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【NJRPG/プレイエイド】ネヤ式カスタムキャラクターシートV2.0

🎲ニンジャスレイヤーTRPGのキャラクター作成ルールは簡単です。あなたがダイスを数回振り、それを書き留めるだけで、個性的なサンシタニンジャが無から生まれ出てくるのです。しかも、無限にです。
「ニンジャスレイヤーTRPGプレイガイド1:初心者向けキャラ作成ガイドとソロアドベンチャー」より

この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」向けの新しいキャラクターシートを紹介&共有するものです。

これは元々個人的に使用していたもので、色々な補正要素が増えたプラグイン環境において「何の要素がどのパラメータにどれだけ影響を与えているのか」が明確に分かり、「増減値を簡単に変更できる」ことを念頭においてデザインされています。「自動化は最小限」かつ「拡張性が高い」構造を目指しており、ユーザー側でパラメータに柔軟にタッチできることが特徴です。

またこの記事で配布しているキャラクターシートは、下記の記事で配布していたシートの改良版となっています。

◆キャラクターシートのダウンロード

ネヤ式カスタムキャラクターシートはGoogle スプレッドシート上で作成されています。下記からローカルにダウンロードするか、自身のアカウントにコピーを作成してGoogle スプレッドシート上で使用してください。

※印刷しても使用できるようなレイアウトで作成していますが、主にオンラインでの仕様を想定しています。

次セクションからは順に各項目の補足説明を行います。


◆初めに:行のグループ化について

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このシートには左端の行番号のさらに左側に、[+][-] といったマークが配置されている箇所があります。これはそのエリアの行が「グループ化」されていることを示しており、[+] を押すと隠されていた行が表示され、逆に[-]を押すとその行を隠すことができる仕組みとなっています。

縦向きに長いレイアウト(A4用紙2枚印刷を想定)となっているため、不要な拡張スロットや現段階ではデータ参照の必要がない行などはこの機能で非表示にして、見やすく調整してお使いください。


◆キャラクター設定

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基本的な内容は公式のキャラクターシートと同じですが、「所属」と「種別」という2つの入力欄が追加されています。

「所属」:ドラゴン・ドージョーを始めとして様々な「所属組織」のプラグインや所属可能性が展開されていることを背景に、ソウカイ・シンジケート以外の組織に属しているキャラクターが作成されることを想定した追加記入欄となります。

「種別」:この欄は自動的に更新され、基本的には「ニンジャ」表記となっています。後述のサイバネ積載数に応じて「バイオニンジャ」や「重サイバネ」と表記が変更されます。モータルキャラクターなどを作成する場合は、この欄の関数を無視して直接書き込むと良いでしょう。


◆基本能力値と副次能力値

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背景が赤くハイライトされているセルに、キャラクターのステータスを入力して使用します。ここでは「生い立ち」や「ニンジャソウルの闇」、「サツバツ!による欠損」などの補正を加える前の、素の値を入力してください。

「装備、欠損、バフ」に分類される補正値はここに直接は入力しません。詳しくは以降のセクションで説明します。


「基本能力値」にキャラクターのステータスを入力することで、【体力】や【脚力】といったパラメータは「副次能力値」へ自動的に算出されます。


◆判定早見表

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その名の通り単なる早見表です。私が判定ダイス数をよく忘れるので色々と項目を増やしました。

◇基礎値の算出方法
近接攻撃    :
「カラテ判定」の合計値
遠隔攻撃    :「ワザマエ判定」の合計値
ジツ判定    :【ジツの合計値+【ニューロンの合計値
ハッキング   :「ニューロン判定」の合計値
カラテ判定   :【カラテの合計値
ワザマエ判定  :【ワザマエの合計値
ニューロン判定 :【ニューロンの合計値
精密攻撃    :「ワザマエ判定」の合計値
強投擲     :「カラテ判定」の合計値
ソニックカラテ :カラテの合計値+【ワザマエの合計値)の1/2(端数切捨て)
◇補足:判定ダイス合計値の算出について
 このシートでは以下の判定について、プレイグループ内の独自ルールなどによる特殊なボーナスの記入を想定して「ニンジャスレイヤーTRPG」の基本ルール内では存在しないようなダイス補正にも対応しています。

これによって、例えば『ソニックカラテの判定ダイスを+2する、カゼ・ニンジャクランのレリック』などが登場した場合も、問題なく補正値の計算が可能です。

『精密攻撃』:『近接攻撃』判定に加え『精密攻撃』判定に対する直接的な各種補正に影響を受ける。(【ワザマエ】判定に関する補正は、既に基礎値算出の時点で反映されている。)

