自由とは「選択できること」。時間がある人が自由なんじゃない。自分の使いたいように時間を使っている人が自由なのだ。
自由とは何か。
わたしは会社勤めの頃、毎日朝起きなくてはならない、出社しなければならない、定時まで働かなければならない、好きじゃない人とも働かなければならない…
この「しなければならない」がいやいやでたまらなかった。
誰か他の人間に自分の人生を決められているような気がして、自由になりたくて、わたしは海外に飛び出した。
海外では、24時間自由でしなければならないことは何もなく、働く必要もなく、何時に起きてもいい、どこへ行ってもいい、どこにも行かなくていい、まさに「自由」だった。
でもなにかが違った。
何をしてもいい、どこへ行ってもいい生活は、はじめのうちは解放感でいっぱいだったけれど、そのうち辛くなってきた。
何もすべきことがないというのは、つまり誰からも何も必要とされていないということで、どこへ行ってもいいというのは、つまりどこへ行っても同じということだった。
やりがいもなければ、わくわくすることもない。
わたしはどんどん無気力になっていった。
決められた箱の中から飛び出して、枠のない世界に飛び込んで、またゆるい箱の中に入って、また飛び出して、また入って…
そんなことを繰り返しているうちに、わたしなりの「自由とは何か」の答えが出た。
自由とは「選択できること」だ。
自分が選べる中で、最高のものを選ぶ。そしてその選択肢の幅を増やしていく。これが自由。
24時間365日何をしてもいいのが自由なんじゃない。
選びたい物を選べる自分になることが、自由なんだ。
だから、人からみたら自由じゃない生活だとしても、それがその人が好きで選んだことなら、その人は自由な人だ。
自分で仕事をすることができるけれど、人に囲まれて働きたいから会社員を選んだのなら、その人は自由な人だ。
時間がある人が自由なんじゃない。時間を自分の使いたいように使っている人が自由なんだ。
そして自由になるには、選択肢を増やせばいい。
だからたくさん体験して、見て聴いて知って、どんどん知識を増やしていく。いろんな道を知る。
そして、自分の知る中で自分にベストな物を選択する。それが自由。
自由に生きよう。そのために選択肢を増やそう。
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