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僕が稼げるビジネスを畳んだ理由

「セミナーのやり方を教えてほしい」

今から10年程前、友人のそんな依頼から発足した『セミナービジネス実践会』。その名称は時間の経過とともに、僕の屋号になり、ブログのタイトルになり、ひとつのビジネスとして出来上がっていったんだ。以前の記事にも書いたのだけど、セミナービジネス実践会というのは僕の理想の状態にするために、一度クラッシュ&ビルドをしている。その結果、ブログからバックエンド商品までの導線が整い、売り上げがちゃんとたつビジネスになった。でも僕は、その稼げるビジネスを数年前に畳んだんだ。

僕のビジネスでやっていたことは主に、セミナーセールス。

フロントセミナーでいかに高額バックエンド商品を売るのか?
セミナーを活用していかに売り上げをあげるのか?

ということをテーマにし、講座やコンサルティングを販売してたんだ。

もうね、やっていることは完全に『生存』のマーケティング。生き残りをかけライバルとお金を奪い合う。そんなことを僕自身がやっていたし、クライアントにもその方法を教えていたんだ。見込み客のお金の出入りを読み、お金を使いたくなる時期を見計らって、ライバルよりも先にお金を使ってもらうように年間の活動スケジュールを組む。いち早く商品情報を見込み客に届けるためにブログを書きメルマガで囲い込み。とまぁ、そんなことをしていたんだよね。

ビジネスは勝負である。それが当たり前だと思っていたから、当たり前のように実践し、当たり前のようにそれを教えてた。敵を作り武器を作り勝ち続ける。なんのため? お金のため。結局やっていることはお金の奪いあいだったんだよね。だからさ、それに僕は疲れちゃったんだ。敵を打ち負かすこと。武器を取り続けること。お金を奪い合うこと。そんなことに人生を費やすってことに疲れちゃったんだよね。

好きなことを仕事にする。それができたらとても幸せなことだなって思う。だけど、その過程が『生存』が根底にあると続けることが凄く苦しいんだよね。ビジネスをするってなるとマーケティングを学ぶでしょ。今の主流って『生存』のマーケティング。ターゲットを見つけて、USPや独自の強みという武器を作って、顧客を獲得する。こうした戦いがプロセスにあると、好きなことし続けられないなって僕は感じるんだ。

僕は仕事柄、経営者の相談を受けることが多いのだけど、

「お金は稼げるんだけど、もうこの仕事やりたいくない」

って相談はかなり多い。好きで始めたはずなのに、それでお金が入ってくるようになったのに、もう続けることができない。もうやだ~!! って心が悲鳴を上げてるんだ。その気持ちすごくよくわかる。僕はセミナーが好きなのに、その仕事をし続けることが苦しくなったからね。もう戦いは嫌なのよ。平和に生きたいのよ。ライバルと馬の目を抜くようなことはしたくないのよ。いがみ合いたくないし、憎みあいたくもない。やめたいけどその仕事自体は好きだし、生活のこともあるからやめるにやめられない。数年前は僕も、そんな状態だった。

結局僕は、セミナービジネス実践会を畳むことにした。その頃の僕は、立ち上げた当初よりも視座が高まってきて、在り方も意識の置き方も考え方も大きく変わったんだ。だから、ブログにしてもメルマガにしても、セミナービジネス実践会を立ち上げた当初と同じ意識では伝えられなくなってきんだよね。ほんと全く文章が書けないのよ。そして、過去の延長線上で変えていくこともできなかった。そうなったとき、なんだかセミナービジネス実践会の役割が終わったような気がして、なにか僕自身が次のステージに行かなければいけない気がして、セミナービジネス実践会を畳むことにしたんだ。

お金を稼げるビジネスを畳んだ理由。それはすごく単純で、自分の幸せのためなんだよね。昔は、お金があれば幸せになれるって思ってた。だから、お金を追い求めた。でもお金を追い求めるだけでなく、好きなことをしたかったから、好きなことが仕事になるように勉強し実践した。結果、好きなことでお金稼げるようになった。だけど、心が苦しくて続けられなくなった。そのプロセスでの戦いに疲れたんだ。自分の幸せを考えると、この戦いはし続けるものではないってことがハッキリわかった。だけど、これまでの延長線上でビジネスを変えていくことも僕にはできなかった。無理して続けるのは自分の幸せではない。自分の幸せのために僕はビジネスを畳んだ。

どんなにお金を稼いでも、好きなことを仕事にすることができても、そのプロセスが『生存』の意識にあると苦しくなるんだよね。本当に大切なのは、自分という『存在』に意識を置くこと。自分が自分でいられる。居続けられる。それこそが幸せでいるということだと感じるんだ。どうしても僕たちは『生存』の意識に捕らわれお金を求めがちだけど、自分という『存在』に意識を向け自分で在り続ける。それが幸せの追求であり、幸せであり、無条件の愛なんじゃないかって僕は思うんだ。お金ってのはさ、結果に過ぎないからね。『存在』に意識を置いて生きても、ビジネスをしてもお金は入ってくるようになる。マーケティングも生き残りをかけた『生存』を前提にするのではなく、愛に満ちた『存在』に意識を置く。『生存』から『存在』に意識をシフトさせてビジネスをする人がもっと増えたら、もっと世界は楽しくなるだろうな。

実は、僕は『セミナービジネス実践会』を復活させようかなって考えてる。以前のような『生存』根底のセミナーではなく、『存在』根底のセミナーが増えていったら良いなって。僕は、セミナー業界をアップデートさせようと考えてるけど、以前からアップデートされた『セミナービジネス実践会』をやるってのは面白いかなって。一度は苦しくて畳んだ『セミナービジネス実践会』がこうして復活していくってのは、すごく面白いなって。新生セミナービジネス実践会については、またお知らせするね。

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