『強投擲』:『遠隔攻撃』判定に加え『強投擲』判定に対する直接的な各種補正に影響を受ける。(【カラテ】判定に関する補正は、既に基礎値算出の時点で反映されている。)

『ソニックカラテ』:『遠隔攻撃』判定に加え『ソニックカラテ』判定に対する直接的な各種補正に影響を受ける。


◆消耗品

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消耗品や取得アイテムの管理欄です。4枠分の自由枠がグループ化機能で隠されており、左端の[+]ボタンを押すことで展開して使うこともできます。


◆累積値

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公式のキャラクターシートの項目と全く同じです。空欄はキャンペイグン独自のスコアを記入するなど自由に使用してください。


◆ユーティリティ

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ここは能力値合計値や、サイバネの総積載数、判定ダイスの合計バフ数などをひと目で確認することができる早見表となっています。

ゲームマスターは参加者のキャラクターシート中のこの項目を比較することで、レベル帯が釣り合っているかどうかなどを素早く評価することも可能です。


「能力値合計」:キャラクターの最終的な基礎能力値(=バフや欠損など込み)の合計値です。ジツ値は2倍した後に加算されています。

「サイバネ導入数」:キャラクターが埋め込んでいるサイバネ枠の合計数です。例えば『▶▶』のサイバネを埋め込んでいた場合、ここの値は2になります。

「判定ダイスバフ数」:「判定早見表」に表示されている、各判定に対するダイスボーナスの合計値です。『精密攻撃』や『強投擲』などの影響で、『近接攻撃』に対する補正値は実際の2倍、『遠隔攻撃』に対する補正値は実際の3倍として加算されるため注意してください。

※上記の理由から、厳密にはダイスボーナスの補正値合計ではなく「ダイスボーナスによる恩恵の評価ポイント」のような値となっています。

「副次能力値バフ数」:キャラクターの副次能力値に対するボーナスの合計値です。

「連続攻撃回数」:キャラクターが持つ「連続攻撃X」の合計値です。素の【カラテ】値に応じて自動取得スキル分が算出され、その後「連続攻撃+」に対する補正値をキャラクターシートから拾い上げて加算・減算します。

「連射回数」:キャラクターが持つ「連射X」の合計値です。素の【ワザマエ】値に応じて自動取得スキル分が算出され、その後「連射+」に対する補正値をキャラクターシートから拾い上げて加算・減算します。

「サツバツ率/発」:近接攻撃1発あたりの「サツバツ!」発生率を算出します。通常の『近接攻撃』か『精密攻撃』のどちらか判定ダイスが多い攻撃方法について、その判定ダイスを「連続攻撃回数」で均等に割ってから、1発あたりの発生率を計算しています。

※『肉体破壊』などによる条件緩和などには現在対応していません。


「累計危険度評価Pt」:上記の集計数値から、ざっくりとこのキャラクターはどれだけ危険なのか?を算出した数値となります。

厳密には攻撃1発辺りのダメージ期待値や成功率、時間差の適用される攻撃手数などの考慮が必要ですが、ここではざっくりと能力値とボーナス値の合計から算出しています。

「セッション管理bot用登録コマンド」:後日公開予定のDiscord向けステータス管理botにキャラクターを登録する際のコマンドを自動生成します。「/im」から始まるコマンドをコピーして、セッション部屋に送信するだけで貴方のキャラクターをイニシアチブ表に追加することが可能です。


サツバツ発生率の計算式はジェンガ=サンのご厚意によって『ニンジャスレイヤーTRPG向け ダイスロール確率表』からお借りしています。『肉体破壊』を考慮した場合の発生率や、『ヒサツ・ワザ』の発生率が知りたい場合はこちらを参照してみてください!


◆装備防具

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キャラクターが現在装備している防具類の入力欄です。各部位につき4種類まで効果を紐付けることができます。ドロップダウンから効果の種類を選択し、右側の『値』欄に効果量を入力しましょう。

キャンペイグンなどで独自の装備枠を設ける場合などは、後述の「特記事項」欄を使用してください。


また「適用」と書かれた列の「⬜」はチェックボックスとなっており、チェックを入れることで初めて、その行の防具の補正値がキャラクターの能力値に反映されます。逆に、一時的に装備を外したり、装備が破壊されてしまったりした場合はチェックを外すことで効果をOFFにすることが可能です。


◇防具に効果を紐付ける

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 防具が持つ効果を設定する場合、次の手順で操作を行います。
1:当該防具の右側にあるドロップダウン(効果欄)から効果を選択する
2:選択した効果欄の真横のセル(値欄)に効果量を入力する

