しができて、自分の生きてきた責任を果たせるのだろうか」と問い続け、そのような存在でありたいと思っています。

自分に負けたくない。そこが一番強いです。

Q.その発見や出会いの背景には、何があったのですか?

榎本:
なぜ私がその先生と出会えたか、それは、自分の実力を棚に上げながらも、「大きな何かを成し遂げたい」という気持ちが当時からあったからだと思います。
自分のためにやるからには何かチャレンジしたい。けれど、今までの人生でそのチャレンジが実ってきませんでした。
中学受験はギリギリ合格できましたが、その後中高時代は不遇で、何かを成し遂げたことはありませんでした。
自分の中で、何かを成し遂げたい、達成したい、チャレンジしたい、気持ちは常に心の中にあったんだと思います。
それが、多分わかりやすい形で、「一流大学に合格して弁護士になってやるぞ」ということはすごく思っていました。
当時、自分の中で課題だったのは成功体験がなかったのだと思います。
正直いうと、「辛さも苦しさも感じないし、こんなもんだろうな」って思う反面、納得はできず、他人との差異が気になる時期でした。

記者:
多感な時期ですよね。

榎本:
19歳で先生と出会い、色々考えた時に、「他者との違いってどうでもいいや、こうやって生きるためには、他者との存在は気にする必要はなかったな」って気づきました。
今になって思うんですけど、自分に負けれないんですよ。
常に自分に負けたくなくて、自分の目標とする誰かがいてそこに近づきたいと思っている。だから他人なんてどうでもいいんですよ。
自分に負けたくない。そこが一番強いです。
僕の求める究極なものがあってそこにたどり着ける自分との差に毎日絶望している状態です。
わかりやすい講義をして、面白くうけるっていう講義は誰がやってもできると思いますが、人の人生が変わる講義はなかなかできない。
多分私という人間の言葉から出てくる重みというのは、私の人生の経験値からも出てくるものだと思っていて、挑戦者じゃなければ教壇に立てないと思っています。

記者:最後に読者にメッセージをお願いします。

榎本: 今の一瞬を楽しめることってすごく大切だと思います。
特に今の時代は、変化も早く、また、自分の中で納得のいく正解をはっきりとみつけることはすごく難しいと思います。
けれど、「今日をちゃんと笑顔で過ごせること」これが、私はすごく大切だと思っています。
今日を楽しめて自分を許せることが一番大切だと思うんですよね。
これは茶道で言う一期一会の考え方なんですけどね。
遠くの正解よりも今日を笑顔で過ごせることがすごく大切だなって感じています。

記者:教育の持つ力と人が変わっていくきっかけに対する思いの熱さに感動しました。これからの活躍も楽しみです。貴重なお話ありがとうございました!

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榎本さんの活動、連絡についてはコチラから

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【編集後記】
インタビューの記者を担当した池田と稲垣と岩永です。榎本さんのユーモアを交えた笑いあるトークと、その裏にある愛情と追求の深さを感じました。これからも多くの“きっかけ”を創っていくと同時に、挑戦者としての展開にも期待が膨らみます。

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。

https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36



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