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食材・文化・人が交差するカフェ!行く都度発見があるから足が向く

地元で採れた食材を気軽に楽しめる。他地域の食材・レシピ・シェフなどが行き交い、新しい食文化に出会える 。地元の人・旅人・起業家がフラットに交流する。そんなカフェがいま、加賀で生まれようとしている。食材・文化・人が交差する「越境するカフェ」プロジェクトだ。かつて北前船の中心地として、様々な地域の人やモノの往来によって培われた歴史的背景を持つ加賀という土地で、地元の豊かな食材を使い新しい発見のあるカフェを共に立ち上げるカフェオーナー/プロデューサーとしての起業家を全国から募集している。

このプロジェクトのパートナーとして、一緒に事業を立ち上げるのはFUZON KAGA Gallery and Barの山根大徳さんだ。デザインの専門学校卒業後に金沢でフリーのデザイナー・音楽活動を行っていた山根さんは、自分のスキルと兼ねてからの交友関係を一つにまとめられる拠点を探すうち、加賀にはまだまだあらゆる資源と可能性があると感じ2011年5月にFUZON KAGA Gallery and Barをオープンした。

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FUZON=賦存
この地に確かに息づく魅力や才能を見出し発現させていくことをコンセプトに、工芸、飲食、デザインなど、あらゆる点から国内外問わず人と人 地域と地域 様々な事柄を結ぶ活動を続けている。
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「越境」をプロデュースする

2017年には築70年の元魚市場を改装し地元工芸作家のスタジオを併設したFUZON KAGA Cafe and Studioをオープン。これまでカフェとギャラリーの更新を続けてきたが、「越境するカフェ」ではさらにいろいろな領域のものを混ぜ合わせたいと語る。

「カフェって本当に面白い。街の情報がもらえたり、刺激を受けて“自分もこういうことができる、してみたい”という目に見えないものを持ち帰ってもらうことができる。地元の食材や工芸品を取り入れるのは大前提で、地元の人も県外の人も気楽に立ち寄れる場所にしたい。あとは街並みと建物を活かして詰め込んでいけばよいかな。古い建物を使い、建物を復活させて、新しいものを作っていきたいです。」

「越境するカフェ」も古民家をリノベーションする予定だ。加賀の食材を使って他地域の料理を提供する。お客さん同士がつながる仕組みがある。その日限りのシェフがキッチンに立つ。メニューをみんなで考える。旅人がイベントを仕掛ける。人・物・情報をどう「越境」させるか、方法は無限にある。そのような場をプロデュースする立場として、今回募集するラボメンバー(起業家)にはどのような資質が求められるのだろうか?

FUZON KAGA Gallery and Bar


強い意志・軽いフットワーク・センスで自由に生きる

このカフェは、Next Commons Lab加賀で展開する10のプロジェクトのハブ(中継地)としても機能することになる。それには個としてのあり方はもちろん、Next Commons Lab加賀全体のプロジェクトの一環であるという視点も重要だという。山根さんは、単独で行っていた“加賀市の財産や可能性を見つけ出す”という活動が、Next Commons Labとしてならより早く、より強く、より広く実現できると思いパートナーになることを選んだ。新しく迎えるラボメンバーには、フットワークの軽さとセンスでオープンなつながりを作ってもらいたいと考えている。山根さんは今後加賀市内はもちろん、将来的には県外や国外にも同じような拠点を増やし、時間にもお金にも縛られずに生きていきたいとも語ってくれた。これはまさにNext Commons Labが目指す世界そのものでもある。ラボメンバーにはその方法を教えたり、一緒に実践できたら嬉しいと思っている。

無理に馴染まなくてもいい 

「山も海もある加賀市は工芸品にしても食生活にしても地域ごとに違い、ある意味バラバラな状態。外から来る人に対しても最初はオープンなので、お店を開くからといって地元に無理に馴染もうとしなくてもよいのかもしれない。自分はどういう人に来てもらいたいのか。地元なのか、県外なのか、海外なのか、観光客なのか、それによって人との接し方が変わる。地元に馴染むのはもちろん大事だけれど、そういうのは実は後から付いて来る。最初その部分がしんどいと思うのであれば、パートナーであったり事務局メンバーが調整できればよいのではないかな。」


加賀という地でどのような「越境」をプロデュースできるのか。調理だけでなく、場作り・仕掛け作りまで手がけられるまたとないチャンスだ。食材・文化・人が目まぐるしく飛び交う先に、これからどんな新しい発見が生まれるのだろう。想像するだけで楽しくなる。

「応募することは簡単。興味があれば加賀をぜひ一度見に来てみてください。」


「越境するカフェ」プロジェクトについて


※募集〆切 2017年12月31日


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