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ネッスー株式会社様 特別講演 ~フードロスに関する取り組み~

こんにちは、NEXCHAINです。

2024年6月24日(月)、NEXCHAIN会員向けに、ネッスー株式会社 木戸様に「フードロス」をテーマにご講演をいただきました。その内容をかいつまんで、お届けします。

ネッスー株式会社様ホームページ:

1.特別講演会開催の背景

NEXCHAINでは、テーマによって参画企業を募り、分科会を立ち上げて新事業の検討をしています。
その活動の一つとして、持続可能な資源自律経済への移行促進エコシステム分科会を設立し、参画企業と共に検討を行っています。その活動の中で、昨年より「サーキュラーエコノミーに関する事業創成(CEに関する事業創成PJ)」を立ち上げ、協創による事業検討を推進しています。現在はテーマを「フードロス」に設定し活動しており、後日予定しているワークショップでは、「フードロス」に焦点を当てたアイデア創出を行う予定です。本テーマの第一人者である木戸様のお話を通して現場のリアルな課題を理解し、それを解決するアイデア検討につなげられればと思い、開催に至りました。

2.ネッスー株式会社様について

ネッスー株式会社様は、こどもの機会格差をなくすため、こども・子育て支援事業を立ち上げ中のスタートアップの企業様です。その中でも特に、食品ロスという社会課題に焦点を当て、フードバンク事業などに取り組まれています。

課題を抱える家庭・こどもを支援するフードバンク事業(ネッスー株式会社様投影資料から抜粋 )

 世の中には、規格外野菜など本来食べられるのにさまざまな理由から廃棄されてしまう食品が多くあります。ネッスー株式会社様は、そういった食品を、農家・農協・卸売市場・食品関連企業・行政等と連携をしながら、こども食堂や、ひとり親世帯に配送しています。このビジネスを通じて、「こどもの機会格差」という社会課題解決と同時に、「食品ロス」や「就業者ロス」といった社会問題解決にもアプローチしています。

3.ビジネスの仕組み ~企業版ふるさと納税~

経済面・環境面の観点からフードロスは解決していくべき社会課題ではありますが、商慣習や消費者意識等の問題により、解決が難しい課題ともされています。そんな社会課題に対し、ネッスー株式会社様はどのようにしてフードロス解決に向けた取り組みをしているのでしょうか。

フードバンク事業モデル(ネッスー株式会社様投影資料から抜粋)

こちらの図は、ネッスー株式会社様が取り組まれているフードバンク事業の1つ、“こどもふるさと便”の事業モデルになります。
“こどもふるさと便”については、2024年9月5日にプレスリリースも公開されています。

企業がふるさと納税として自治体に寄附をし、それを財源として規格外野菜等の購入をすることで、こども食堂やひとり親世帯への食糧提供を実現しています。
この事業モデルが、社会貢献を可能にしている理由の一つとのことです。
 
・企業版ふるさと納税とは…地方公共団体が策定し内閣府が認定した“地域再生計画”に寄付をすると最大 9 割の税軽減が受けられる制度

この制度の利用は、企業にとっても、SDGs への貢献、社名の認知拡大、自治体との連携構築などメリットが沢山ありますね!

4.最後に

講演後には、木戸様と参加企業様でディスカッションを行いました。「寄付する食品と寄付先を紐づける形でデータ連携ができないか」や「国との連携の必要性」などが議論にあがり、非常に盛り上がる会となりました。

また、本講演の目的でもあった、現場のリアルな課題感をお聞きすることが出来ました。
例えば、フードバンク事業を行いながらビジネスとして経済合理性を成立させる難しさ。そして、必要とされる方に適切に食料を届ける難しさです。
 
今回の講演会で得た知見や、ディスカッションの中で出てきた意見を踏まえつつ、今後予定しているフードロスをテーマにしたワークショップの中で、より良いアイデアを作り上げていきたいと思います。
 
NEXCHAINでは、今回のように社会問題に対して第一線で活躍されている方をお呼びした講演会を開催しております。
 
NEXCHAINの活動に興味のある方は、下記よりお気軽にお問い合わせ下さい。


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