例えば「頭部」の防具に【カラテ】判定ダイスと【体力】をそれぞれ+1する効果を付与するなら、次のように設定を行います。

1:ひとつめの効果欄で『カラテ判定』を選択し、真横の値欄に「1」と入力する。

2:先ほどとは別の効果欄で『体力』を選択し、真横の値欄に『1』と入力する。


ここで入力した数字は前述の「基本能力値」、「副次能力値」、「判定早見表」の該当項目へ「装備」欄の補正値として加算されます。もちろんマイナスの値を入力することも可能です。


◆装備武器

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キャラクターが現在スロットに装備(所持)している武器の入力欄です。防具同様に1つの武器には4種類まで効果を紐付けることができます。ドロップダウンから効果の種類を選択し、右側の『値』欄に効果量を入力しましょう。

※ここで入力した数字は前述の「基本能力値」、「副次能力値」、「判定早見表」の該当項目へ「装備」欄の補正値として加算されます。

「適用」と書かれた列の「⬜」はチェックボックスとなっており、チェックを入れることで初めて、その行の武器の補正値がキャラクターの能力値に反映されます。逆に、一時的に装備を外したり、装備が破壊されてしまったりした場合はチェックを外すことで効果をOFFにすることが可能です。

デフォルトでサイバネなどによる拡張の武器スロットは非表示になっており、左端の[+]ボタンを押すことでスロットを拡張して使うことが可能です。


◆特記事項

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既に「装備防具」で『効果』を紐付ける設定について触れましたが、ここでは同様にして任意の項目に対して『効果』を紐付けることができます。具体的には『スキル』、『ジツ』、『サイバネ』、『装備』、『バフ・デバフ』、『欠損』など、なんでもここにブチ込んで管理することが可能です。

もちろん項目に数値的な補正がある必要はなく、単純に獲得したスキルやジツの記入欄としても機能します。

詳しい使い方は少し複雑なので、順を追って説明します。

◇特記事項:分類を選択する

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まずはその項目が何に分類されるのか、『分類』を選択します。テッコやヒキャクなどであれば『サイバネ』ですし、特別なカタナや防具なら『装備』が適切でしょう。ここで選択した『分類』に応じて、この項目の効果がどの欄の補正値として積算されるのかが決まります。

項目を識別しやすい『分類』、もしくは下記を参考に補正値の適用先が適切な『分類』を選択しましょう。

◇『分類』ごとの補正値の適用先(初期設定)
サイバネ → 装備
ジツ   → バフ
スキル  → バフ
バフ   → バフ
欠損   → 欠損
装備   → 装備

◇特記事項:名称を設定する

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その項目が何なのか分かりやすい名称を入力しておきましょう。『妖刀ベッピン』みたいに武器の固有名でも良いですし、『ニンジャソウルの闇』だとかペナルティ内容の分かるような名称を入力しても構いません。自由です。

◇特記事項:効果を設定する

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「装備防具」欄で説明した内容とほぼ同じです。1つの項目(≒行)には3種類まで効果を紐付けることができます。ここで選択した『効果』に応じて、「基本能力値」、「副次能力値」、「判定早見表」いずれかの該当する能力値もしくはダイス判定に補正値が加えられます。

ざっくり次のように考えておけば間違いはありません。

『分類』:補正が「装備・欠損・バフ」のどこに適用されるのかを決定。
『効果』:補正が何の値に適用されるのかを決定。

◇特記事項:適用欄のチェックボックス

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ここについても「装備防具」や「装備武器」の項で説明した通りの機能となっています。

「適用」と書かれた列の「⬜」はチェックボックスとなっており、チェックを入れることで初めて、その行に紐付けられた「効果」の補正値がキャラクターの能力値に反映されます。逆に、一時的に効果が失われるような場合はチェックを外すことで効果をOFFにすることが可能です。

◇適用・非適用チェックボックスの活用
このチェックボックスをうまく活用すると、キャラクターを書き換えること無く、次のような処理を簡単に行うことができます。

・ヘンゲヨーカイ・ジツによるバフ効果のON/OFFを切り替える
・欠損による能力値減少で効果を発揮しなくなったスキル効果をOFFにする

◇特記事項:備考

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備考欄です。スキルやジツなどの持つ、数値以外の補正や効果について記載するなど自由に使うことができます。

◇特記事項:記入例

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上記は一例です。特に何を記入してはダメというものではないので、便利なように使用してください。自由です。

またデフォルトで特記事項欄は7行分が非表示になっており、左端の[+]ボタンを押すことでスロットを拡張して使うことが可能です。


◆戦闘用サイバネティクス

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この項目では戦闘用サイバネに関連した情報がひと目で参照できるようになっています。これ以降の項目は主に「TRPGプラグイン:サイバネの拡張」に関連した入力欄となります。

