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音楽家が発信するメッセージとは一体


えー、題名に書いたほど大それた内容ではありません。笑


数年前にとある小さなライブハウスのイベントで、無名の(地元では多少名が知れているみたいです)とあるインディーズバンドのライブを拝見したときのことです。4人組編成の全員男性のバンドで、見た目はまだ20代前半くらいだと思います。

その日は5曲ほど演奏していて、楽曲のほとんどが、若さと荒々しさが全面に出た疾走感溢れるものでした。(演奏技術云々は言える立場ではないので、、、)正直、歌詞はあまり聞き取れませんでしたが、おそらく恋愛関係の内容が多かったように思います。

そのバンドの出番が終わりに近づいたころ、ボーカルの方がMCで「みんな、生きていれば必ずいいことがあるから!諦めないで!」と締めくくり、出番が終了しました。

そのとき、わたしは正直、「なんだか説得力がないな」と思ってしまいました。

ボーカルの方がどういう意図で言ったのか、どういう人生を送ってきたのかは分かりません。私が説得力がないと思ってしまった要因はおそらく、演奏した楽曲に少なくともMCで話したようなメッセージ性を感じなかったこと、バンドの見た目がオシャレな学生風であり、泥臭く全力というよりかはどちらかといえば淡々と演奏していたこととMCの発言が結びつかなかったことです。

もちろんアーティストによって表現する内容やメッセージ性、その発信力の強弱は様々です。

わたしは以前とあるフェスで「10ーFEET」を初めて拝見しました。正直、「RIVER 」以外の楽曲は分かりませんでしたが、全力投球の演奏と会場の熱気でわたしもついつい盛り上がりました。ボーカルのTAKUMAさんが最後にMCで「みんな、絶対に自分で死ぬなよ!」と言ってステージからはけていきました。途中のMCでも関連したような内容の発言をしていましたし、全力投球な演奏と楽曲からもそのメッセージ性を感じ、とても説得力があり身に染みたMCでした。そして素晴らしいステージでした。

もちろんアーティストがみんなそういうスタイルではないです。大ファンの応援しているアイドルからなんの根拠もなく「頑張って!」と言われても嬉しいものですし、現にわたしも好きなアーティストの曲を聴いたりライブを観るだけでも元気が出ます。今回の件も、そのバンドのファンからしてみれば、何気ない発言だとしても勇気づけられるのかもしれません。

ただ、発言の内容が内容なので、わたしは府に落ちません。少なくともそのバンドからは、最後のMCに繋がるような一貫したメッセージ性は感じませんでした。

もちろん「10ーFEET」とはメジャーとインディーズの違いやこれまでの実績も違うので比べるのもどうかと思いますが…


結論。言い方はよくないですが、そのボーカルの方が格好をつけるためにその発言をしたのであれば、それは軽々しく言ってはいけないセリフだとわたしは思いました。

さまざまな見解があると思いますが、わたしがずっとモヤモヤしていた出来事でありましたので、気持ちの整理の意味も込めて、この場を借りて記事にさせていただきました。


乱筆にて失礼いたします。

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