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英語に絶対必要なマインド

最近は新しく始まる子どもの英語スクールの開校に向けて準備を進めている。子どもたちの英語学習は大人とは違い、年齢に応じたアプローチをする必要があるので、本を大量に購入して学んでいるのだけど、今日読んでいたこちらの本におもしろいことが書いてあった:


それは英語ネイティブの子どもたちが疑問文を覚えていく過程で、最初はCooke? Mammy read?(たぶんクッキーは?とかママ本読んでくれる?という意味)

のように、1語または2〜3単語の文章で語尾を上げただけの形だったのが、次の段階ではWhere's that? What's that? といった正しい疑問文が作れるようになり、

かと思えばYou like this? I have some?といった文章だけれども疑問文の形をしていない文章になり、次の段階ではCan I go? Are you happy? というように、短い文章であればきちんと疑問文の形が作れるようになる。

そして次はIs the teddy is tired? DO I can have a cookie? といった、少し込み入った文章での間違いを経て、Are you going to play with me? など、きちんとした文法で疑問文が作れるようになる。


これって大人の学習と一緒だ。わたしも自分の学習を思い起こしてみると、始めはパッと疑問文が英語で出ず、You wanna do this? They came here? のように、肯定文の語尾を上げることで疑問の意図を付け足していた。

けれどインプットを続けていくうちに疑問文の形が簡単な文章ならパッと口から出るようになり、長い複雑な疑問文も次第に正しい形で話せるようになった。


子どもは言語の天才というけれど、間違うポイントや成長していく過程は大人も同じなんだなと思うと、なんだかちょっと安心した。


何が言いたいかというと、子どもたちはこういった過程をへて言語が話せるようになっていく。むしろこの過程を経ずに話せるようになることは不可能だ。幼児がいきなり「ママ、さっき食べたばっかりだしダメってことはわかってるんだけど、すごくチョコレートが食べたいから食べていい?」とか聞いてきたら怖い。


わたしたちの英語学習も同じ。最初は欲しい商品を指差しながらThis one please.から始まって、I want this one. / Can I have this one? と進化していけばいいし、それが正しい学習方法だ。

でもわたしたちは最初からミスせず正しい(自然な)英語を使うことに意識しすぎて、逆にカンタンなことすら話せなくなってしまう。だから英語を学びはじめたら、自分は「英語ベイビー」だと思った方が気が楽なんじゃないかと思う。


英語を学びはじめたばかりなら、自分は英語ベイビー。子どもがいちから学んでいくように、最初は2〜3語を並べて会話し、ミスを繰り返しながら次第に洗練された英語を身につけていけばいい。

以前英会話スクールを運営していたころは、be動詞と一般動詞の違いがわかりません、と恥ずかしそうにおっしゃる方もいたけれど、英語を始めたばかりならそんなのわからなくて当然だ。ネイティブの子どもたちもその違いはわかっていない。

でも大人たちが話す英語を毎日大量に聞いて、その中でなんとなく違いがわかるようになっていく。


ちなみにbe動詞と一般動詞の違いについて、文法の観点から理解することは不可能じゃないかとわたしは思っている。

もちろん「be動詞は状態を表す言葉で、〜です、というふうに訳します。=の役割を持っていて、例えば I am a stuednt. という文章は I = a student. つまりわたし=生徒、という意味です」というように、言葉で説明することはできる。

でもそれでもなんだかよくわからないし、「この文章は主語と述語がイコールだから、be動詞を使えばいいんだな!」と考えていたら一生会話で使えない。

じゃあどうすればいいかというと、とにかく英語の文章をインプットしまくって、「ここはbe動詞じゃなきゃ気持ち悪い」という感覚を作ってしまうこと。


Is your son go to school?と聞いたら「なんか変」となれること。とっさにそう口から出たとしたら、「あれ、なんか違うな」と思えること。ちなみにネイティブの4歳児は間違った文法を聞いたときに、「なんか変」と感じることができる。

だからわたしたちもネイティブの4歳児並みに英語をインプットすれば、一生be動詞と一般動詞で迷うことはなくなる。



話は逸れたけど、言語を学ぶときは、その言語の赤ちゃんになった気持ちで取り組もう。カンタンで単純な文章から始めて、どんどん間違い、大量に英語をインプットして、間違った文章に対しての違和感を覚え、そして次第にきちんとした言葉を話せるようになればOK。


これから始まる子ども英語スクールに向けて、すでにテストレッスンが始まっているのだけど、そこでは子どもたちの間違いを一切正さないスタイルでやっている。

なぜならこれからレッスンやhomeworkを通じて大量に英語をインプットする中で、間違いは次第に正されていくからだ。英語嫌いを生み出さないためにも、いちいち指摘して挫折感を味合わせるのはNG。とにかくニコニコしながら彼らの英語アウトプットを見守っている。


人の間違いにも、自分の間違いにも寛容になろう。

そのうち自然と正しく洗練された英語が話せるようになる。

それまでは、どんどんインプットしよう。



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