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スマホを回転させて撮る・スライドさせて撮る

スマートフォンの撮影テクニックの一つに、「ゆっくりと動かしながら撮る」というものがあります。

ほとんどの方は意識していないと思いますが、映画でもプロモーション動画でも、カメラをゆっくりと動かしながら撮ってることはとても多いんですね。

今回は
・回転しながら撮る
・横にスライドさせながら撮る
という2種類を取り上げてみたいと思います。

スマホの撮影なら、大掛かりな設備を使わず、比較的安価な機材を使ってこれらを実現することができるんです。iPhoneを使って撮ってきたので、ご紹介します。

【1】回転しながら撮る

撮った映像を見るのが早いでしょう。

この映像を撮るには、回転台が必要です。
こんな風に、スマートフォンを上に向けて自撮りモードで回転させながら撮影しました。

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回転台として今回使用したのはこちら。

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様々なタイプがありますが、これは回転数を変えられるもの。
回転数を変えられる、ということは撮影時に「どんな回転速度がいいのか」を判断しなければいけません。

最初、一番早い速度で回転させてみました。

ちょっと速すぎますね。

この後、いくつかの速度を試してみて、一番しっくりきたのが冒頭の映像でした。好みの問題ではありますが、「木々が揺れる速度に合わせるといい」というのが僕の結論です。
(ちなみに120秒で一回転する速度)

撮影していると、時々強く風が吹いて落ち葉がひらひらと舞い落ちてくる。
これを狙いたい、と考えました。

しばらく空を見上げて、風が吹いた時どの木々がどう揺れるかを確かめてからセッティングしてみました。

実際の現場では、落ち葉が舞ってとても綺麗だったのですが、こうして映像で見るとパッとしません。
映像で記録するには、もっともっと多くの落ち葉が必要だなと思います。

【2】横にスライドさせながら撮る

撮った映像はこちら。
ゆっくりと横に移動しながら撮っているのが分かると思います。

撮影するのに使ったのはこちらのガジェット。
一般的にスライダーと呼ばれるものです。

画像3

スマホ用なので小型で軽く、さらにバラして持ち運びやすいのが気に入っています。

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屋外での撮影風景はこんな感じです。

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スライダーはプロモーション動画はもちろん、結婚式などの撮影でもよく使われますね。ゆっくりとカメラが移動することでドラマ感が生まれるためだとおもいます。

このドラマ感、というのを意識して撮影したのがこちらの映像です。

いかがでしょうか。
普通の公園が、映画のオープニングっぽく感じませんか?

手前に木を入れたのがポイントです。
この場合、手前の木にピントが合わないように、最初に少し先の落ち葉にピントを固定してから撮影に臨みました。(スマホ画面上で落ち葉をタップして長押しすることで、ピントが固定されます)

スライダー撮影の注意点は、「遠くのものを狙ってはいけない」こと。

こちらをご覧ください。
スマホを上に向けてスライドさせながら撮った映像です。

遠くの映像は、カメラが多少スライドしても、変化があまりありません。

一方、動きのある風景はスライダーで撮っても面白いですね。
風が吹いて落ち葉が飛んでいく瞬間を狙ってみました。

以上、2種類の撮り方をご紹介しました。
いいな、やってみようかな、と感じてもらえたら嬉しいです。

そんな方に、最後のアドバイスを。

スマホ関連のガジェットは、撮影している様子が、大変<怪しい>です。
今回の映像事例も、身近な感じを出したくて近所の公園で撮影しましたが、機材も小さいため「しゃがんでコソコソ何かやってる」感じになります。

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オリカワシュウイチ
映像クリエイター/絵コンテコーチ

初心者の映画制作をサポートする活動を全国で続ける。埼玉在住。
仲間ゼロ・カメラ1台から映画作りをスタートし『映画工房カルフのように( http://karufu.net/ )』を立ち上げ、セミナーやワークショップを通して、これまで1000人以上に映画作りをアドバイスする。スタローンに生で会ったことのある広島県人。著書に『事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』(ペンコム)がある。
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