世界トップスピーカーたちから学んだ『セーフティ』と『分離感の除去』の大切さ

僕は、これまで300以上のセミナー運営に関わってきた。そのなかでも、アンソニー・ロビンズをはじめとする世界トップスピーカーたちのセミナー運営の裏側を知れたというのは、人生において非常に大きな財産だなって感じてる。僕が彼らと一緒にセミナーを作ってきて学んだことは、セミナー運営のスキルはもちろんのことだけど、特に考え方。その中でも『セーフティ』と『分離感を除去』の2つは、新世界を創ろうとしている今でも僕の土台になっている大きな学びだったんだ。

僕が初めてサポートしたアンソニー・ロビンズのセミナーは、UPWというセミナー。このセミナーの目玉は、『Firewalk』と呼ばれる素足で炭火の上を歩くというもの。炭火の上を素足で歩くなんて正気の沙汰じゃないように感じられるけど、実は炭火の上を素足で歩いても火傷ひとつしないんだよね。脳の仕組みを知りポイントを押さえれば、誰でもできる。これはオカルトでもなんでもなく再現可能な科学なんだ。そうはいっても運営側は、そうはいかない。5000人の参加者が大けがしないように運営スタッフは運営トレーニングを受け、何度も何度もロールプレイングをし、穴をふさいでいく。その時に言われたのが『セーフティ』。参加者が安全にセミナーに参加できるように各スタッフが『セーフティ』を意識して行動せよ、ということだ。

この時に分かったことは、セーフティが全ての土台にあるということ。人はセーフティを感じなければ変化をしようとしない。単に『身の安全』というだけでなく『心の安心』。これがあるからこそ、人は変化をしようとするのだということが分かったんだ。その場にセーフティを感じるからこそ、これまでやろうとしたけど一歩踏み出せなかったことにもチャレンジできる。相手にセーフティが感じられるからこそ、心をオープンにしたコミュニケーションがとれる。結局、みんな『セーフティ』を求めてるんだなってことも分かった。逆に『セーフティ』な場があれば、人は大きく変われるってことも気づいたんだ。セーフティは、人も世界も変えられる。その気づきは、僕の財産の1つだ。

そしてもう1つ。『分離感の除去』。これはスタッフトレーニングで直接教えてもらったことではない。僕がその中で気づいたことだ。僕が世界トップスピーカーのセミナーサポートをして気づいたのは、スタッフへのリスペクトと感謝。アンソニー・ロビンズもピーター・セージもセミナーの終盤にスタッフをステージの上に集合させ、参加者の前で感謝の気持ちを伝える。自分ひとりではセミナーという時間と空間を創り出すことはできない。スタッフがいてこそ、それができるということを十分に理解し、その気持ちをオープンに伝えるんだ。セミナーを一人で作っているのではない。みんなで創っている。その気持ちがあるというのを十分に感じる。手伝っている、手伝ってもらっている、という分離感がなく、一緒に創っているという感覚を強く感じたんだ。

分離感というものを意識してアンソニーのセミナーをみると、非常に面白い。彼はセミナー中に様々なものを主人公にする。自分だけが主人公になるのではなく、参加者が主人公になる場合もある。スタッフが主人公になる場合もある。そればかりか、照明、音楽、机、いす、スライド、植物、街など、さまざまなものを主人公にする瞬間がある。もちろん時間としては、アンソニーが主人公になっている時間は多い。が、脇を固める人やモノにもキチンとスポットライトを当たるようにしているんだ。映画『This is it』もマイケル・ジャクソンが映画の軸としているが、彼のステージを一緒に創るアーティストやバックダンサー、衣装さんたちにもスポットライトが当たる瞬間がある。誰か一人が主人公ではなく、全員が主人公。そんな分離感がない場がどれだけ素晴らしいエネルギーを発するか。その気づきは、本当に大きい。

今僕は、本当にやりたいことをやれる世界を創っている。その世界を考えるとき、『セーフティ』と『分離感の除去』はいつも考える。自分がやりたいことをやって、誰かのセーフティが脅かされてしまうのは、僕の創りたい新世界ではない。誰かの犠牲の上に僕がやりたいことをやれても、それは楽しくない。誰のセーフティも脅かされることがない。誰も犠牲にならない。全ての人がセーフティで、全ての人が幸せになる。そんな新世界を創りたい。『セーフティ』と『分離感の除去』。海外のセミナーサポートでの気づきは、新世界を創ろうとしている今こそ、大きく役立っている。これからも、『セーフティ』と『分離感の除去』を突き詰めていきたい。

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