「キャラ種別」:サイバネの埋め込み数に応じて、自動的に「バイオニンジャ」や「重サイバネ」に変化します。重サイバネ化による【体力】ボーナスは自動的に『バフ』欄に加算されます。

「サイバネ埋め込み数上限」:
キャラクターのステータスから算出した、サイバネの埋め込み上限値です。

「サイバネ埋め込み数」:
後述の「埋め込みサイバネ」欄に記入されたサイバネについて、「名称」に含まれる「▶」と「▷」をカウントして埋め込み済みのサイバネ数を算出しています。

「バイオサイバネ埋め込み数」:
後述の「埋め込みサイバネ」欄に記入されたサイバネについて、「名称」に含まれる「▲」と「△」をカウントして埋め込み済みのバイオサイバネ数を算出しています。「▲」は2枠分としてカウントされています。

「合計埋め込み数」:
「サイバネ埋め込み数」と「バイオサイバネ埋め込み数」の合算値です。

「残り埋め込み可能数」:
「サイバネ埋め込み数上限」から「合計埋め込み数」を差し引いた値です。負の値に振れた場合、フォント色が赤に変わり上限値の超過を警告します。

「サイバネ狂気取得数」:
「合計埋め込み数」から算出された「サイバネ狂気」の取得数です。

「精神力負荷」:
「合計埋め込み数」から算出された「精神力負荷」の値です。ここで算出された値は自動的に『欠損』欄に加算されます。


◆サイバネ狂気

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サイバネの過剰埋め込みによって発生する「サイバネ狂気」ペナルティの入力欄です。「効果」は2種類まで紐付けが可能です。ドロップダウンから効果の種類を選択し、右側の『値』欄に効果量を入力しましょう。

※ここで入力した数字は前述の「基本能力値」、「副次能力値」、「判定早見表」の該当項目へ「欠損」欄の補正値として加算されます。

しつこいようですが、「適用」と書かれた列の「⬜」はチェックボックスとなっており、チェックを入れることで初めて、その行に紐付けられた「効果」の補正値がキャラクターの能力値に反映されます。

デフォルトでサイバネ狂気欄は5スロット分が非表示になっており、左端の[+]ボタンを押すことでスロットを拡張して使うことが可能です。


◆埋め込みサイバネ

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キャラクターが現在装備している防具類の入力欄です。サイバネ1つにつき4種類まで効果を紐付けることができます。ドロップダウンから効果の種類を選択し、右側の『値』欄に効果量を入力しましょう。

「埋め込み部位」欄は特に入力しなくても(何の効果もないので)問題はありません。可読性を高めたい場合のみこちらを使用してください。

※ここで入力した数字は前述の「基本能力値」、「副次能力値」、「判定早見表」の該当項目へ「装備」欄の補正値として加算されます。


なお「適用」と書かれた列の「⬜」はチェックボックスとなっており、チェックを入れることで初めて、その行に紐付けられた「効果」の補正値がキャラクターの能力値に反映されます。サイバネがシャットダウンして効果を失うような場合は、このチェックボックスを外すことで一時的に補正をOFFに切り替えるような使い方も可能です。


またデフォルトで埋め込みサイバネ欄は7スロット分が非表示になっており、左端の[+]ボタンを押すことでスロットを拡張して使うことが可能です。


◆自由メモ

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メモスペースです。これまで生き延びてきたキャンペイグンの遍歴や、成長履歴の記録などに使用してください。スプレッドシートはある程度自動的に行の高さを調整してくれるので、1行に改行で詰め込むような書き方でも比較的便利です。自由!


◆使い方簡易まとめ

【NJRPG】ネヤ式カスタムキャラクターシートv2.0(開発用) - キャラクターシート


◆最後に

現在noteを主な媒体として展開している「ニンジャスレイヤーTRPG」では公式でスプレッドシート製のキャラクターシートが用意されており、またファンメイドでも既にヤバイ級の便利な拡張型キャラクターシートが公開されています。

どれが一番良いというモノではありませんが、こうしたテンプレート類は人によって使用感の好みが別れる(ような気がする)ので、是非一度使用して(ついでにフィードバックとか投げて)いただけると私が喜びます。

※あくまでも私個人が使用しているテンプレートのシェアが目的なので、定期的な更新等は予定していません。個人仕様の範囲であれば自由に改変してもらってOKです。なんか便利機能とか出来たらこっそり教えてください。


◆チェンジログ

v201107:初版公開


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