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郷に入っても郷に従わなくていい。世界のどこにいても、自分は自分でいられる。

郷に入っては郷に従え。

新しい土地に来たら、その土地の風習や習慣に従うべきという意味のことわざだ。



ニューヨークと日本では、考え方から習慣、生活様式、宗教、男女関係の価値観まで、ありとあらゆることが異なる。

1から10まで違うこの国で、ことわざ通り日本人がアメリカやニューヨークに合わせて自分を変えていく、なんてことをやっていると、とても生き苦しくなってしまう。

そのことに最近気がついた。



ニューヨークの恋愛は、まずお試し期間から始まると以前書いた。初めから真剣に付き合う日本とは違い、付き合うというよりはむしろデート期間を楽しみ、相手のことを知ってから真剣交際へと発展する。

そういった感覚や価値観があまりにもこちらの人と違いすぎ、なかなかうまくいかず自分の感覚がおかしいのかと落ち込んでいたとき、友人にこう言われた。


世界のどこに住んでも、合う人とは合うし、合わない人とは合わない。ニューヨークに住んでいるからといって、当たり前だけどニューヨーカーにならきゃいけないわけじゃない。
ニューヨークで、日本人として生きればいい。
自分のために自分でいようよ。



わたしは心のどこかで、ニューヨーカーらしくいたい、ニューヨーカーみたいにならなければ、と思っていたのかもしれない。こっちの感覚に慣れなければ、馴染まなければと思っていたのかもしれない。


けれどわたしはどこに行っても日本人で、どこに行ってもわたしであることに変わりはなかった。


友人の言葉で、日本人の感覚を持ったこのわたしが素晴らしい。そんな自分に自信を持っていいんだと思えてからは、悩むこともなくなり、いろんなことがうまくいきだした。



ニューヨークにいても、世界のどこにいても、自分のために自分を生きる。


その気持ちを持っていれば、きっとどこへいっても楽しく幸せに生きられる。

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