GAに出掛けようと家を出たら、パチンコ屋にいた。
ギャンブリングに無力な自分を思い知る。
「何がそんなに面白いの?」
「昼間からパチ屋に出掛けるとか、恥ずかしくないの?」
「今のパチンコなんて、全然出ないでしょ?」
「密なのに、よくそんなとこ行くね?」
「もっとお金は大事に使いなよ?」
「なんか他に、マトモな趣味を持てば?」
人に言われる。
そして、心の中の私も、私に対して言い続けている。
でも、あの、現実逃避できる場所が好きだ。
他にお客もまばらで、ポツンとひとり、台に向かっているのが好きだ。
有り金を使い果たした時の、
スーッと心も体も脱力して、
まるで死んでしまったかのように、
青ざめる瞬間が好きだ。
私にとってギャンブルは、
大当りすることが、最大最高の望みではないのかもしれない。
2020年12月。
今年はコロナに始まり、タバコは値上げの上に、完全に分煙になり、
その上、仕事を失った。
あとひと月で、2021年という、
きっと今年と何の変わり映えのしない一年を、
このやるせない気持ちのままで、
この沈んだ、暗い顔のままで、迎えるんだろう。
兎にも角にも、今年残り1か月。
精々踏ん張ろう。
底をつくその日まで。
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