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COVID-19と映画館

2002年の日韓ワールドカップで日本がロシアと戦っている頃、私は映画館でサム・ライミ監督の「スパイダーマン」を観て爆笑していました。私の他には女子大生らしきグループが一組だけ。やけに閑散としていたことを憶えています。

ロシア戦のテレビ中継は視聴率66.1%を記録、まさに日本中が注目していた試合でした。しかし私は映画館にいました。なにが言いたいかというと、社会状況に関わらず私は映画館にいるっていうことです。

緊急事態宣言前

2020年3月のある週末も、いつも通り映画館にいました。入口のサーモグラフィで検温されたのがいつもと違いました。ポップコーンの販売も休止されていました。

緊急事態宣言が発出される前の3月中から、映画館は独自のCOVID-19感染拡大防止策を始めていました。

規模の大きな映画館は「多数」を前提とした対策を取っていたようです。サーモグラフィの設置や食品販売の休止は、「多数」の観客が一度に来ても水際(入口)で食い止める、「多数」の観客が一か所(売店)に集まるのを防ぐ、という対策です。

一方ミニシアターは、「狭い空間」を意識した対策を取っていたように思います。狭い劇場内の席を一席おきに販売する、チケットを上映の直前にしか販売しないことで、狭いロビーに人が留まる時間を短くする、といった対策です。

緊急事態宣言明けの変化

5月末~6月初旬にかけて、約二カ月ぶりに映画館は営業を再開しました。規模の大きな映画館でも席を一席おきに販売するようになり、チケットはオンラインの事前購入が強く推奨されるようになりました。「多数」が集まる前提の対策ではなく、多数にならないようにする、というより根源的な対策が取られるように変わったと思いました。

対策は明文化され、ホームページの上映作品より目立つ位置に掲載されています。

◇ ユナイテッド・シネマ
・「新型コロナウイルス感染予防の取り組みについて」TOP動画
・「新型コロナウイルス感染予防の対応について」ページ
https://www.unitedcinemas.jp/information/covid19caution/index.html

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◇ TOHOシネマズ
・「新型コロナウィルス感染予防の対策について」TOPバナー
・「新型コロナウイルス感染予防の対応について」ページと動画
https://www.tohotheater.jp/news/taisaku_corona.html

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◇ イオンシネマ
・「マスク等の着用、検温の実施」TOPバナー
・「新型コロナウイルス感染症予防に関するご案内」ページ
https://www.aeoncinema.com/cinema/info/l3/Vcms3_00016524.html

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◇ 松竹マルチプレックスシアターズ
・「マスク着用のお願い」TOPバナー
・「新型コロナウィルス感染症対策の取り組みとご来場のお客様へのお願い」ページ
https://www.smt-cinema.com/site/saitama/news/detail/029135.html

上映作品は…

二カ月間の休業を余儀なくされ、新作の公開延期、さらには限られた座席数しか販売できないという状況にさらされた映画館。営業を再開して上映ラインナップに加えられたのが、スタジオジブリの四作品でした。

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“一生に一度は、映画館でジブリを。” というコンセプトの下、上記の映画館が一斉にスタジオジブリの作品を上映しているのに驚きました。営業再開後の映画興行収入ランキングはジブリ作品が独占しています。

一方、ミニシアターの上映作品に変化はないようです。「ホドロフスキーのサイコマジック」のような作品は、観る人は放っておいても観るし、観ない人はまったく興味がないからでしょうか…。

行かなくてもミニシアターを支援できる

興行的な利益が見込めても、ミニシアターではスタジオジブリ作品は上映しないようです。そんな全国のミニシアターのために立ち上げられたクラウドファンディングのプロジェクトがありました。

『未来へつなごう!!多様な映画文化を育んできた全国のミニシアターをみんなで応援
ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金』
https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid

全国のミニシアターを守るため、映画監督の深田晃司氏・濱口竜介氏が発起人となって立ち上げたクラウドファンディングのプロジェクトで、短期間で目標額の3倍となる3億円が集まりました。もちろん私も支援しました。
今後1館あたり約300万円が分配されるようです。

単なる「投げ銭」ではなく、
これまで育んできた文化や多様性を保つため、
みんなの想いが、
新しい仕組みで、
社会に実益のある形で反映される。

テクノロジー発達の本懐という気がします。

新浦和映像代表 三浦慶

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