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メキシカン・ラプソディ

10月31日の夜。僕は先刻投稿した『プログレッシヴ相撲』の記事共有ツイートを送信すると、大きく伸びをした。
『パルプ小説冒頭400字』。楽しい企画だったが、応募は今ので最後だ。今日はもう休もう……。

KRAAASH!

その時突如、アパートの扉が破砕!一体何が?僕は戸口の向こうを見遣る。

そこにいたのは力士だった。

僕はそいつの奇妙な出で立ちと、投稿作品一覧が表示されているPC画面を交互に見た。描写の一致。嘘だろ。

「どすこい!」「ウワーッ!」
腰を抜かす僕に、プログレ力士のポリリズム張り手が迫る!ヤバい……その時、僕は右手の違和感に気づいた。冷たく重いグリップの感触。

僕は咄嗟にそれを構え、トリガーを引いた!BLAM!
「グワーッ!」
怯むプログレ力士!だが一発では倒れない!僕はわけもわからず叫びながら、ありったけの銃弾を撃ち込んだ!

「ハッピー!ハロウィィィン!」BLAM!BLAMBLAMBLAMBLAM!

【続く】

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