収入で寿命が決まるというのは嘘 [September 20, 2021]
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収入で寿命が決まるというのは嘘 [September 20, 2021]

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黒井:おはよう。先日こういう記事を目にした。収入の多寡で寿命まで決められてしまうという話だ。

(CNN) 現代の豊かな社会において、平均余命の推移はただ一方向、すなわち上昇する以外ないように思われる。しかし、米国ではそうなっていない。2010年代は米国史上で初めて、平均余命が上昇しない10年間となった。連邦政府が包括的な死亡統計を取り始めた1900年以来、なかったことだ。続けて新型コロナウイルスが出現した。

 米疾病対策センター(CDC)によると、米国の平均余命は2020年、1年半低下した。1年間の下げ幅としては第2次世界大戦以降で群を抜く落ち込みとなる。黒人とヒスパニックではさらに悪い結果が出ている。


 ここで扱っている病気の増加は、生活スタイルに関連した健康状態や行動と結びつく。とりわけ肥満と、薬物の乱用だ。それから心疾患や糖尿病、アルコール性肝疾患、処方鎮痛剤「オピオイド」の過剰服用などが引き起こす早死にの増加も該当する。

 新型コロナで苦しむ人が高齢者に偏っていたのと異なり、上記の健康状態や行動で苦しむのはたいてい若者や中年層だ。彼らが死亡すれば、生きられたはずの年数はより多くなる。また新型コロナとは異なり、現時点で誰も上記の病気と戦うワクチンを開発していない。米国の健康危機を乗り切るには大規模な教育キャンペーンが求められるほか、改革によって医療システムへのアクセスを改善することも必要になるだろう。より広範な経済改革を通じた貧困と格差の解消も求められるかもしれない。


 そう遠くない昔、米国は裕福な世界において長寿のトップを走る国々の中にいた。現在はすっかり上位から引き離され、出生時平均余命を経済協力開発機構(OECD)加盟の高所得国で比較するとハンガリー、ポーランド、バルト三国を除くどの国よりも低い。

 米国が平均余命の順位を滑り落ちた最も重要な理由は、国民の健康悪化だ。17年時点で米国の肥満率はOECDで3番目に高かった(より高いのはメキシコとチリのみ)で糖尿病も3番目に高かった(より高いのはメキシコとトルコのみ)。薬物乱用についていえば、米国のオピオイド関連の死亡率は16年時点でOECD最高なだけでなく、カナダとエストニアを除くすべての国々の少なくとも2倍に達していた。

 果たしてこれらの要因は収入によるものなのか?黒井の率直な意見と対策を述べたい。

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